致死軍飛竜軍とは? わかりやすく解説

致死軍・飛竜軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 23:41 UTC 版)

大水滸シリーズの登場人物」の記事における「致死軍・飛竜軍」の解説

公孫勝梁山泊旗揚げ直前組織した特殊部隊急峻な崖や山野急流といった活動困難な場所でも行動し奇襲かく乱などを担当する所属するには身体能力加えて拷問といった汚れ仕事耐えうるだけの精神力要求される。後に青蓮寺追求厳しくなったため、闇塩の道防衛専任とする飛竜軍が設立される。なお、致死軍の名称は北方作品である「三国志」から採られている。 公孫勝(入雲竜致死軍隊長1073年生まれ身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝) ‹章タイトル第2巻第4章 致死軍結成される› 元河水叛徒で、独自に反政府活動行い地下牢囚われていた。入獄前に会話交わした宋江がその経歴に目をつけたことがきっかけで救出される。二年間を闇の牢で過ごしその間も体を鍛え続けたため身体能力高く中でも三半規管異常に優れているまた、変装名人で回を重ねるごとに上手になり、部下見分けつかない程である。 梁山泊設立前後して特殊部隊致死軍(ちしぐん)を設立。総隊長として活動する部隊性質上、破壊工作暗殺など裏方徹することが多く青蓮寺暗闘繰り広げる。強い反国家思想持ち主だが、その動機過去誰にも語ったことが無い(高廉との決戦後、林冲馬麟自身過去打ち明けている。その出自鉱山技師息子十四歳の時に鉱山管轄する役人の不正を糾弾しようとした両親と共に廃坑閉じ込められたが、両親屍肉食らいながら廃坑から脱出役人復讐果たしたその後、死ぬために山中さまよい倒れたところを老人助けられ老人の庵にて武術などを学んだ。)。 病的に白い肌と色素の薄い瞳を持ち、その不気味な雰囲気シニカルな性格ゆえ、彼をよく知る人以外からはあまり好かれていない林冲とはいつも喧嘩しているが、実際にお互いをよく認め合っている無二の親友である(彼が死んだ際には、ただ一度だけ涙を流した)。高廉率い闇軍との決戦時に負傷したため、一時戴宗致死軍指揮預けた最終決戦時は開封府撹乱を図るが李富押さえ込まれる陥落寸前梁山泊駆けつけ死に臨む宋江呉用らの意思汲んで燕青張清武松たちと脱出する。 (楊令伝)致死軍・飛竜軍の残存戦力率いて青蓮寺残党狩り戦い続ける。新生梁山泊設立後は、楊令言葉もあって侯真致死軍譲り自身武松喬道清と金西夏対する特殊工作担当する梁山泊復活まで、かつての部下全員戦死し自分一人だけが生き残った事に無常感を抱く。また、ほぼ全ての任務について次の世代引き継ぎ完了している。 呉用意を受け、無駄と知りつつ岳飛梁山泊との共闘説くも、結局失敗に終わる。呉用と共に李富暗殺完遂したが呉用を庇ったさいに重傷負い、その傷がもとで死亡。その気になれば助かる傷であったが、あえて死を選んだ。死の間際夢がかなうところを見たくないということ呉用これから生きて孤独に苦しむべきであることを語った劉唐赤髪鬼) 致死軍隊長、後に飛竜軍総隊長1077年生まれ身長 - 180cm、体重 - 80kg。 (水滸伝) ‹章タイトル第2巻6章 致死軍に加わる› 元河水叛徒梁山泊入山前から、公孫勝の下で反政府活動行い彼の入獄後も各拠点護り続けていた。当初致死軍公孫勝補佐行い清風山の二竜山統合後は、梁山泊の闇塩を守るために特殊部隊飛竜軍(ひりゅうぐん)を設立する。赤い髪と筋骨隆々体格特徴公孫勝とは対照的に明る性格で、仲間から親しまれる。 自らが審査したにもかかわらず史文恭接近許し晁蓋暗殺されたことに責任感じる。後に済州執拗な追跡の末に史文恭殺害した柴進たちを死なせてしまい、最初から敵わなかったという敗北感を抱く。高廉との決戦時に公孫勝身を挺して守り戦死。だが決戦直前高廉と他の軍の連携懸念し林冲救援要請していたことが公孫勝らを救うことになる。 『楊令伝』では楊令軻輔守って部下身代わりになって死んだ姿を劉唐最期重ね見ている。また拷問について端と会話した際に、劉唐拷問嫌っていたことを語っている。 楊雄(病関索致死軍隊長1077年生まれ身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)元河水叛徒劉唐石秀と共に公孫勝従い梁山泊入山設立当初ら致軍隊長職務める。決し目立たず裏方徹するが、心の底では史進達のように雄々しく戦う事に憧れ抱いている。公孫勝はその想い気づいていたが、致死軍から外す事はしなかった。顔色黄色い以外に特徴無く、字も読めない綽名劉唐命名したが、楊雄本人適当に付けられたと思っている。最終決戦最中決行され開封府奇襲作戦戦死公式サイトでは「腕が立つかも、はっきりとは分からない」と記されていたが、『楊令伝』における公孫勝台詞で腕は立つことが明かされた。