奈良電気鉄道デハボ1200形電車とは? わかりやすく解説

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奈良電気鉄道デハボ1200形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/27 09:24 UTC 版)

奈良電気鉄道デハボ1200形電車(ならでんきてつどうデハボ1200がたでんしゃ)とは、奈良電気鉄道(奈良電)が1954年に製造した電車の1形式である。




  1. ^ 「くの字」形に腰板部が外に突き出した特徴的な車体断面形状こそ採用されなかったが、窓周辺が1段飛び出すなど、阪急1000形の設計の影響が顕著である。
  2. ^ デハボ1100形。自重38.3t。
  3. ^ 本形式の車体は鋼製車としては異例の軽量設計である。スイス・SWS社との技術提携で得られたスイス国鉄向け軽量客車と同様の構造の軽量車体を持つ近鉄800系(1955年)と比べても大胆な軽量化が図られており、両運転台構造でしかも重装備のセミクロスシート車であるにもかかわらず、モ800形より0.5t重いだけの32tに留まっていた。なお、本形式の構体設計については、後年特急車への改造工事を担当した近畿車輛のスタッフが内部を実見した際に、その大胆な軽量設計に驚嘆したと伝えられている。
  4. ^ 車端部の戸袋窓は上下段共に幅1,050mmのHゴム支持による固定窓とした。
  5. ^ なお、本形式の併結相手に選ばれたクハボ600形602・603については、東洋電機製ES形主幹制御器のままで本形式のABFM制御器に対して進段指令を行えるよう結線を変更する工事を実施されている。
  6. ^ 近畿車輛とSwiss Car and Elevator Manufacturing Co.の提携により開発された円筒案内式軸箱支持装置を備える軽量台車。1954年当時、シュリーレン式台車は近畿車輛の親会社である近鉄でもモ1450形モ1451・モ1452でのKD-6・7の実用試験段階で量産には至っておらず、これは関連会社向けとはいえ異例となる親会社(近鉄)以外での先行採用であった。
  7. ^ なお、800系では本形式のMB-3020-Aの改良型に当たるMB-3020-Bが主電動機として採用されており、このKD-12の採用と併せて本形式の近鉄向け量産モデルというべき内容を備えている。
  8. ^ 端子電圧300V時1時間定格出力110kW、定格回転数1,600rpm・420A、許容最大回転数4,000rpm・最弱界磁率50%。基本設計の段階では端子電圧340V時定格出力125kW、定格回転数1,800rpmの直流1,500V電化線区向け電動機であり、このシリーズの電動機としては初号機に当たる。
  9. ^ 近鉄では絶縁強化などにより出力増強を実施した例が存在した。なお、山陽の転用例は、車両新製費用を抑制するためにMB-3020系の性能を特に必要としない在来車からの玉突き流用を実施したものである。
  10. ^ ただし、本形式用の2両分しか生産されていない。
  11. ^ 大出力車ゆえに変電所の増設が実施され、合わせて軌道強化と信号機増設が実施された。
  12. ^ 途中停車駅は丹波橋・大和西大寺の2駅のみ。
  13. ^ 『車両研究』 pp.111-112、『鉄道ピクトリアル No.397 1981年12月号』 p.101
  14. ^ a b 『奈良電鉄社史』 p.92


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