STS-6
名称:STS-6
オービター名称:チャレンジャー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1983年4月4日
着陸年月日:1983年4月9日
宇宙飛行士:ポール・ワイツ/カロル・ボブコー/ドナルド・ピーターソン/ストーリー・マスグレイブ
飛行時間:120時間23分
コロンビアに続く2機目のスペースシャトルがチャレンジャーです。1983年4月4日の打上げがチャレンジャーにとって初めての飛行でした。
STS-6のチャレンジャーは、それまでで最大の通信衛星TDRS-Aを宇宙に運びました。TDRSは、スペースシャトルと地上の交信を100%カバーするシステムを作るのに必要な通信衛星のひとつでした。チャレンジャーからの放出に失敗してTDRSは異常な回転をはじめ、一時は制御不能な状態になってしまいましたが、その後、TDRSの姿勢制御エンジンで安定した静止軌道に乗りました。
またSTS-6のチャレンジャーでは、スペースシャトルで初めての船外活動や、無重力状態で雪の結晶を作る実験などが行われています。
5日間で地球のまわりを80周したあと、チャレンジャーは地球に戻りました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・チャレンジャーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(チャレンジャー)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全長56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
人工衛星を静止軌道に乗せること、船外活動や科学実験などです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
通信衛星TDRSを静止軌道に乗せるのに失敗し、その後のシャトルからの衛星発射に課題を残しました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 昭和58年4月
STS-6
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/28 19:23 UTC 版)
STS-6は、1983年4月4日より行われたスペースシャトル計画のミッションである。オービタにチャレンジャーを用いた初めてのミッションである。
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