大衆文化における日韓関係とは? わかりやすく解説

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大衆文化における日韓関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 11:14 UTC 版)

大韓民国」の記事における「大衆文化における日韓関係」の解説

韓国での日本大衆文化の流入制限 詳しく韓国での日本大衆文化の流入制限参照韓国政府による日本の大衆文化対す規制段階的撤廃 詳しく韓国における日本大文化開放参照韓国政府長い間国民感情害する」との名目により、日本の大衆文化韓国流入することを禁止してきた(倭色参照)。このような中、一部韓国国民は、日本地上波放送電波が届く釜山日本海側沿岸部日本のテレビ放送鑑賞する規制の対象外の日本輸入書籍購読する治外法権のある在韓日本大使館公報文化院を利用する台湾からの輸入CD海賊版購入するなど、規制かいくぐって限定的ながら日本の大衆文化接してきた。 韓国政府日本の大衆文化段階的に開放したのは1990年代後半金大中政権からであり、1998年第1次日本大文化開放では、漫画販売全面開放と、世界4大映画祭アカデミー賞世界3大映画祭)受賞映画日韓合作映画限って映画館上映のみ開放された。翌年1999年第2次開放では、年齢制限のない実写版映画映画館上映と、2000席以下での室内での日本語歌謡公演コンサートなど)に限って追加開放された。 開放大幅に進んだのは2000年第3次開放からであり、日本語歌謡公演全面開放日本語歌唱のない日本音盤CDなど販売PCオンライン店舗ゲーム機家庭用据え置き携帯ゲーム機以外)の販売稼働、「青少年観覧不可以外の実写版映画映画館上映国際映画祭受賞したアニメ映画映画館上映スポーツ・報道ドキュメンタリー韓国映画館上映され映画有料放送ケーブルテレビ衛星放送)が追加開放された。これを受けて韓国デジタル衛星放送・スカイライフや多くケーブルテレビ局が、韓国総代理店スバルコリア)を通じて日本放送協会NHK)に使用料支払いNHKワールドプレミアム再送信を行うようになった。ただし地上波放送では依然として厳し規制続いた日本語歌謡公演では、2000年8月CHAGE & ASKA韓国女性団体招聘受けて蚕室体操競技場で日本人アーティスト初となる大規模公演2日開催した2002年には日韓ワールドカップ=サッカーワールドカップ韓国日本により共同開催され日韓国民交流年として850件を超える交流行事が行われた。これを機に日韓間の文化的交流爆発的に広まった草彅剛(SMAP)も、チョナン・カンという名前で韓国活躍するようになった2004年第4次開放ではさらに開放進み実写版映画映画館上映音盤CDなど販売ゲーム販売全面開放された。ビデオでは韓国の映画館で上映されたものに限って販売レンタル開放された。有料放送ケーブルテレビ衛星放送)では、生活情報教養日本語歌唱韓国映画館上映され映画放送全面開放されアニメ映画のみ2006年から)、ドラマについては「12歳以上視聴可」と日韓合作ドラマ放送限って開放された。日本語公演についても第4次開放以降安室奈美恵L'Arc〜en〜Ciel、嵐、MISIAV6X JAPAN堂本光一Perfume安全地帯などが単独公演行ってきた。各種イベント日本人アーティスト出演する機会もある。 一方地上波放送での日本文化開放は、「国民への多大な影響」を名目に強い規制があり、日韓合作以外のドラマ日本一般ドラマ)、日本人歌手公演中継と日本人歌手韓国国内放送出演以外の日本語歌謡放送規制されたままである韓国映画館上映されていないビデオ販売レンタル連続アニメ番組娯楽型番組(コメディ・バラエティ・トークショーなど)の放送に関しては、有料放送地上波放送両方いまだに規制されたままである地上波放送日本語歌謡規制については、前述通り公演中継や韓国国内放送への出演であれば第4次開放開放されていたが、放送局自主規制により長らく歌唱一部切り取った録画放送とどめていた。2010年9月10日には、事前に放送通信審議委員会通したうえでSKE48が「2010ソウルドラマアワード」授賞式で『強き者よ』『青空片想い』を日本語フルコーラス歌う姿が初め韓国地上波テレビ生中継された。 韓国社会における日本対す表現の自主規制 親日的言論大衆文化上の表現対す法的な規制はないが、日常的に行われる扇情的な韓国国内反日教育反日報道により韓国国民反日感情強く親日的発言をした(と見なされる人物は、韓国社会から凄まじい弾圧を受ける傾向にあり、さまざまなメディアで親日的表現事実上自主規制が行われている。