フェリ磁性
フェリ磁性体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:10 UTC 版)
詳細は「フェリ磁性」を参照 フェリ磁性体とは内部に強磁性体と反強磁性体の部分をあわせ持つ磁性体である。酸化物の磁性体でフェライトと呼ばれる FeO・Fe2O3、MnO・Fe2O3、NiO・Fe2O3、CoO・Fe2O3 が代表である。前半分(FeOやMnOの部分)の2価の磁気モーメントだけが残り磁性に寄与するのでこちらは強磁性体となり、後ろ半分(Fe2O3)は3価の鉄イオンのスピン電子が反平行で反強磁性体である。たとえばFeO・Fe2O3、は1+0=1となって差し引き1つだけが磁気となって現れる。別にフェリ磁性を示す代表として絶縁性のフェリ磁性体である鉄ガーネット(ザクロ石ともいう)M3・Fe5O12がある(MにはFeやMnが入る)。具体的にはイットリウム鉄ガーネット(YIG)Y3・Fe5O12である。後半のFe5の中では3個と2個のFeが反平行を向いているので、差し引き1個の磁気モーメントが残る。
※この「フェリ磁性体」の解説は、「強磁性」の解説の一部です。
「フェリ磁性体」を含む「強磁性」の記事については、「強磁性」の概要を参照ください。
「フェリ磁性体」の例文・使い方・用例・文例
- フェリ磁性体を示す磁性体
- フェリ磁性体のページへのリンク