三重交通モ4400形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 19:34 UTC 版)
三重交通モ4400形電車(みえこうつうモ4400がたでんしゃ)とは、三重交通が日本車輌製造に発注製造し、近畿日本鉄道を経由し、現在は三岐鉄道北勢線で200系として使用されている電車である。
注釈
- ^ 当時同社は御在所ロープウェイを建設し、湯の山温泉周辺の観光開発に力点を置いていた。
- ^ 後の近鉄湯の山線・内部線・八王子線を総称。当時は湯の山線も762mm軌間の軽便鉄道であった。
- ^ 窓の上下に補強用の板材が露出して貼り付けられていない、平滑な外板構造
- ^ 端子電圧375V時定格出力45kW。
- ^ 現在北勢線や内部・八王子線で使用されている本線用と共通の東洋電機製造PT-42とは異なり、枠構造のシンプルなタイプのものであった。
- ^ これは後に補修部品の入手難からC-1000LAへ交換されている。
- ^ 後にND-106Aに統合された。
- ^ 1両しかない中間車体に4400(T-1)と付番してあり(実際に各車体の連結面にその表記があり、塗りつぶしとはされているが、現在も残されている)、しかも後のモ270形(38kWx4)を上回る1編成で45kWx4という大出力が与えられ、また付随台車が電装可能とされていたのは、この計画が存在したことに由来する。
- ^ 三重交通は鉄道部門の近鉄への譲渡の前段階として、1964年2月1日に三重電気鉄道を設立し、鉄道部門を分社した。
- ^ これに伴い運転台設備も標識灯以外はすべて撤去され、ブレーキは通常のSMEとなった。
- ^ 北勢線では両端駅での機回し以外にも増解結の機会が多かったことから、近鉄合併後順次連結器の交換が進められ、1966年には本形式を除く旅客車全車の交換が完了していたが、大型の総括制御車で在来車との併結や編成替えの必要性がなかった本形式については、緊急時の電気機関車牽引を考慮して中心高の380mmへの変更は実施されたものの、電装解除までそのままピン・リンク式連結器が残されていた。これに対し、北勢線でも使用頻度が低下していた電気機関車と貨車についてはピン・リンク式連結器が最後まで残された他、同様にピン・リンク式連結器を使用していた内部・八王子線についても、三重線の改軌で電動車が余剰を来たしていたことから、直接制御のまま編成両端に電動車を連結し、常に先頭に立つ側が牽引する(後部側は主回路をオフにしたまま付随車代用とする)ことで電動車の付け替えを省略する、という奇策が考案されて事実上固定編成化することで連結器交換の必要性を無くしており、両線の連結器交換は1977年の北勢線近代化事業時の余剰車転入時に実施されている。
- ^ なお本形式と組む電動車は他の同型車と異なり、通常のトレーラー2両分よりも重い3車体連接車と編成することから、制御器の限流値などの設定が変更されている。当初は275が充当されていたが、その後276と交代し、さらにモ277形(277)に再度交代し、2度連結相手を変更している。
- ^ モ270と編成することから、マスコンとしてはモ270と共通の三菱電機ABF制御器用主幹制御器が搭載され、ブレーキ弁もM23ブレーキ制御弁となった。
出典
- 1 三重交通モ4400形電車とは
- 2 三重交通モ4400形電車の概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
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