究極の8体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 03:52 UTC 版)
「エンバーミング (漫画)」の記事における「究極の8体」の解説
8体とは別の存在に当たる、ピーベリー製のヒューリーも本項に記載する。後にDr.リヒターは、究極の8体はあくまで自分の実力を示すための実演(デモンストレーション)でしかないと息子アシュヒトに明かす。 エクゾスケルトン 究極の8体の内の1体目(アイン)。骨格機能特化型人造人間。ブリッツ=ブルーダーのメンバー。人造人間化した時に骨格だけの姿となって創造される。肉体においては成功をおさめたが、精神の方は失敗し、心は失われる。そのため、自ら喋ることも考えることもできない。形状を変化させて他者と繋がることでのみ動くことができる人造人間。27歳没。 身体を構築する骨は鋼鉄以上の強度がある。本能のままに自己を防衛する行動を取り、一瞬の思考も介さないので反応速度が驚異的に速い。行動する際は装着者の小脳だけを借りて外部の刺激に対して無意識に反応し、装着者の意志とは関係なしに超高速の自動的に回避・防御・攻撃行動を取ることができる。 ブリッツ=ブルーダー新入りのレイスの鎧として登場し、その機能を存分に発揮してヒューリーを追い詰めた。後にレイスの裏切りとそれに対する死体卿の報復により、レイスを取り込んで乳幼児程度の精神とともに、周囲の石灰を吸収して巨大化して入れて暴れまわったが、ヒューリーとアシュヒトの連携の前に敗北。頭部のみ残ってヒューリーに取りつこうとしたが、ジョンにより即座に潰されて完全に消滅した。 残存していた骨が、ロンドンの黒博物館に保存された。 コンセプトは『レイスのパワーアップ』。名前の由来はエクゾスケルトン(外骨格)から。巨大化状態はガシャドクロがモチーフ。 リッパー=ホッパー 究極の8体の内の2体目(ツヴァイ)、呼吸機能特化型人造人間。ブリッツ=ブルーダーのメンバーで切り裂きジャックの正体。精神面が壊れている上、死の際に感じた「誰の記憶にも残らず消える」ことを強く恐れるがゆえに自分の存在した軌跡を残そうとし、嫌いな存在である娼婦を対象に殺人を繰り返していた。 伸縮自在で特殊な肺を持ち、吸い込んだ空気を圧縮させて体の各部に設けられた排気口から噴出することで、対象物を切り裂くことやジェット噴射さながらに跳ぶことができる。 生前は倫敦のイーストエンド地区を中心に数々の悪事を働いた犯罪者。しかし、行為が度を過ぎたため私刑に遭い死亡。19歳没。元々の身体能力が高かったことに加え、下水道での生活により肺機能が強くなっていたため、呼吸機能特化型人造人間の素体として見出される。 連続殺人を起こしたことからブリッツ=ブルーダーに囚われていたが、ピーベリーの思惑により解放され、ヒューリーと交戦する。当初はヒューリーを圧倒していたが、ヒューリーが運動神経特化型人造人間として覚醒したため敗北。「切り裂きジャック」として永遠の存在になれたことに満足しつつ自爆した。 肺とマスクが残存し、ロンドンの黒博物館に保存された。 コンセプトは『切り裂きジャック』。最初はバネ足ジャックと同一人物として考えられていたが没に。名前の『リッパー(切る男)=ホッパー(跳びはねる男)』はその設定の名残。 スカベンジャー=ベービ 究極の8体の内の3体目(ドライ)、消化機能特化型人造人間。ブリッツ=ブルーダーのメンバー。ことあるごとに空腹を訴えている。 寄生虫型人造人間の擬似卵を胃の内部に大量に蓄えており、それらを必要に応じて孵化させ、体外に排出することでありとあらゆるものを食らい尽くそうとする。 外見は貴族風の衣装をまとった優男だが、それはあくまで彼をコントロールするための「複体」であり、その正体は意外にも臆病な幼児。自らの消化器の内部に隠れ潜んでいるところを、その消化器に迷い込んだエルムにお菓子で手なずけられ懐柔され、アバーラインからは「スカ坊」と呼ばれ親しまれるようになる。その後の究極の8体1~4号の簡易量産型軍団との戦いで一行に加勢して敵軍団を食らって殲滅する活躍を見せるが、死体卿との戦いでは死体卿を喰い尽くそうとして、逆に内側から侵食・撃破される。本体の上半身は残存し、ロンドンの黒博物館に保存された。 スカベンジャーは英語で腐肉を漁る動物を意味する。 ムスケル=ウンゲホイヤー 究極の8体の内の4体目(フィーア)、筋力機能特化型人造人間。ブリッツ=ブルーダーのメンバーで筋肉質の強面の男性。死体卿から、ジョン=ドゥ捕獲の任務を言い渡された。10年前、覚醒したザ・ワンと交戦したことがあり、ポーラールート外部の森でジョンを待ち構え、ジョンの中のザ・ワンの覚醒を望んで彼と激突する。 生前はポーラールート最強の戦士で、侵入者や反乱者・暴走した人造人間ら敵からポーラールートを守って戦っていた。しかし時が経つにつれ守ることよりも戦うことそのものを好むようになり、死んでもなお戦闘を望むようになった。