クックの再発見とは? わかりやすく解説

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クックの再発見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:05 UTC 版)

ハワイの歴史」の記事における「クックの再発見」の解説

1778年イギリス海洋探検家ジェームズ・クックによって、1月18日オアフ島が、1月20日カウアイ島「発見」され、ワイメア・ベイレゾリューション号ディスカバリー号投錨しヨーロッパ人としてハワイ諸島への初上陸果たしたクックは、上官海軍本部サンドウィッチ伯爵の名から、サンドウィッチ諸島命名した。しかし、クックサンドウィッチ諸島名づける以前より、現地ハワイ人の間では既にハワイという名称が定着していた。 突然の見たともない大きな船到来と、そこに佇む異様な衣を纏う乗組員先住民驚きおののいた新し海路発見目指す一行同年2月に一旦ハワイ離れ北西へと旅立ったその後同年11月ハワイ再訪したクックは、マウイ島オアフ島船上調査後1779年1月17日ハワイ島ケアラケクア湾上陸したハワイ島の王であったカラニオプウはクックロノ化身錯誤し、ヘイアウの奥に鎮座する祭壇案内し、神と崇めたクック先住民に神と間違えられる事は何度も経験しており、先住民らが望みそうな振る舞い演じてみせた。丁度マカヒキの期間であったので、先住民らにより豊穣の神ロノ讃えるその祭が執り行われクックらに酒池肉林もてなしを行う。長い航海女に飢えていた乗組員らは現地の若い先住民の女を侍らせ、約3週間宴に興じた2月4日クック一行必要な物資を積み込み北洋漕ぎ出したが、カワイハイ沖で遭遇した暴風雨レゾリューション号メインマスト破損したため、2月11日再度ハワイ島戻り修繕にあたろうとした。しかし、先住民らは「クックあまりにも人間的な肉欲持っている」「ロノ神の乗る船があのように傷つくものだろうか」といった疑念持ち始める。先住民らが険悪な様相ディスカバリー号ボート奪い取ろうしたためクックはカラニオプウを人質として拘束した。 この諍い乱闘発展し1779年2月14日クックは4名の水兵と共に殺害される至ったディスカバリー号率いていたチャールズ・クラークは、大急ぎで船の修復終えイギリスへ舵を取ったクラーク同年8月結核死亡したため、その後はジョン・ゴアが指揮取りイギリス帰還した海軍本部英国王立協会クックの死、北方海路探索失敗、そしてサンドウィッチ諸島発見報告し欧米にその存在知らしめた。 この頃ハワイ諸島には大族長(アリイ・ヌイ)による島単位での統治が行われていた。ハワイ島をカラニオプウが、それ以外の島をマウイ島の大族長カヘキリが支配していた。大族長世襲制であったため、1782年にカラニオプウが没すると息子のキワラオが王位継承した軍隊指揮頭角現しつつあったカラニオプウの甥にあたるカメハメハはこのとき戦争の神(クカイリモク)という称号授かりコハラおよびコナ領地譲り受けた。これに立腹したキワラオはカメハメハ戦争しかけたが、モクオハイの戦闘負傷し逆に1790年カメハメハによるハワイ島統一成された。 クックハワイ諸島発見以降交易求める者や植民地主義帝国からの来航頻繁に発生していたが、カメハメハ外交手腕優れ欧米列国領土的野心封じる先見性持っていた。カメハメハクック後継者とも言えるジョージ・バンクーバー懇意にし、1794年2月24日ハワイにおけるイギリス人水兵安全保障見返りとして外国ハワイ侵略イギリス防衛する防衛援助協定取り付けることに成功した。これを契機に、イギリスから仕入れた銃器を手に1795年2月カメハメハハワイ諸島統一向けて動き出し同年4月までにニイハウ島カウアイ島を除くすべての島を制圧しハワイ王国誕生させた。 1800年残りの島の制圧目指したが嵐や疫病発生により不調に終わった1810年アメリカ人ウィンシップ兄弟協力得てカウアイ島族長カウムアリイとの交渉行い、カウムアリイの終身統治条件としてカウアイ島およびニイハウ島割譲成功しハワイ諸島統一成し遂げた

※この「クックの再発見」の解説は、「ハワイの歴史」の解説の一部です。
「クックの再発見」を含む「ハワイの歴史」の記事については、「ハワイの歴史」の概要を参照ください。

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