クッキー缶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:20 UTC 版)
白バイの書類箱に見せかけるために洋菓子のクッキー缶が使われていた。クッキー缶は白く塗装され、後部座席にガムテープで固定されていた。犯行当時、バイク用の書類箱はカー用品店でも販売されていたが、本物とは大きく異なる意匠のクッキー缶を使用した上にガムテープで固定していたことから、お粗末な改造とされた。そのため、犯人は白バイに詳しい人物ではなく、素人レベルの改造であることの根拠の一つとされた。その一方で、代用品による最低限の改造と塗装で偽装白バイを仕立て上げ、実際に銀行員らを一時的に信用させたことからすれば、改造の技量はともかく、犯人は本物の白バイを詳細に観察して外見や装備品などの知識を豊富に持っていたとする見方もある。クッキー缶のメーカーは明治商事だったが、3万個が市場に流通していたために、捜査本部は販売ルートから購入者を捜査することを断念した。またクッキー缶を利用していたことから、犯人の甘党説が浮上した。
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