“影”
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 03:38 UTC 版)
幕府が諸藩に差し向ける公儀隠密。「声があって声なく、姿があって姿なし」と恐れられ、「天地に接して天地に逆らわず、大気になじんで大気を斬る」と言われる「四足の法」を身に付けている。 主に伊賀同心、甲賀同心、根来同心、黒鍬組、二十五騎組があり、他にも将軍家護衛の黒縄組、大目付さえ存在を知らぬ老中直属の影がある。また、彼らも裏切り・逃亡を許さぬため「影目付根来衆」に常に監視されている。 甲賀組は野武士・乱波の戦術を受け継ぎ、火付け、破壊、流言などを得意とする。 黒鍬組は毒物を専門とし、“影”の体術を身に付けていない者もいる。 影狩り三人衆が相手ではほとんど斬られ役にすぎないが、太平の世に慣れきった武士や諸藩の仕立てた隠密では相手にならず、城侍が“影”を倒すと影狩りからは「城侍などが易々と“影”を倒せるはずがないから何か怪しい」と考えられるほど。 影狩りによって“影”が仕留められていることは幕府にとっても痛手であるようで、たびたび諸藩取潰しのためではなく、影狩り抹殺のための作戦が行われている。 如来ヶ衆 唐人・劉某が伝えた唐天竺渡来の秘術を伝える一団。体に歯形で阿弥陀如来を意味する梵字の痕を刻み込んでいる。 お羽織衆 大奥にあって将軍の身辺を警戒し、その私用を務める忍びの集団。その頭領は徳川の「葵」の紋の羽織着用を許されている。
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