第一部 “聖殲篇”
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「ストライク・ザ・ブラッド」の記事における「第一部 “聖殲篇”」の解説
第1巻 聖者の右腕 伝説の中にしか存在しないとされた、世界最強の吸血鬼・「第四真祖」が日本に出現する。政府の獅子王機関は、第四真祖を監視・抹殺するため、「剣巫」見習いである姫柊雪菜を派遣する。分不相応な任務とその具体的な内容に戸惑いつつも、雪菜は魔族特区「絃神島(いとがみじま)」を訪れ、島内にある私立彩海学園の中等部の3年生のクラスに編入する。 雪菜の監視対象である暁古城は、この学園の高等部に通う学生であるが、3か月前に先代の第四真祖アヴローラ・フロレスティーナから能力を受け継いだばかりの、言わば新米の第四真祖であった。暁家の隣へ引っ越した雪菜は、古城を警戒しつつもその人となりに触れていきながら、さまざまな相手との戦いの中で第四真祖という存在の意味、失われた過去、そしてその核心である聖殲を知っていく。 第2巻 聖者の右腕 古城が雪菜との関係に慣れた矢先、ヨーロッパからディミトリエ・ヴァトラーという吸血鬼が第一真祖キイ・ジュランバラーダの使者として来日する。また、雪菜の親友である煌坂 紗矢華もヴァトラーの監視役として同行する傍ら、古城に異様な執着を見せる。 第3巻 天使炎上 ある日、古城と雪菜は担任教諭の南宮 那月とともに、絃神島に現れる怪物・仮面憑きの捕獲に挑む。だが、この怪物は古城の眷獣が通用しなかった。そこへ、古城の妹・凪沙の友人である叶瀬 夏音が登場し、2人を窮地から救う。 その後、古城と雪菜は、仮面憑きの調査に向かうが、模造天使の産出をもくろむメイガスクラフトの策略により2人は無人島に置き去りにされる。 また、同社の社員である叶瀬 賢生も養女の夏音の幸せを願うあまり、模造天使にしようと考えいた。翌日、古城と雪菜をのせた飛行機のパイロットのロウ・キリシマは賢生らと共に島を襲撃したが、夏音の血縁者にしてアルディギア王国の第一王女である ラ・フォリア・リハヴァインに倒される。また、同社に雇われていた吸血鬼ベアトリス・バスラーは、模造天使の素材とすべくラ・フォリアを狙ってアルディギアの飛行艇を襲撃し、賢生の目論みを半ば横取りする形で模造天使の兵器化を目論んだが、古城と雪菜によって阻まれ、ラ・フォリアによって断罪される。 第4巻 蒼き魔女の迷宮 絃神島では波朧院フェスタというイベントの準備が進められていた。その矢先、古城の小学生時代の親友、仙都木 優麻が島に来る。 一方、那月が消息を絶つ。 実は、優麻の正体は、魔術系の犯罪組織・LCO(ライブラリ・オブ・クリミナル・オーガニゼーション)の幹部であり、LCO代表にして彼女の「母」仙都木 阿夜は那月の監獄結界に収容されていた。 当初は絃神島の住人約10万人を生贄にし、が収容されている監獄結界への道を開くための魔力を調達する予定だったが、古城が第四真祖になったことを知ったLCO上層部の意向で彼の魔力を利用することになり、魔術で自分と古城の身体を入れ替えて持ち去る。この際、優麻自身は10万人を生贄にする必要が無くなったため、古城に感謝している。その後、優麻は監獄結界に侵入したところ、追ってきた古城に肉体を奪還されて説得に応じ、脱獄幇助を断念する。 第5巻 観測者たちの宴 阿夜は「娘」の優麻が脱獄幇助を断念したことで見切りをつけ、那月の一瞬の隙を突いて優麻を囮に那月の時間と優麻に貸与していた守護者“蒼”を奪い、監獄結界から脱獄し、自分を閉じ込めた那月に復讐を果たそうとする。 一方、阿夜に魔力と記憶を奪われた那月は幼児化し、古城の友人・藍羽 浅葱のもとで一時保護される。また、“蒼”を奪われて死にかけた優麻はMARに収容されるが、意識を取り戻すと負傷した古城を助けるためにMARから脱走する。 阿夜は彩海学園で那月の記憶から闇誓書を復元した後、雪菜と那月を彩海学園に連れ去って牢に拘束する。阿夜は自身の目論見を雪菜に話した後、絃神島から自分以外の異能の力を消し去ろうとしたが、紗矢華と優麻から吸血したことにより魔力を使えるようになった古城に突入されて雪菜と那月は解放されてしまう。阿夜は自らの守護者“影”を用いて雪菜の記憶を奪おうとする。だが、那月が古城の血を含んだ湯水を飲んだことで一度だけ魔力が使用可能になったことで、雪菜どころか那月の時間も奪い返されてしまう。さらに、“影”も那月によって“蒼”に戻り優麻の元へと帰還してしまう。阿夜は最後の手段として堕魂(ロスト)により自ら本物の悪魔になろうとするが、雪菜の雪霞狼で無効化され、監獄結界へ再収監される。 また、優麻はLCOの幹部であったことから公社の取り調べを受けることになるが、第四真祖の幼馴染という立場に沿った待遇が保障されている。那月に連行される前には古城へ再会の約束を兼ねたキスを行い、雪菜への宣戦布告を果たす。 