24時間現場直行式・ドッキング方式運用を行っている医療機関
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「ドクターカー」の記事における「24時間現場直行式・ドッキング方式運用を行っている医療機関」の解説
一般財団法人温知会会津中央病院救命救急センター(福島県会津若松市) ドクターカーの運行開始は1986年(昭和61年)と国内でも古く東北地方でのプレホスピタルケア(病院前救護活動)の先駆けとして全国にも名が知れている。 直接現場に出向く事もあるが、会津若松地方は面積が非常に広大な事から病院への搬送まで2時間程度掛かる事も珍しく無く、処置を開始する時間を短縮する為に始められたシステムである。 従って、直接現場に出場するというよりもドッキングポイントで救急隊とドッキングするケースが圧倒的に多い。 使用車両は高規格救急車(札幌ボデー・トライハート)1台と、乗用車型ドクターカー(5代目 SK系スバル・フォレスター)1台。 兵庫県立兵庫県災害医療センター(兵庫県神戸市中央区) 独立型救命救急センターで神戸赤十字病院に併設された兵庫県立のセンター。運行開始は2004年(平成16年)。活動エリアは広範囲で神戸市全域・尼崎市・西宮市・芦屋市の3市で構成される阪神南県民センター管内・伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・川辺郡猪名川町の5市町で構成される阪神北県民局管内・東播磨県民局管内の明石市に於いて運用される。 日中時間帯は神戸市立医療センター中央市民病院のドクターカーが運行している事から日中時間帯は神戸市外への出動が多い。使用車両は日産・パラメディック予備車を含め2台。消防無線実装。 国立大学法人 東京医科歯科大学医学部附属病院 救命救急センター(東京都文京区) 2009年(平成21年)3月より運用開始。活動エリアは千代田区・文京区・中央区。東京駅を始め、東京ドームや霞が関の官庁街などの都心部を管轄し、一日に多くて6~7件出動する。 使用車両は乗用車型ドクターカー(レクサス・IS250) この他に東京DMATカーとして日産・パラメディックも保有。 東日本大震災では宮城県・岩手県・福島県に現地入りし福島第一原子力発電所事故にも出動。2020年(令和2年)には新型コロナウイルス感染症対応の為、横浜港に停泊したクルーズ客船ダイヤモンドプリンセス号にも出動している。 学校法人日本医科大学・日本医科大学付属病院高度救命救急センター(東京都文京区) 活動エリアは東京23区全域。(トヨタ・エスティマ)の乗用車型ドクターカーを配備し秋葉原通り魔事件等でも活躍。現在はトヨタ・ハリアーの乗用車型ドクターカー、日産・パラメディックの東京DMATカー、トヨタ・ハイメディック、さらにCBRNEに対する除染機能・衛星携帯電話・TV・FAX・ノートパソコン等を搭載し、災害現場でDMATを始めとする各医療スタッフの指揮車としての機能も有している高機能型ドクターカーを配備しており、東日本大震災でも活躍した。 船橋市立医療センター(千葉県船橋市) 運用開始は1992年(平成4年)国内に於ける現場出場型ドクターカーの元祖。救急ワークステーション方式を採用。船橋市消防局直轄部隊として運用している。 近年の救急ワークステーション方式に於けるドクターカーシステム構築の草分け的存在。使用車両はトヨタ・ハイメディック。 前橋赤十字病院(群馬県前橋市) 2013年(平成25年)2月より運用開始。活動エリアは群馬県前橋市。使用車両は3台 で、その内の1台は2018年3月に導入されたMobile ECMO・DMAT対応ドクターカー(札幌ボデー・トライハート)。 高崎総合医療センター(群馬県高崎市) 2013年(平成25年)9月より運用開始。活動エリアは群馬県高崎市と安中市。使用車両はトヨタ・ハイメディック1台。 医療法人医仁会さくら総合病院(愛知県丹羽郡大口町) 2000年(平成12年)より運用開始。365日24時間運用。活動エリアは広範囲で愛知県(江南市・犬山市・小牧市・岩倉市・西春日井郡豊山町・丹羽郡大口町・丹羽郡扶桑町) , 岐阜県(多治見市・各務原市)。 使用車両は救急車型3台・乗用車型ドクターカー(Eクラス・Gクラス)の2台。 学校法人藤田学園・藤田保健衛生大学病院救命救急センター(愛知県豊明市) 2013年(平成25年)4月22日から運用開始。