親日的というだけでなく言語表現にも自主規制なされることもある。たとえば、2014年にはK-POPガールズグループCRAYON POP新曲歌詞日本語的な表現があるとして、テレビ局であるKBSから放送不適合判定された。新曲オイ』の中で「ピカポンチョク」という表現中に日本語の「ピカピカ」の「ピカ」が入ったことが理由であると当該局は説明している。このような自主規制」を行わなかった『親日派のための弁明』を書いた金完燮国中から猛烈な非難浴びたうえに、名誉毀損外患煽動容疑逮捕告訴され、『殴り殺される覚悟書いた親日宣言』の著者趙英男番組降板公開謝罪追い込まれている。 一方南北和解進展に伴い共産主義的な書籍の発行共産主義的な言論規制の対象としてきた「国家保安法」の改正論議されているが、まだ同法効力残しており、自主規制のみならず親北朝鮮的な言論大衆文化上の表現に対してさまざまな明文化され規制がある。 韓国による日本の大衆文化盗作知的所有権侵害 韓国では長年日本の文化禁止されていたが韓国ドラマアニメ音楽漫画、ゲーム製作者などが日本の作品盗作するケース見られ、これらの盗作対す韓国司法による司法判断では、日本側に不利な判決となっている。例えば、角川歴彦によればガンダム商標権をめぐる争いでは「『ガンダム』はロボット一般名称であるから問題ない」とする韓国側の主張認められ一審勝訴したとされる詳細については、韓国の知的財産権問題参照されたい。)。その反面で、日本の出版社韓流スター肖像権侵して提訴されるなどの日本からの知的所有権侵害という珍しい現象起きている。 韓国には大衆文化限らず、「日本成功したものは必ず韓国でも成功する」という神話ジンクス)があると分析する者もおり、特に大衆文化分野において、実にさまざまな日本事物輸入され韓国風』への改装経て韓国市場出た金大中政権によって「日本文化開放」が提案された折には、支持理由として「実現されれば韓国根深い日本剽窃問題がなくなるから好ましい」との意見表明する韓国人多かった日本における韓国大衆文化 一方日本においては韓国日本の大衆文化開放し日韓ワールドカップ開催されたことからマスコミ韓国取り上げることが激増した2003年から2004年NHK韓国TVドラマ冬のソナタ』を地上波放送したことをきっかけに、2004年から2005年にかけて民放テレビ局や女性週刊誌でも頻繁に韓国芸能情報報道するようになり、中高年女性中心として「韓流ブーム」が起きた。しかし、韓国映画のほとんどは赤字記録し2006年以降ブーム急速に失速2007年日本公開され韓国映画112本のうち99本が赤字であり、韓国映画輸出額は2005年3分の1落ち込んだ音楽面では、東方神起BoA成功し東京ドームでの講演紅白歌合戦への参加行った2010年以降日本のテレビメディアがK-POPグループとしてKARA少女時代などの韓国のアイドルグループ頻繁に取り上げたが、韓国反日実態隠し韓国賞賛」を繰り返したと見なされたメディアへの不審相まって2011年のフジテレビ騒動フジテレビ抗議デモなどの嫌韓世論沸き起こった。そして韓国次々送り出すK-POPアイドル粗製乱造による飽き李明博政権竹島上陸による日本人対韓国感情悪化により2012年ごろから急速に韓流K-POP人気低下し第2次韓流ブーム終わったその後2017年頃にはK-POPではTWICEBLACKPINKBTS登場ドラマでは『愛の不時着』、『梨泰院クラス』など新し韓流ブーム となった韓国起源説への注目 また、日韓間の人的経済的交流広がることによって歴史伝統媒介とした文化交流始まっているが、近年、特にインターネット上において日韓間で相違のある歴史認識伝統文化取り扱い問題となっている。たとえば、日韓ワールドカップを境に、韓国日本ウェブサイトなどを介して韓国側マスコミ報道歴史教育対日世論日本側に紹介される事例増えたが、ここで韓国起源説注目され物議かもしている。この問題現実世界にも波及し2005年には韓国起源説大きく取り扱ったマンガ嫌韓流』が日本出版されベストセラーとなり、韓国でも各種マスコミ報じられたため、韓国でもマンガ嫌日流』という対抗作品出版され日本でも翻訳出版された。韓国起源説のひとつの「コムド起源問題」では、全日本剣道連盟 および全日本剣道連盟配下国際剣道連盟ウェブページ剽窃問題として正式に取り上げられるまでに至った

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