国鉄211系電車
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211系電車(211けいでんしゃ)は、1985年(昭和60年)に登場した直流近郊形電車である。当初は日本国有鉄道(国鉄)により、国鉄の分割・民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)により設計・製造された。
注釈
- ^ 311系、215系、221系、651系、251系、253系等
- ^ 東海道線(田町電車区・当時)向けの基本編成6本と付属編成5本、東北線・高崎線(新前橋電車区・当時)向け5両編成33本。
- ^ 東海道線向け基本編成8本と付属編成9本、東北線(→宇都宮線)・高崎線向け5両編成40本。
- ^ JR東日本719系電車、JR四国6000系電車など。
- ^ JR東日本製造の本系列325両のうち、およそ75 %にあたる250両が川崎重工業製である。
- ^ 当初JR東海のコーポレートカラーは青色が想定されており、それを見越して青帯で登場した[16]
- ^ 電気連結器と自動解結装置は取り付けられたが、1999年12月ダイヤ改正までは、併結運用自体が存在しなかった。
- ^ 当時はまだ現在のような青色・白色のLEDが存在せず、発色は赤と橙のみで今に比べると輝度も低く、日なたなどで強い太陽光を受けていると文字自体が判読できないほど視認性に難があった。そのため後述の通り2次車以降は幕式に戻された。
- ^ 中津川行き快速は名古屋駅 - 中津川駅間79.9kmを約80分で走破するが、この列車はデータイムに1989年時点では毎時1本、2019年時点でも毎時2本しかなく、トイレのために下車すると大幅に目的地到達が遅れてしまう問題があるため。
- ^ 本形式の計画段階の仮形式名は、クモハ213形6000番台であった。
- ^ 高崎車両センター所属車のうち、新製配置が新前橋電車区の編成(A1 - A46とB編成)は1998年から2002年にかけて順次LED化されたが、新製配置が小山電車区の編成 (A47 - A62) は新前橋転属後もしばらくの間は幕式のままであった。その後、2005年 - 2006年のサロ組み込みや幕張への転属に合わせて整理が行われ、高崎車両センターに残留する編成はLED式に、幕張車両センターへ転属した編成は幕式に統一された。これに伴って幕式→LED式への変更(新製配置が小山電車区の編成の一部)やLED式→幕式への復元(新製配置が新前橋電車区の編成の一部)が行われた。ただし、A36編成は前面種別表示器が幕式化されたものの幕張車両センターに転属せず、高崎車両センター所属では唯一前面種別表示器が幕式の編成となっている。
- ^ そのため、JR東海の車両で本番台は補助電源装置がMGであり、冷房装置も集中式冷房装置を搭載する最後の車両であった。
- ^ 静岡駅発豊橋行きで設定されている。ただし、後より3両は浜松止まり。
- ^ 編成記号のうち「LL」は2006年10月中に大垣車両区から当車両区へ転属し「LL」と改めた編成、また、「SS」はかつての「するがシャトル」に由来している。詳細はするがシャトルを参照。
出典
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- ^ 中坊正男「「スーパーサルーンゆめじ」が吹田工場へ」『railf.jp 鉄道ニュース』交友社、2010年4月15日。2022年2月7日閲覧。
- ^ 『JR電車編成表 2011冬』、交通新聞社、2010年12月、348頁、ISBN 978-4-330-18410-4。
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