また公孫勝黙々となすべきことを行う穆凌が楊雄似ている評した孔亮(独火星致死軍隊長1079年生まれ身長 - 170cm、体重 - 65kg。 (水滸伝)元青州軍の兵士で、孔明の弟。官軍時代花栄部下として反政府活動関与する。兄とは正反対に美男子だが酷薄性格入山直後石秀入れ代わり致死軍配属される。敵であれば女子供でも容赦しないが、人妻告白できなかったという繊細な面もある。田虎戦では魯達指揮下で行動張清梁山泊同心する裏工作担当する高廉率いる闇の軍との決戦にも生き残ったが、燕青依頼で係った呂牛拉致作戦成功させる戦死する最期特殊任務明け暮れた人生と、致死軍が宋という国を恐れさせたことに満足していた。 『楊令伝』では公孫勝史進たちに羅辰紹介した際、孔亮の事を「あれこそが致死軍の兵だった」と語っている。 樊瑞混世魔王致死軍隊長1074年生まれ身長 - 170cm、体重 - 70kg。 (水滸伝)元博州私兵隊長国家について考えるなど生真面目なところがある。親友項充李袞と共に梁山泊入山本隊将校務めるが、呼延灼戦で李袞目の前で命を落とした事がきっかけで、「生と死境目」を知る事にこだわり始める。そこに注目した公孫勝によって致死軍スカウトされ暗殺者として活動する暗殺以外にも必要とあれば肉を切り開き骨を削るなどの拷問を行う。また、魯達関勝董平脱獄賭けて勝負した際は、魯達の命で脱獄工作担当した。 やがて暗殺重ねるたびに暗殺生と死境目に立つことだと考えるようになる開封府潜入し単独袁明暗殺謀るも、洪清体術阻まれ失敗、候健によって逃がされる致命傷を負う。梁山泊療養所運ばれ三日後に息を引き取るが、死ぬ直前まで生と死について考え続けた。 『楊令伝』では、樊瑞暗殺者にしたことを考え込むようになった公孫勝が「樊瑞になればいい」という楊令言葉を受け、暗殺者としての任務担当するうになる王英(矮脚虎) 飛竜軍隊長。1076年生まれ身長 - 149cm、体重 - 59kg。 (水滸伝清風山の叛徒燕順鄭天寿兄弟分叛徒装いつつ盧俊義の闇塩ルート守り続けていた。清風山が二竜山組み込まれた際に、新設され飛竜軍に参加する。闇塩の道防衛活躍し燕青盧俊義救出時にはこれをサポートしたタイミングよく活躍するなど要領良さそうに見られるが、そのために綿密な準備を行う慎重さを持つ。 原典同じく女好き小柄で、梁山泊加わった扈三娘思いを寄せて結婚する。しかし、以前から囲っていた遊技の女・白寿とも関係を続けていたことが災いして呂牛謀略白寿会っていたところを扈三娘踏み込まれ命からがら逃げ出す羽目遭ってしまう。その後飛竜軍の任務続けていたが、童貫との最終決戦駆けつけた際、扈三娘庇って戦死。なお死の直前まで直接梁山泊には戻っておらず、扈三娘生まれた子供とも顔を合わせていなかった。 『楊令伝』で扈三娘白寿との間にもうけた息子王貴王清登場王貴扈三娘顔立ち良さ同時に王英短足受け継いでいる。白勝王英燕順鄭天寿以外の人間とは親しくしていなかったことを端に語っている。 鄧飛(火眼狻猊飛竜軍隊長。1079年生まれ身長 - 170cm、体重 - 60kg。 (水滸伝)元飲馬川盗賊で、鎖鎌遣い手母親女真族だったため女真言葉話せる。宋と遼の国境周辺暴れまわっていたが、魯智深出会い感銘を受けるその後女真族との交渉向かったま行不明となった魯智深単身救出梁山泊入山する。救出の際に不眠不休で舟を漕いだために潮風で目が充血し、赤い眼のままとなる。 双頭山配属されるも、大きな事を成し遂げたいという思いから周囲衝突多かったが、劉唐飛竜軍にスカウトする。弟分楊林二人で柴進燕青高唐州から救出する際、城壁を手で掘り穴を開けるという驚異的な手段2人脱出させる。だが脱出の際に崩れてきた城壁支え続けるも押しつぶされ圧死その最期楊林の目に焼き付けられた。得物鎖鎌燕青回収し楊林渡される。 『楊令伝』において燕青武松・候真と共に楊令探索の旅をしていた際に、鄧飛魯智深救出した城郭訪れている。また燕青自身高唐州鄧飛助けられたことを候真に語っている。 楊林(錦豹子) 飛竜軍隊長。1083年生まれ身長 - 170cm、体重 - 55kg。 (水滸伝)元飲馬川盗賊当初鄧飛直属部下だった。鄧飛兄貴呼んで慕い、共に高唐州での柴進燕青救出任務遂行鄧飛死後その後任として飛竜軍の指揮官昇格する高唐州において危険が迫っているにもかかわらず闇塩の銀に拘ったことと、鄧飛戦死時の反応原因柴進嫌っている。名も無く死ぬ事に納得しており、堅実な仕事ぶり貢献する公孫勝には及ばない夜目利き自身では豹の目だと思っていた。 高廉率いる闇の軍との決戦時に鄧飛が遺した鎖鎌武器奮戦した後、戦死現実的かつノンポリ性格梁山泊掲げる志とも無縁だったが、死んでいった仲間達への想いその戦い継続させた。 『楊令伝』では、孟康呼延凌の軍と共に高唐州近く通った際に、鄧飛楊林柴進燕青救出したこと、楊林形見残さず死んだのでせめて自分だけでも憶えておくことを呼延凌に語っている。

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