太陽学園高等部
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ゲーム内での通称は「太陽学園」(たいようがくえん)。豊かな緑に囲まれた学校。教育方針は「自由な校風でのびのびした生徒を育てる」で、生徒たちの自由意思で学園生活を送ってもらいたいという願いがある。中等部と高等部があり、中等部からの内部進学と試験での選抜によって選ばれる生徒を半々で入学させている。試験では、成績よりも面接の評価を重視するというスタイル。 校内はいつも活気にあふれており、熱血型の生徒・教師が非常に多いのが特徴。それ以外は行事・施設ともにごく普通の高校という印象が強い(ただしアルバイトは禁止)。パシフィックハイスクールとの合同で行われる体育祭「太P戦」の規模は驚異的。 女子の制服のデザインは『ストリートファイターIII』のいぶきがエンディングで着用していたものと同じ。「可愛かったから」という理由と、ゲームの売り上げを伸ばすための保険としてひなたのデザインに取り込まれたもの。 『燃えろ』では2戦目でバツを使用して1ラウンド取られたか否かで「ロイ登場」か「バツ失踪」のいずれかに分岐し、大きく話が変化する。『燃えろ』の各高校のストーリーモードは隠しストーリーの暗黒生徒会を除き、この2つのルートの話がベースとなっている。 一文字伐(いちもんじ ばつ)[Batsu Ichimonji] 声:檜山修之 本編の主人公。主にカタカナで「バツ」と表記される。額に十文字の傷があり、青い学ランを着用し、開けた胸元から鎖帷子が覗いている。短気だが強い正義感の持ち主で友情に厚く、母親思いの熱血漢。運動は大の得意だが勉強は苦手であり、他にも犬を苦手としている。母親の雫は太陽学園の事務員。当初は忍者高校生という設定で鎖帷子はその名残。実際のゲームでは忍者そのものではないが、実は忍者の血筋を引いているという設定として受け継がれた。 1作目では行方不明になった母・雫の手がかりを求めて、太陽学園に転校してきた。『燃えろ!』では太P戦で発生した原因不明の乱闘事件の真相を探るうちに戦いに巻き込まれていく。 パンチ技を得意とし、気合いを極限まで溜めて放つという強力な飛び道具を持つ。 『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』に参戦しており、この作品では後述のバーニングバツに覚醒した経緯が描かれている。バーニングバツ[Burning Batsu] 『燃えろ!』で追加されたバツの派生キャラクター。ストーリーでは「バツ失踪」ルートでのみ登場。 「バツ失踪」ルートにて、聖純女学院であきらたちに不覚をとり、不甲斐なさから飛び出し、父・忌野雷蔵のもとを訪れ、修行を行ってパワーアップした姿(「バーニングバツ」の命名も雷蔵によるもの)。 熱い思いを内に秘めることで、肉体だけでなく精神的にも大きく成長している。かなりの短期間でのパワーアップであり、恭介は相当激しい修行だったと推測している。 パワーアップした技の一部は敵を燃やす効果があり、2プラトンも「W気合弾」から「熱血気合Wビーム」に変更されている。 また、「ガッツアッパー」が「バーニングエルボー」に代わり、完全燃焼アタック「忌野流 モズ落とし」という投げ技も習得している。 通常のバツと比べると立ちモーションが非常に落ち着いており、衣装は上半身に所々綻びた鎖帷子を着用し、全身傷だらけになっている。 若葉ひなた(わかば ひなた)[Hinata Wakaba] 声:半場友恵 バツの同級生。半袖ブラウスにベストとスカートの制服姿で、額を大きく覆うようにヘアバンドを着用した女子高生。陽気で快活な性格だが、真面目な一面も持つ。格闘技に天賦の才能を持つ、文武両道の天才少女。格闘技は通信教育(ケン・マスターズ格闘術)で身に付けたもの。運動神経も高く、各運動部から助っ人の要請が来るという。 1作目では生徒たちが次々に誘拐される謎の事件を解決するためにバツ、恭介と共に行動する。『燃えろ!』では、バツたちと同じく「太P戦乱闘事件」の真相を探るために戦う。他の生徒と違う雰囲気のバツに興味を持つ。 シリーズを通してひなたのみ、被ダメージ時やダウン時などの際は、目をぐるぐると回しているコミカルな表現となる。ひなた2 ひなたのコスチューム違いのキャラクター。PS版初代および『熱血青春日記2』と、AC・DC版『燃えろ!』