第6巻 錬金術師の帰還 雪菜が中等部の修学旅行のため本土に行く。 一方、錬金術師の天塚 汞が液体金属生命体・“賢者”(ワイズマンズ)を復活させるため、絃神島各地を襲撃する。 さらに、彼は、自分の師匠にして、“賢者”の生みの親の一人である錬金術師ニーナ・アデラードを強制的に覚醒させ、彼女の肉体を構成していた液体金属“賢者の霊血”(ワイズマンズ・ブラッド)の大半を奪う。ニーナはその場面に居合わせて瀕死の傷を負った浅葱を治療し、一時的に彼女の身体を借りて天塚を追うべく古城と行動を共にする。 そうこうする間、汞は、海中の金属物質を利用する形で、錬金術師によって生み出された“完全な人間”こと“賢者”を復活させる。汞は“賢者”が自分を人間としての身体に取り戻してくれると期待していたが、“賢者”が創造した元人間だと思い込まされた人造生命体であることを知ってしまう。汞はそれを理解した後も自らの正体を頑なに否定するが、最後はニーナと雪菜の言葉により人間であるための何かを悟りながら消滅する。また、“賢者”も古城と戦い“水精の白鋼”により肉体を原子以前の無に還される。 第7巻 焔光の夜伯 ある日、絃神島にアヴローラと酷似した容姿の吸血鬼が現れる。 第8巻 愚者と暴君 中学生だった古城は、凪沙の見舞い先でアヴローラと出会う。アヴローラが凪沙を救うキーパーソンだと知った彼は、アヴローラを秘匿する。武器商人バルタザール・ザハリアスは完全な第四真祖を復活させるべく、“焔光の夜伯”である九番目たちを引き連れて絃神島を訪れ、古城にアヴローラの身柄引き渡しを要求する。 ザハリアスは、カルアナ伯が所有していた九番目以外の“焔光の夜伯”もほぼすべて揃えていた。そして、彼は、かつてのカルアナ伯の領民を生贄に捧げることで“焔光の宴”を引き起こし、“原初”を目覚めさせる。しかし、兵器としての第四真祖を手に入れようとする思惑を“原初”に看破されて一番目を操られたうえ、一番目の肋骨を奪い返されることで自らの固有時間堆積を奪われ、灰となって死亡する。 第9巻 黒の剣巫 絃神島に増設人工島(サブフロート)・ブルーエリジアムが建設される。紗矢華は、ブルーエリジアム内にある研究施設に収容されている小学生・江口 結瞳を救出する任務に挑む。 第10巻 冥き神王の花嫁 第三真祖ジャーダ・ククルカンが支配する「混沌界域」で内乱が起こる。その地を訪問していたヴァトラーは、 この地にある都市国家「シアーテ」で信仰されている邪神ザザラマギウの花嫁セレスタ・シアーテを日本に送り込む。一方、アメリカ連合国の陸軍特殊部隊「ゼンフォース」の中隊長 アンジェリカ・ハーミダは、混沌界域の内戦で第三真祖を打倒するために必要なザザラマギウの花嫁であるセレスタを強奪すべく、絃神島へ侵入する。そして、若い神官2人を買収して、ヴァトラーと古城を倒す。これを見たセレスタはザザラマギウの卵を召喚し、さらに残りの神官たちが邪神復活の儀を行ったことから、ザザラマギウの作り出した魔法空間へ取り込まれる。 アンジェリカはセレスタを自らの肉体に取り込んで制御するも、ザザラマギウの花嫁ではないため、その力を使いこなせず古城と雪菜に倒される。その後、セレスタは花嫁の役割から解放される。一方、アンジェリカは捕虜として、混沌界域の内戦におけるアメリカ連合国関与の証拠として挙げられる。 第11巻 逃亡の第四真祖 年の瀬のある日、本土に帰省した凪沙が魔導災害に巻き込まれる。そのうえ、雪菜も獅子王機関から連絡が取れなくなってしまう。古城と雪菜は、凪沙を救出すべく本土へ行く。 第12巻 咎神の騎士 獅子王機関の攻魔師、羽波唯里と斐川志緒立ち合いの元、“聖殲”の遺産封印の儀式が行われるが、アヴローラの魔力が暴走して失敗に終わる。その拍子で、神縄湖底で魔獣・蜂蛇とともに眠りについていた竜族の少女グレンダが目覚め、古城と雪菜に接触する。 第13巻 タルタロスの薔薇 魔族特区ばかりを狙う暗殺集団タルタロス・ラプスが、絃神島を襲撃する。 第14巻 黄金の日々 人工島管理公社は、浅葱を幽閉したことを隠滅するため、彼女をローカルアイドルに仕立て上げる。古城と雪菜は、浅葱を救出すべくキーストーンゲートの第零層に忍び込む。 第15巻 真祖大戦 バレンタインデーも近いある日、古城らは浅葱がヴァトラーの側近であるトビアス・ジャガンのそばにいる様子を目にして動揺する。そうこうしている間、古城は戦王領域帝国評議会議長であるヴェレシュ・アラダールとの決闘に臨むハメになる。 同じころ、三人の真祖らが所属する超国家組織・聖域条約機構は、禁呪"聖殲"の祭壇とされる絃神島の破壊を決定し、軍を派遣する。また、ヴァトラーは真祖たちとの戦争を起こすべく、"聖殲"の叡智を入手し、グレンダを通じて咎神カインの"遺産"を呼び出す。
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