戦王領域
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「ストライク・ザ・ブラッド」の記事における「戦王領域」の解説
キイ・ジュランバラーダ 声 - 子安武人 第一真祖“忘却の戦王”(ロストウォーロード)。 東欧の世界最古の夜の帝国「戦王領域」を支配する真祖、190cmを超える長身に細身ながら筋肉質の体をしたスポーツマンか軍人のような印象を持つ、20代半ばの外見の男性。72体の眷獣を従える吸血鬼の覇王。現在の世界における機構の1つである聖域条約の立役者で、公的に知られる3人の真祖の中で「最も危険で謎めいた存在」として畏怖されている。自身の血族の吸血鬼は「D種」と呼ばれるが、この呼び名は広義では他の血族のものもまとめて「吸血鬼全般」を指して用いられる。一般人が持つ「吸血鬼のイメージ」に最も近い血族である。 アルディギアのテロ終結後、配下の目を盗んでザナを伴って絃神島へ向かい、領主選争に参加する。結瞳の率いる天奏学館のドメインに参加し「領主選争のバカ騒ぎ」を楽しみつつ、古城に「吸血王」ケノンと終焉教団の目的が「焔光の宴」の再現であることを伝えた。そして、古城がアヴローラを救うために第四真祖としての力を彼女に返した際は、お楽しみ半分でこっそり入手し保存していた「吸血王」の黒い眷獣を彼に移植し、その暴走を止める手段として12人の「血の伴侶」を作ることを提案。雪菜たちヒロインの古城争奪戦に思わぬ波紋をもたらすことになる。 身に宿す眷獣の一つは、巨大な狼「幻月狼(バーヘリオン)」。天部の城塞「死都」をもひと齧りで破壊してしまうほどの力を持つ。 ザナ・ラシュカ 声 - 種﨑敦美 キイの「血の従者」。神格振動波駆動術式が刻まれたメリケンサックを得物としており、眷獣と殴り合えるほどの実力を持つ。古城がアヴローラに第四真祖の眷獣を全て譲渡した際は、口づけの形で「吸血王」の眷獣を無理やり喰らわせ、さらに古城の身体から「血の伴侶」に与えるための指輪を11人分作り出した。 ディミトリエ・ヴァトラー 声 - 小野友樹 戦王領域を構成する自治領の1つ「アルデアル公国」の君主にして、第一真祖の臣下。外見は20代前半の青年であるが、“旧き世代”の吸血鬼ゆえ、実年齢は不明。これまでに“長老”を2人喰っているため、真祖に最も近い存在と評されており、同属喰らいの戦闘狂として欧州の魔族たちから恐れられている。 先代の第四真祖であるアヴローラの血に惚れ込み、それを継いだ古城に何かにつけては迫ることに加え、強者と戦えるなら周囲がどんな迷惑を被ろうともまったく気にかけない性格で、古城たちにはうとましく思われている。 ナラクヴェーラと戦いたいために黒死皇派と手を組み、特使として絃神島を訪れる。事件後も所有する豪華客船「オシアナス・グレイヴII」や島内に設置した大使館に居座り、地位と治外法権を後ろ盾としてあらゆる事件に介入している。 絃神島が聖域条約機構の攻撃対象になった状況を利用し、浅葱の協力を得ながら古城と最後の戦いに臨むも敗れる。その後、トビアスとキラの助けを借りながら次なる敵を求め、「異境」へ旅立っていった。その「異境」での最終決戦では、美味しいところをいただくように古城たちの前に現れ、シャフリヤル・レンの操るドラゴンソンビを圧倒した。事件解決後は、更なる異世界である「東の地(エルセ)」へ「最高の強敵」に出会うことを求めて、クレードを道案内にして旅立った。 「蛇遣い」の異名を持ち、身に宿す9体の眷獣のうち判明済みのものは、すべて蛇の姿をとる。荒ぶる海のような黒蛇「摩那斯(マナシ)」、凍り付いた水面のような青い蛇「優鉢羅(ウハツラ)」、瞳からの閃光で焼き払う緑色の蛇「徳叉迦(タクシャカ)」、超高圧水流で構成された海蛇「娑伽羅(シャカラ)」、鋼の刃で覆われた蛇「跋難陀(バツナンダ)」のほか、名称が不明な金色の蛇や何千もの蛇で構成された蛇の渦など。眷獣同士は合体させることが可能で、合成眷獣は真祖クラスの眷獣に匹敵する。また、肉体を蛇の獣人に変える変身能力を持つ。 トビアス・ジャガン 声 - 柳田淳一 ヴァトラーの側近を務める貴族の吸血鬼。他人に鋭利な刃物を連想させるような風貌で、見た目は10代の少年であるが、“旧き世代”であるため、実年齢は200を超える。 古城の護衛をヴァトラーに命令され、彩海学園へ転入する。ヴァトラーを尊敬する一方、古城に対しては冷たく彼を好ましく思っていない(キラ曰く「ヴァトラーが古城を気にかけていることに嫉妬している」)。 精神干渉能力を持つ「魔眼(ウェジェト)」のほか、猛禽の姿をした炎「妖撃の暴王(イルリヒト)」や類人猿の姿をした鋼鉄のゴーレム「崩撃の鋼王(アルラウト)」などの眷獣を操る。ヴァトラーが古城に敗れた後、「異境」へ共に旅立っていった。 キラ・レーデベデフ・ヴォルティズロワ 声 - 松岡禎丞 ヴァトラーの側近を務める貴族の吸血鬼。外見は10代の少年であるが、ヴァトラーやジャガン同様“旧き世代”であり、実年齢は不明。柔和な外見と裏腹に、親族内で争いが起きた際には固有堆積時間で自身を上回る叔父たちを皆殺しにした武闘派である。 