35歳没。 記憶と人格のどちらが壊れたのかは不明だが、戦闘への渇望は常軌を逸しており、その意味での人間性が壊れている。 全身の筋繊維を自在に動かし、体形を変幻自在に変化させて交戦する。その能力を利用して最初は有利に経つが、ワーグナーを殺されて激昂したジョンに反撃され大破。頭部と電極だけが残り、再戦を望んでこのまま残すよう頼むが、ジョンには通じず踏み潰され、完全破壊された。 腕が残存し、ロンドンの黒博物館に保存された。 コンセプトは『筋肉戦闘狂』。名前はドイツ語で、ムスケル(Muskel)は筋肉、ウンゲホイヤー(Ungeheuer)は怪物を意味する。 タイガーリリィ=コフィン 究極の8体の内の5体目(フュンフ)、感覚機能特化型人造人間。18歳没。ブリッツ=ブルーダーのメンバーである女性人造人間。ブリッツ=ブルーダーの総帥に心酔している。生前はポーラールートの一住民だったが、新たな人造人間の素体に選ばれ自らその身を捧げた。 身体から大量の眼球を生成でき、最大24個の目玉を遠隔操作して遠くの風景を見たり、その風景を記録・投影したり、光を用いた催眠をかける事が出来る。 死体卿からポーラールートの大教会の護衛を任され、追加装備された光速視線(レイ・アイ)でエルムの真皮層まで破壊して戦闘不能に追い込み、ジョンと直接対決することになる。 実は人一倍寂しがり屋で自分に自信が持てない性格。人造人間の素体に選ばれた時も皆の期待を裏切ることを恐れていたが、創造主のピーベリーの説得で受け入れた。 ピーベリーはその後ポーラールートを追放され関連する研究も凍結となったため、目覚めさせられないままとなっていた。その後、人造人間として覚醒したときに『自分はブリッツ=ブルーダーのNo.2で死体卿のNo.1と認められた』という偽の記憶を光彩点滅催眠によって植え付けられ、その記憶を最大の幸せと感じて死体卿に仕えていた。 しかしジョンとの戦いに乱入してきたDr.リヒターによって真実を告げられ、信じてきたものが破壊されて慟哭するものの、偽の記憶が幸せと感じたものと悟ってジョンに相対するものの敗北。額の目と電極ボルトの片方を破壊され、どこかへと去っていった。 その後記憶が戻り、廃墟となっていた自宅に戻ったあと、創造主であるピーベリーと再会。ブリッツ=ブルーダーのNo.2であったことに誇りを表明するも、生前に頼んでいた『自分が人間達から離反したらピーベリー自身の手で自分を処分して欲しい』という約束を頼みつつ、ピーベリーによってもう片方の電極ボルトを破壊され、完全に機能停止した。 その後彼女の生前の写真がロンドンの黒博物館に保存された。 コンセプトは『敵側紅一点』。名前であるタイガーリリーは、花言葉で「賢者」を意味する。コフィンは「棺」を意味する。光速視線(レイ・アイ) 額にある眼球の水晶体によって光を収束・放射することで相手を射抜く「レーザー兵器」。リリィの視線によって狙いをつけるため、驚異的な命中率を誇る。威力もエルムの皮膚再生速度を上回るほか、ジョンの茨の十字を無効に出来るほど。欠点は一射で眼球が焼き切れてしまうため、次射のためには生成した眼球を再装填しなければいけないこと、使用している間は他の目玉を使えないこと、(半裸の中年親父など、リリィ自身が見たくないものでも)凝視しなければならないこと。 ジョン=ドゥ 究極の8体の内の6体目(ゼクス)、循環機能特化型人造人間。10年前、起動時の暴走で研究者7名とエルムを殺害し、アシュヒトには右足切断の重傷を負わせている。 元々ザ・ワンの制御と隠蔽を目的とした人造人間で、その資料の情報は大半がフェイク。 主要人物の項を参照。 エルム=L=レネゲイド 究極の8体の内の7体目(ズィーベン)、皮膚機能特化型人造人間。 主要人物の項を参照。 トート=シャッテン / 死体卿 究極の8体の内の8体目(アハト)、再生機能特化型人造人間。 主要な敵の項を参照。 ヒューリー=フラットライナー ピーベリー作の9体目(ノイン)の機能特化型であり、運動神経機能特化型人造人間。「人造人間を斃すための人造人間」。リッパー=ホッパーとの戦いで切り札(ジョーカー)である究極の9体目として覚醒。 主要人物の項を参照。
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ポーラールート製の機能特化型人造人間の通称。Dr.リヒターが創った人造人間であり、ピーベリーの標的でもある。4体目から6体目はピーベリーと顔見知りで、1体目から3体目はピーベリーが研究記録で知ったが、7体目以降はピーベリーがすでに印付きのため詳細不明である。和月曰く、何体かのフェイクが含まれているとの事。リッパー=ホッパーとの戦いで、ピーベリーが生み出したヒューリーが究極の9体目として覚醒する。
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