キュリー【curie】
読み方:きゅりー
放射能の旧単位。1キュリーは、1秒間当たりの放射性核種の崩壊数が 3.7×1010 すなわち370億個あるときをいい、ラジウム1グラムの放射能にほぼ相当し、3.7×1010ベクレルに等しい。キュリー夫妻にちなんだ命名。記号Ci
キュリー【Curie】
キュリー(Ci)
放射能の強さを表す単位。放射性核種の壊変に伴い,放射線が放出されますが,毎秒の壊変数が3.7×1010のとき1キュリーと定義されています。なお,この単位は大きすぎるので,百万分の1をマイクロキュリー「μCi」,1兆分の1をピコキュリー「pCi」としています。
また,1989年(平成元年)度から放射能の強さを表わす単位としては,「ベクレル(Bq)」が使用されることになりました。
1Ci=3.7×1010Bq
Ci(キュリー)
キュリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 23:07 UTC 版)
キュリー curie | |
---|---|
記号 | Ci |
系 | 非SI単位、法定計量単位 |
量 | 放射能 |
SI | 3.7×1010 Bq |
定義 | 3.7×1010壊変毎秒 |
由来 | 1 gのラジウムが持つ放射能 |
語源 | キュリー夫妻 |
キュリー(curie, 単位記号 Ci)は放射能を表す非SI単位である。計量法における法定計量単位となっている。
1キュリーは厳密に3.7×1010ベクレル(37ギガベクレル、370億ベクレル)に等しい[1]。量が大きすぎることからマイクロキュリー μCi、マイクロマイクロキュリー μμCi (SI接頭語で表せばピコキュリー pCi)が主に使われていた。
実用に適さないため、国際単位系では放射能の単位にはベクレル(Bq)を用いていて、キュリーは用いない。単位名称は、放射線研究の先駆者であるピエール・キュリー/マリ・キュリー夫妻に因む。
定義
1910年の放射線会議 (Rediography Conferene) で、ラジウムについては1 g、ラジウム系列の元素については1 gのラジウムと平衡にある放射性物質の量として定義された。1953年の国際放射能単位委員会 (International Commision on Radiological Units) では、ラジウムに依存した定義を廃し、3.7×1010壊変毎秒という定義が採用された。このため、現在では、ラジウム1 gの放射能は厳密には1キュリーではなくなっている。
米国のNISTのSP811は、ラド、キュリー(en:curie)、レントゲン(en:roentgen)、レム(en:rem)の使用を避けるように強く("strongly discouraged")呼びかけている[2]。
計量法における位置付け
計量法では、放射能の計量単位である、キュリー、ラド、レントゲン、レムの4単位を現在でも法定計量単位として認めている。ただし、これらの単位は計量制度審議会の資料(2005年)において、「暫定的使用」する単位として位置づけられている[3]。
番号 | 物象の状態の量 | 計量単位(非SI単位) | SI単位 |
---|---|---|---|
64 | 放射能 | キュリー(Ci) | ベクレル(Bq) |
65 | 吸収線量 | ラド(rad) | グレイ(Gy) |
69 | 照射線量 | レントゲン(R) | クーロン毎キログラム(C/kg) |
71 | 線量当量 | レム(rem) | シーベルト(Sv) |
番号は計量法第2条第1項第1号における物象の状態の量の列挙順の番号である。
脚注
出典
量 | 単位 | 記号 | 定義 | 導入年 | SI単位 |
---|---|---|---|---|---|
放射能 (A) | キュリー | Ci | 3.7×1010 s−1 | 1953年 | 3.7×1010 Bq |
ベクレル | Bq | s−1 | 1974年 | SI単位 | |
ラザフォード | Rd | 106 s−1 | 1946年 | MBq | |
照射線量 (X) | レントゲン | R | esu / 0.001293 g(空気) | 1928年 | 2.58×10−4 C/kg |
フルエンス (Φ) | 毎平方メートル | m−2 | m−2 | 1962年 | SI単位 |
吸収線量 (D) | エルグ | erg | erg⋅g−1 | 1950年 | 10−4 Gy |
ラド | rad | 100 erg·g−1 | 1953年 | 10−2 Gy | |
グレイ | Gy | J·kg−1 | 1974年 | SI単位 | |
等価線量 (H) | レム | rem | 100 erg·g−1 | 1971年 | 10−2 Sv |
シーベルト | Sv | J·kg−1 × WR | 1977年 | SI単位 |
キュリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 16:39 UTC 版)
下平のアセット。長い緑色の髪をした少女の姿。鹿の角をして、緑色のスカートを履いている。
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キュリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 15:14 UTC 版)
「モンスター娘のいる日常」の記事における「キュリー」の解説
吸血鬼の女性。身長162cm、バスト72cm(Aカップ)、ウエスト52cm、ヒップ76cm、体重38kg。
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キュリー (Ci)(補助単位、旧単位)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:38 UTC 版)
「放射能」の記事における「キュリー (Ci)(補助単位、旧単位)」の解説
歴史的な理由から、放射性物質であるラジウム 1 g が1秒間に崩壊する原子の個数(d/sec , Bq)をもとに定められた放射能の単位をキュリー(記号:Ci)と言う。1Ci(キュリー)はベクレル (Bq) を元に以下のように定められる。
※この「キュリー (Ci)(補助単位、旧単位)」の解説は、「放射能」の解説の一部です。
「キュリー (Ci)(補助単位、旧単位)」を含む「放射能」の記事については、「放射能」の概要を参照ください。
「キュリー」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は第二のキュリー夫人だ。
- ラジウムを発見したのはマリー・キュリーであった。
- キュリー夫妻によるラジウムの発見.
- キュリー夫人.
- マーキュリーの翼状になったふもと
- マーキュリー神の特性を持つ(雄弁さ、狡猾さ、反応の速さ、盗癖)またはそれに関する
- マリー・キューリーの助手であり、そして、彼が結婚したマリー・キューリーの娘と働いたフランスの原子物理学者(ジョリオ・キュリーという名前を取る)
- 放射能の単位で1キュリーの1000分の1と同じ
- マーキュリー計画という有人宇宙飛行計画に使用された宇宙船
- マーキュリー計画という有人宇宙飛行計画
- キュリーという,放射能量の単位
- キロキュリーという,放射性物質の量を表す単位
- マイクロキュリーという放射性能を表す単位
- マイクロマイクロキュリーという放射能を表す単位
- キュリー点という,強磁性体がその磁性を失うか,常磁性体になる温度
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