キュリー温度とは? わかりやすく解説

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キュリー‐おんど〔‐ヲンド〕【キュリー温度】

読み方:きゅりーおんど

強磁性体強磁性から常磁性への、強誘電体強誘電性から常誘電性への移行生じ温度。P=キュリー発見キュリー点


キュリー点

読み方キュリーてん
別名:キュリー温度
【英】Curie point

キュリー点とは、物質磁性を失う境界となる温度のことである。フランス物理学者キュリーPierre Curie)によって発見された。

キュリー点を超えると、強磁性体持っていた磁気モーメント方向熱振動によって乱れ、ほとんど常磁性の状態となる。キュリー点に達して磁力失った物質通常の温度下に戻しても、磁力自然に回復することはない。

キュリー点は物質によって異なりFe)は約770ニッケルは約358フェライトは約500となっている。

光磁気ディスクMO)は、レーザー照射によって局部的に温度をキュリー点以上に高め磁性を消すことで、磁気的に書き込まれデータ消去するという仕組み持っている磁性失った箇所外部からの磁界によって再び磁性帯びるので、再度磁気的データ書き込みが可能となっている。ちなみに光磁気ディスク記憶媒体材料のキュリー点は、およそ200程度である。


参照リンク
MOの技術情報 - (MOフォーラム

キュリー温度

【英】:Curie Temperature

強磁性体またはフェリ磁性体が、温度の上昇によって常磁性状態へ転移する温度磁性体中に整列した磁気モーメントは、熱振動によって絶え振動されている。温度の上とともにこの熱揺動強くなり、これに比例して磁気モーメント整列乱れて行くことになる。ついにはその秩序性を完全に失わせることになり,この温度が、キュリー温度である。常温強磁性を示すためには、このキュリー温度が室温より十分に高いことが必要となる。遷移元素FeCoNi およびこれらの元素希土類元素との合金において、室温より高いキュリー温度が実現されている。

キュリー温度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 04:55 UTC 版)

キュリー温度(キュリーおんど、: Curie temperature、記号)とは物理学物質科学において、強磁性体常磁性体に変化する転移温度、もしくは強誘電体常誘電体に変化する転移温度である。キュリー点(キュリーてん、Curie point)とも呼ばれる。ピエール・キュリーより名づけられた。




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