運用開始当初は土曜・日曜・祝日を除く月曜日 - 金曜日の9時 - 17時までであったが、同年12月1日より365日24時間運用を開始した。 活動エリアは豊明市・日進市・愛知郡東郷町・刈谷市・大府市・みよし市一部地域と伊勢湾岸自動車道・知多半島道路。 将来的には現在よりも活動エリアも拡大予定で名古屋市の一部市域も視野に入れている。使用車両はトヨタ・ハイメディック。 社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷三方原病院救命救急センター(静岡県浜松市北区) ドクターヘリ基幹病院であるが、悪天候時・夜間の場合はドクターカーにて出場する。日中帯は病院所有のドクターカーにて出動するが、夜間は当直人員の関係から浜松市消防局の救急車にピックアップしてもらい出動する。 活動エリアは浜松市全域。2005年(平成17年)の市町村合併に伴い市の面積が大幅に拡大した事から出動範囲も広範囲となった。使用車両は日産・パラメディック。 岐阜県立多治見病院(岐阜県多治見市) 2008年(平成20年)9月から岐阜県内で初めて運用開始。 中津川市民病院病院前救急診療科(岐阜県中津川市) 2013年(平成25年)9月に国内初の病院前救急診療科を設置。2014年(平成26年)3月から本格運用開始。使用車両は乗用車型ドクターカー(スバル・フォレスター)。愛称はNEMAC(Nakatsugawa Emergency Medical Assistance Car)。かつて岐阜県立多治見病院で日本初の乗用車型ドクターカーや医師自らがハンドルを握り現場まで緊急走行するシステムが取り入れた間渕則文医師によって、2013年9月に日本で初めてのドクターカー専属の「病院前救急診療科」が中津川市民病院に創設された。専属の医師と看護師が24時間365日医師宿舎か病院で待機して出動できる体制を取っている。基本的には医師と看護師が2人1組であるが、夜間帯は医師が自ら運転して1名で出動する。スタッフ全員が第三級陸上特殊無線技士や一般緊急自動車運転技能者課程を受講している。 新潟市民病院救命救急センター(新潟県新潟市中央区) 2007年(平成19年)11月1日から運用を開始。救急ワークステーション方式を採用。新潟市消防局警防課高度救急隊と連携し、ドクターカーの運用を行っている。 使用車両は新潟市消防局所有の日産・パラメディック1台と病院所有の札幌ボデー・トライハートロングボデー1台(DMAT対応車)の計2台。 社会医療法人財団慈泉会相澤病院救命救急センター(長野県松本市) 2008年(平成20年)3月より24時間運行を開始。活動エリアは松本広域消防局管内であるが、北アルプス広域連合消防本部とはドッキング方式で運行している。拠点の松本市に隣接する日本でも屈指の規模を誇る北アルプスでの遭難や滑落などの事故にも出動している。冬シーズンになると白馬村・栂池高原方面でのウインタースポーツでの事故や災害等も度々発生する事からこちら方面への出動実績もある。使用車両はトヨタ・ハイメディック・トヨタ2B型標準救急車の計2台。 独立行政法人国立病院機構災害医療センター(東京都立川市) 東京消防庁多摩指令室からの出動要請により出動する。主な活動エリアは立川市・昭島市・東大和市・国立市・日野市・国分寺市・武蔵村山市・福生市であるが状況によって青梅市・瑞穂町・八王子市・羽村市・あきる野市・東村山市にも出動する。使用車両は乗用車型ドクターカー(マツダ・アクセラ)と日産・パラメディックの2台。 大阪府立中河内救命救急センター(大阪府東大阪市) 運用開始は1998年(平成8年)5月。独立型救命救急センターで東大阪市立総合病院に併設された大阪府立のセンター。活動エリアは東大阪市・八尾市・柏原市の3市で構成される中河内医療圏であるが、柏原市を管轄するのが柏原羽曳野藤井寺消防組合である事から医療圏を越え羽曳野市・藤井寺市に赴く事もある。稀に松原市に出動する事もある。2020年(令和2年)から3代目車両が運用開始。使用車両は札幌ボデー・トライハート。 社会福祉法人・恩賜財団大阪府済生会千里病院千里救命救急センター(大阪府吹田市) 運用開始は1993年(平成5年)1月。当初は大阪府立の独立型救命救急センターとして運営されていたが、2006年(平成18年)4月1日より所管が大阪府より済生会に移管された。 