義伊國屋書店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
日本書店業界の頂点に立つ企業。バーなどにも出資している。企業序列第19位。 金田 末吉(かねだ すえきち) 声 - 遊佐浩二 大屋健が将棋センターで意気投合して連れてきた、和服で細目の男。通称『大物喰い(ジャイアントキラー)』。27歳。かなりの腕を持つ将棋指しであり、トーナメント開催前のパーティー会場で賭け将棋を行い、挑戦者をことごとく破っている。この時、大屋に連れて来られた山下も対戦したが、やはり完敗した。父親はすでに死亡しており、兄が1人、姉が3人いる。 生まれついての虚弱体質で、物心つく前から何度か死にかけてきた。幼少期から父の友人の下で紅人流を学んでいたにもかかわらず高校時代は筋力・持久力共に女子生徒にさえ劣っており、現在でも「格闘技経験があるのかも疑わしい」と評される程度の動きしかできない。しかし、強さへの飽くなき渇望から習得した「先読み」という技術を使うことができる。高校時代はこの技術を用いて後にプロとして活躍することになる3名のスポーツ選手をそれぞれの専門競技で打ち破っており、将棋部ながら「四天王最強の男」と恐れられていた。 実は大屋に接触したのも「弱者」として強者に挑戦するべく、闘技者になってトーナメントに参加するという目的のためであり、彼が抱える闘技者である氷室に目をつけ「先読み」のために監視を行っていた。代表闘技者の座を賭けて氷室に勝負を挑み、当初は氷室の攻撃に全く対応できず防戦一方だったが、肋骨や内臓へのダメージを受けながらも「先読み」により氷室の動きを見切ったことで徐々に攻勢に出、最後は右腕を破壊して勝利。それによって大屋から実力を認められ、氷室に代わって義伊國屋代表闘技者となる。 大久保、理人、氷室と一緒にいることが多く、串田には4人まとめて「4バカ」と呼ばれる。この中では一番常識人だが、それゆえに若干影が薄く、単行本の表紙にも唯一登用されていない。また、4人中彼だけが女好きでもない。顔のパーツが串田とほぼ同じことを指摘されているが本人たちに自覚はない。また、カラオケでは盛り上げ専で、妙にキレのある動きを見せる。 1回戦でガオランと対戦。試合映像では見たことのない技に防戦一方になりながらも「先読み」でしぶとく喰い下がり、本音をぶつけて相手の本気を引き出し、全力のガオランに10手先まで読んで食らいついたが力及ばず敗北する。実は氷室戦でのダメージが抜けきっておらず、戦法自体もトーナメント戦に向かないことから氷室からも棄権を勧められていたが、多数の鎮痛剤を用いた状態で仕合に臨んでいたことが仕合後に明らかになった。 『ケンガンオメガ』でも闘技者として活躍中。山下の依頼で新人2名を闘技者にするための指導係を任され、光我を新日本プロレスに案内する。煉獄との対抗戦は仕合スケジュールの関係で参加は難しいと事前に通告しており、ノエルとの仕合で負った肋骨2箇所の骨折からの回復が間に合わず、正式に参加を辞退することになった。 『ダンベル何キロ持てる?』にもゲスト出演しており、アマチュア将棋トーナメントでひびきと忠勝のコンビを破り優勝している。使用武術・紅人流(くじんりゅう) 戦場における甲冑武者同士の戦いを前提とした介者剣術の流派。鎧を着た相手を投げる、足をかける、などバランスを崩した後、得物で仕留めるというように、「いかに早く相手を組み伏し、止めを刺すか」に主眼が置かれており、素手の攻防は技術体系の一つに過ぎず、当身(打撃)はごく限られた状況でしか使用されない。そのため、単純な殴り合いに特化した相手との相性は悪い。 主な技 釣瓶落とし 突きを予測して相手の懐に入って首を取り、顎を抑えたまま後頭部から地面に叩きつける技。 下弦薙ぎ 体勢を一気に低くして足払いをかける技。 梯子外し 相手の突き手を取り、そのまま体を捌いて関節を取る技。相手の体勢が崩れていれば体ごと倒れてそのまま肘を折る。 天地返し 相手の突き手を躱し、抱え込むような形で腕を取って投げる技。投げの後は腕を極める。 陰陽交差構(オンミョウコウサノカマエ) 左腕を振りかぶり右手を腰溜めに構え、左足を前に出して半身になった構え。 主な技術 先読み 詰め将棋をイメージして金田が身に着けた、高度な攻撃予測技術。