に登場するが、それぞれで衣装が異なる。 PS版初代と『熱血青春日記2』では体操服姿になり、ツープラトンが攻撃技に変化している。また、初代のアーケードディスクでは完全燃焼アタックが新技に変わっている。 『燃えろ!』のAC版では隠し要素全解禁時、DC版ではダウンロード配信(現在は終了済)でスタートボタンを押しながら決定すると使用可能。ハチマキはつけておらず、ベストを着た姿になる。 鑑恭介(かがみ きょうすけ)[Kyosuke Kagami] 声:千葉一伸 学園の風紀委員だが、茶髪で白い学ランを着用している。冷静かつ冷徹な性格。雹の双子の弟で、バツの従兄弟にあたる。華麗な動きを重視した手刀や蹴り技をメインに戦う。また華道の心得があり、ここでも得意の手刀で草花を切り落としているという。1作目では雹からバツを監視する命令を受けていたが、途中でそれまでの罪悪感と共に友情にも目覚め改心、バツたちと共に戦った。ドラマCDでは壁が総鏡張りになっている自宅のバスルームで自身の裸体を眺めるという、ナルシストな一面が明らかになったり、女装してジャスティス学園に潜入捜査をしたりもした。 『CAPCOM VS. SNK 2』に参戦しており、バルログに美男子と認められ、対戦前の特殊デモで薔薇を投げられている。また、二階堂紅丸に対抗意識を抱いている言動を見せている。なお、同作の3ゲージ技「ファイナルシンフォニーRemix」ではバツ、ひなたも登場する。 熱血隼人(ねっけつ はやと)[Hayato Nekketsu] 声:山崎たくみ PS版『私立ジャスティス学園』で追加されたキャラクター。真っ赤なジャージと竹刀がトレードマークの体育教師。並外れた熱血漢であり、生徒たちに無茶をさせることが多いが、彼なりに生徒たちを想っての行動である。竹刀とキック技で戦い、カウンター技も持っている。相手キャラクターに腕立て伏せを強要するなど、彼独特の技を使う。 『燃えろ!』では「太P戦乱闘事件」を調査中、「雷蔵襲撃事件」を調査していた英雄・響子と合流し、共闘することになる。「ツープラトン返し」時の攻防になると解説(あるいは煽り役)を務める。 実は水無月響子に惚れていたようだが、『燃えろ!』のエンディングで英雄との相思相愛ぶりを見せられ、強がりを言いながら背を向けて涙を流し失恋している。 初出は島本和彦がゲーメストムック用に描き下ろした漫画『私立ジャスティス学園外伝』。元はゲームとはまったく無関係のオリジナルキャラクターで、彼のツープラトンは島本の漫画のシーンをそのまま再現している(収録されている短編集「炎の筆魂」あとがきより)。島本和彦の漫画『男の一枚 レッド・カード』にも登場する。 ひびき蘭(ひびき ラン)[Ran Hibiki] 声:平松晶子 PS版『熱血青春日記2』で追加されたキャラクター。新聞部所属で、常にスクープを求めて校内を走り回っている。やや強引な性格だが、嫌味が全くないため友達が多い。カメラのシャッターを焚く、新聞を投げつけるという彼女のキャラクター性を強調した他に例の無い攻撃をする。『燃えろ!』ではハリセンも使うようになる。「ツープラトン返し」時の攻防になると実況を務める。 『熱血青春日記2』のイベントによると、ケン・マスターズのファンであるという。 委員長(いいんちょう)[Iincyo] 声:豊口めぐみ バツたちのクラスの委員長。本名は不明。責任感が非常に強い女生徒。赤いカチューシャと体操服を着用している。シリーズ1作目から登場しているが、プレイヤーキャラクターとして使えるのは『燃えろ!』のみ。 ひなたと同じくマスターズ通信空手で戦うものの才能の差か、その実力はひなたには遠く及ばないレベルである。全キャラクターで唯一エアバースト始動技がないほか、必殺技の威力も軒並み低く設定されている。 しかし相手キャラクターを説教してダメージを与える技はダメージ補正を受けず、安定したダメージを与えられる強力な技であるほか、彼女のツープラトン技は全キャラクター中唯一、体力ゲージと根性ゲージの両方を回復する高性能なものである。 「太P戦乱闘事件」の真相を探るため、目的を同じくするボーマン、スクープを求めるランと共に行動することとなる。 英語版での名前表記は「委員長」をそのまま英訳した[CHAIRPERSON]で、ゲーム中の短縮表記は[CHAIR P.]となっている。
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