活動エリアは吹田市・豊中市・箕面市・池田市・豊能郡豊能町・豊能郡能勢町の6市町で構成される豊能医療圏が管轄区域であるが要請があれば兵庫県域である川西市・川辺郡猪名川町等へも出向く事がある。 最近では2013年(平成25年)に京都府福知山市で発生した2013年福知山花火大会露店爆発事故に出動。2020年(令和2年)5代目車両が運用開始。使用車両は日産・パラメディック予備車を含め2台。 地方独立行政法人りんくう総合医療センター大阪府泉州救命救急センター(大阪府泉佐野市) 運用開始は1994年(平成6年)10月3日。独立型救命救急センターでりんくう総合医療センターに併設されている。2013年(平成25年)4月1日より所管が大阪府より地方独立行政法人に移管された。 関西国際空港での航空機災害を念頭に置いた出動が主である。活動エリアは広範囲で泉佐野市・泉南郡熊取町・泉南郡田尻町・阪南市・泉南市・泉南郡岬町・貝塚市・岸和田市・泉大津市・和泉市・泉北郡忠岡町の7市町で構成される泉州医療圏であるが、要請があれば堺市・高石市にも出動する事がある。2014年(平成26年度)より消防本部指令室による通報キーワードでの覚知同時要請が始まり従来よりもさらに迅速な出動態勢を構築している。重症外傷診療に於いては全国的にも有名。使用車両は日野・リエッセII標準ボデー。 公益財団法人三島救急医療センター大阪府三島救命救急センター)(大阪府高槻市) 独立型救命救急センターで救急ワークステーション方式を採用。高槻市消防本部特別救急隊と連携し、ドクターカーの本格運用(365日24時間)を行っている。2002年(平成14年)10月から試験運用を開始。当初は土曜・日曜・祝日を除く月曜日 - 金曜日の9時 - 17時までであったが次第に運行時間を拡大。2003年(平成15年)1月からは、週1回(月曜日)のみ24時間当直体制で運用。2004年(平成16年)10月から週3回(月・水・金曜日)24時間運用を実施。段階的に運行時間を拡大し、結果としてドクターカーシステムが効果的と認められた事から2006年(平成18年)10月5日より本格運用開始。使用車両はトヨタ・ハイメディック。 日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山県和歌山市) 平日午前9時から午後5時半ごろまでの限定運用であったが、2017年(平成29年)1月13日より24時間365日体制の運用開始。活動エリアは和歌山県和歌山市。 公立豊岡病院組合立但馬救命救急センター(兵庫県豊岡市) 2010年(平成22年)12月5日より運用開始。ドクターヘリ基幹病院であるが悪天候時・夜間・重複要請が掛かった場合はドクターカーで出動する。運行開始当初は365日8時30分 - 日没30分前までであったが、のちに6時 - 23時まで拡大され、2017年5月1日より24時間・365日運用になった。活動エリアは豊岡市・美方郡新温泉町・香美町・養父市・朝来市の5市町で構成される但馬県民局管内。使用車両は乗用車型ドクターカー(スバル・フォレスター)。消防無線実装。 久留米大学病院(福岡県久留米市) 2015年(平成27年)1月より毎日午前9時~午後6時で試験運用し、2016年(平成28年)4月1日より24時間で本格運用を開始。活動エリアは2016年(平成28年)4月1日より福岡県久留米市全域に拡大。使用車両は高規格救急車。 鹿児島市立病院(鹿児島県鹿児島市) 2014年(平成26年)10月1日より平日午前8時半~午後5時15分で試験運用。活動エリアは鹿児島県鹿児島市。使用車両は超音波診断装置や血液ガス分析装置などの医療機器を備える高規格救急車。 社会医療法人緑泉会米盛病院(鹿児島県鹿児島市) 活動エリアは鹿児島市以外の鹿児島県本土全域(離島を除く)。使用車両は乗用車型ドクターカー(トヨタランドクルーザー)と日産パラメディックの2台。その他に日産キャラバン2B救急車とDMAT用ハイエース救急車を保有している 尚、鹿児島市内に関しては医師会との協定があり、鹿児島市立病院が10キロ圏内を朝8時半から23時迄運用している[要出典] 大阪府立中河内救命救急センター(2代目) 大阪府済生会千里救命救急センター(4代目) 兵庫県災害医療センター(2代目) 日本医科大学付属病院高機能型
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