事前に相手の動きを読み、相手が動く前に攻撃を回避するという芸当を実戦の場で行っており、その技術は超人の域に達している。 見たことのない攻撃に対しては対応が遅れるという欠点があるが、完全な状態では動体視力で捉えきれないような攻撃にも対応できる。ただし、先読みするには相手の動きをしばらく観察する必要があり、体力のない金田はダメージを最小限に留めるため序盤は防御に徹しなければならない。 氷室 涼(ひむろ りょう) 声 - 水中雅章 義伊國屋代表闘技者。通称『氷帝』。25歳。普段は義伊國屋グループ出資のバー「大宇宙」でバーテンダーをしている、褐色の美青年。喫煙者。4勝無敗の少ないキャリアながら、すでに強豪闘技者と並び称されるに至り、義伊國屋歴代闘技者最強と見込まれる程の実力者。王馬とは同郷にあたる「狼弎」の出身で、およそ15歳の時に非合法に戸籍を用意して「中」から出る。 截拳道の達人であり、直突きを基点とした高速のコンビネーションを最大の武器とする。非常に治安の悪い地域で生まれ育ったこともあって武器の扱いも一通りこなし、片腕でも十分に強い。 拳願絶命トーナメント直前、拳願号の船中で金田に出場権を賭けた勝負を挑まれ、序盤は圧倒するも、動きを見切られた末に右腕を折られる。頭に血が上ったため動きが読まれていたことに気付くことができないまま、鶴瓶落としで後頭部から床に叩きつけられ、顔面にストンピングを受け敗北。闘技者の座を奪われる。 しかし、その後は特に遺恨もなく金田と共に交遊するなど良好な関係を築いており、弱者でありながら高みを目指し挑み続ける姿勢に対し「最ッ高に格好いいぜ」と高く評価している。また女性にモテるらしく、女の子の連絡先を入手しては理人や大久保にいじられている。チャラ男だが自覚はなく、二階堂や桐生に同族嫌悪のような反応を示しては周囲を呆れさせている。大久保によると「声までナルシスト」。 『ケンガンオメガ』でも闘技者として活躍中。山下の依頼で龍鬼を闘技者にするための指導係を任されるが、心を閉ざしている彼の扱いには手を焼いている。その一方で初対面で話の流れでぶん殴ったことから光我からは怨まれている。教育係と並行して、ユリウス、黒木、初見、アギトの行方も追っている。煉獄との対抗戦は仕合スケジュールの関係で参加は難しいと事前に通告しており、本番の約1ヶ月前に行われた渡慶次との仕合で勝利したものの負傷したため、正式に参加を辞退している。使用武術・截拳道(ジークンドー) 利き手・利き足を前に出す構えや独特のトラッピングを擁し、型に捕らわれない戦術を重視した中国拳法をベースとする近代武術。目突き(ビルジー)、金的、関節蹴りなどあらゆる禁じ手を解放し、実戦想定タイムわずか6秒の「超短期決戦」を極意とする。最も強力な武器は最短最速の連打(コンビネーション)で、最速と言われるミドル級ボクサーの平均拳速10m/秒に対し、氷室は“最短距離を突く”縦拳によって15m/秒という規格外のハンドスピードを実現している。さらに、相手の攻撃を捌きつつ即座に攻撃に転じる「受即攻」の無駄なき動作は、対戦相手に実際の数値以上の速度を体感させる。 大屋 健(おおや けん) 声 - 浦山迅 義伊國屋書店会長。65歳。常にワンカップ酒で酔っ払っているが、闘技者を見る目は確か。モットーは「よく飲み、よく遊べ」で、死ぬまで酒はやめないと公言している。 27歳の時に拳願会に加入して以来、32年もの間、闘技者同士の戦いを見届けてきており、自身も東西・老若を問わず純粋な強さを持つ闘技者のみを雇ってきた。その中でも最強と見込んだはずの氷室が敗北した際は少なからず動揺していたものの、迷うことなく勝者である金田を代表闘技者に変更している。打算で動く自分のような商人とは違い、純粋に夢を追う闘技者を少し羨んでいる。 王馬と関林の戦いの際に、野次を飛ばした自分に絡んできた山下を気に入り、後日酒を酌み交わして意気投合。互いに「ケンちゃん」「カズちゃん」と呼び合う仲になる。願流島でも多くの時間で行動を共にし、一夫が出版社を辞める際には、嫌味な上司に一泡吹かせようと、義武と一緒に高級車で迎えに来た。
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