ジャガンと同じく古城の護衛として彩海学園へ転入するが、ジャガンと違って古城に対して尊敬と好意を抱いている。ヴァトラーの奔放な振る舞いに振り回されているが、ヴァトラー本人はそれを楽しんでいる。ヴァトラーが古城に敗れた後、「異境」へ共に旅立っていった。 眷獣は溶岩の肉体を持って溶岩の糸を張れる蜘蛛「炎網回廊(ネフィラ・イグニス)」と、宿主の身体を影に変えて他人に擬態する「幻網影楼(ディオニカ・ノクス)」があり、これによってヴァトラーの影武者を演じることもある。 オシアナス・ガールズ 声 - 石上静香(ヴィクトリア)、荒浪和沙(マルーシャ)、大西沙織(ラナ)、三宅麻理恵(ヴァレリア)、橋本ちなみ(ミスリナ) 戦王領域周辺諸国の王族や重臣を父に持ち、彼らからヴァトラーへ人質として献上された女性5人組。年齢は10代前半から20代程度で、人種もそれぞれ異なり、基本的には各イメージカラーに沿った衣装を着用して行動する。最年長らしい金髪がヴィクトリア・カーマインことヴィカ(赤)、黒の長髪の娘がマルーシャ・スィーニー(青)、褐色肌でツインテールがラナ・ジョーヌ(黄)、茶髪の娘がミスリナ・カンドーレ(白)、黒髪でショートの娘がヴァレリア・ネーラ(黒)である。 ヴァトラーから人質としての認識はともかく性的な興味は持たれていないため、オシアナス・ガールズと称してネットアイドル紛いの活動を行うなどほぼ自由に振る舞える状態であり、武装して古城に助太刀することもある。 自分たちを売り捨てた祖国への仕返しやヴァトラーへの下剋上として、第四真祖である古城の子種や彼の「血の従者」の座を得ようと目論んでいる。そのため、オシアナス・グレイヴIIでは大浴場に入浴中の古城の前へ自分たちも彼と同様の姿で平然と現れたうえ、前述の目論見を告白して肉体関係を迫っている。その場は偶然居合わせた浅葱のことを「肉体関係を持つ先客」と見なして引き下がったものの、肉体関係についてはあきらめておらず、後にキラやジャガンと共に短期留学生の名目で彩海学園へ転入する。 見かけによらず相当戦闘慣れしており、銃火器を持ち出してはたびたび古城たちのバックアップを行っている。 当初はモブキャラクター扱いで、本編でも個別の紹介はなかったが、OVA第2期において全員のフルネームが明かされた。なお、彩海学園へ転入する展開はカットされている。 絃神島が聖域条約機構の攻撃対象になった際には、ヴァトラー側についた結瞳の護衛として戦闘用バニースーツ姿で参戦。だが、ラ・フォリアに煽られた紗矢華の技により一瞬にして沈黙させられてしまった。その後、彼女らの消息は描かれていない。OVA第3期においては、古城とアラダールの決闘で司会進行役を努めた場面を最後に、やはり登場していない。 なお、ヴィカはラ・フォリアとも知り合いであり、ラ・フォリアからは生娘が戦争ごっこをやっていると煽られていた。このとき、年齢が19歳であることが明らかとなっている。 リアナ・カルアナ 戦王領域出身の貴族の女性。4年前に日本政府と戦王領域共同による「十二番目の妖精の柩」の発掘に、牙城と共に護衛役として参加していた。ハザーロフの襲撃から「十二番目の妖精の柩」と古城と凪沙を命がけで守るが、死亡した。 ヴェルディアナ・カルアナ リアナの妹。“旧き世代”であるが、年齢は100歳未満で“旧き世代”の中では少女の部類に入り、戦い方もほぼ素人同然である。ザハリアスに奪われた領地を取り戻すべく、1年前に「柩の鍵」をたずさえて絃神島へ入り、アヴローラを復活させて“焔光の宴”に参加しようと目論んだ。皆殺しにされた家族の復讐を果たすべく自身の崩壊にも構わず行動するが、古城とアヴローラを“原初”のもとへ送る際に力尽き、霧と化した。アヴローラの死後、矢瀬が霧をかき集めたことによって身体を再構築するが、“原初”による記憶搾取で本来の姿よりも幼くなり、第四真祖に根ざす家族と復讐の記憶を失っている。 眷獣は炎の息を吐くケルベロス「ガングレト」と、氷の息を吐くオルトロス「ガングレティ」。 ヴェレシュ・アラダール 声 - 古川慎 戦王領域帝国評議会議長で、ヴァトラーと並ぶ力を持つ実力者。「焔光の宴」を起こそうとするヴァトラーに呼ばれ、絃神島を訪れる。神縄湖での事件後、グレンダを聖域条約機構の名のもとに「重大な脅威」と認定し、その身柄を巡って古城と決闘を行うことになる。アニメにおいては設定が異なる。 眷獣は闇色の大剣「暴食者(グーラ)」など、七つの大罪の名を持つ7種の刀剣類。
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戦王領域(せんおうりょういき)
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第一真祖「忘却の戦王」キイ・ジュランバラーダが支配する東欧の夜の帝国。ニンニクの臭いを嫌うなど、一般的な吸血鬼のイメージに類似した特徴を持つ。
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