御在所ロープウェイとは? わかりやすく解説

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御在所ロープウエイ

(御在所ロープウェイ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 09:04 UTC 版)

御在所ロープウエイ株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本
510-1233
三重県三重郡菰野町大字菰野8625番地
設立 1957年昭和32年)5月27日
業種 陸運業
法人番号 6190001017382
事業内容 索道事業の運営・管理
御在所スキー場の運営 ほか
代表者 代表取締役社長 中村 俊行
資本金 1億円(2021年3月31日時点)[1]
従業員数 45名
主要株主 三重交通グループホールディングス 100%(2021年3月31日時点)[1]
外部リンク https://www.gozaisho.co.jp/
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御在所ロープウエイの赤いゴンドラと
湯の山温泉
御在所ロープウエイのシンボルの白い鉄塔
左は山上公園駅、右は湯の山温泉駅

御在所ロープウエイ(ございしょロープウェイ)は、三重県三重郡菰野町湯の山温泉から鈴鹿山脈の主峰である御在所岳山頂(9合目)を結ぶ索道(ロープウェイ)である[2]御在所ロープウエイ株式会社が運営している[2]

概要

三重交通子会社の御在所ロープウエイ株式会社が運営しており、ロープウエイ湯の山温泉駅とロープウエイ山上公園駅間約2.1kmを結ぶ[3]。両駅の標高差は約780m。運行システムは複線自動循環式を採用(日本では御在所ロープウエイと広島県廿日市市宮島ロープウエーの2か所のみ)[2]1959年昭和34年)4月29日に開業した[4]。当初は三重交通が開発を進め、ロープウェイ架設は御在所岳南側の「一の谷」付近を計画したものの、輸送能力が劣るため現在のルートに変更した[4]

空中散歩の途中には湯の山温泉街や菰野四日市市街地、伊勢平野伊勢湾などが望める[3][4]。また、車窓からは御在所岳の奇岩やカモシカも眺めることができる[3]。御在所岳の頂上へ行くには、ここからさらにリフトで8分ほど上るか、徒歩で登山をする。冬期は山頂部の御在所スキー場の営業が行われている。

なお前述通り、御在所ロープウエイの「エ」部分は文字表記にカタカナ大文字を使用している[2]。この表記としているのは、前述の宮島ロープウエーと岩国城ロープウエー(山口県岩国市)を含めた3か所となっている[2]

観光リフト

ロープウェイと同じく御在所ロープウエイ株式会社が運営するリフト。ロープウエイ山上公園駅に併設されているロープウエイ駅と御在所岳山頂付近にある頂上駅を結ぶ。

この観光リフト(第1リフト)とは別に、スキー場営業日のみ運行する第2リフトがスキー場の初心者用ゲレンデに並行して設置されている。

歴史

  • 1959年昭和34年)4月29日 - 御在所ロープウエイが開業[2][4][5]
  • 1960年(昭和35年)2月21日 - 御在所山上リフト(観光リフト)が開業[6]
  • 1989年平成元年) - ゴンドラを更新(CWA製・定員10人)[2]
  • 2018年(平成30年)7月 - 新型ゴンドラ「ルミエール」を導入(CWA製・定員8人)[7]、従来のゴンドラをレギュラーゴンドラとして更新(CWA製・定員10人)。
  • 2019年(平成31年)4月29日 - 開業60周年を迎える。同年、新たなマスコットとして「ブラン」(後述)・「ルミエル」(前年導入の新型ゴンドラに由来)を制定[4]

諸元・駅一覧

諸元

ロープウェイ
  • 営業距離:2161メートル[2][4][5][8]
  • 高低差:780メートル[2]
  • 最大勾配:29度35分[2]
  • 最高運転速度:3メートル毎秒[2]
  • 支柱:4基(ほかに2基は山頂・山麓駅の出枠、1基は中間索碇所)[2]
  • 乗車時間:12分[2]
  • ゴンドラ車両数:26両(レギュラー)・10両(ルミエール)[9]
  • ゴンドラ定員:10人(レギュラー)・8人(ルミエール)[9]
  • 方式:複線自動循環式(反時計回り[2]
  • 駅数:2駅(起終点駅のみ)[2]

支柱4基のうち、1基(6号鉄塔)は高さが61mあり日本一となっている[2][8]。この鉄塔は塗装となっており、「白鉄塔」の別名がある[2]。2019年には、この「白鉄塔」をモチーフとしたマスコット「ブラン」(フランス語で白を意味)が制定されている[4]

観光リフト
  • 営業距離:494m[6]

駅一覧

ロープウェイ
  • 湯の山温泉駅(湯ノ山温泉駅) - 山上公園駅(御在所岳山頂駅)
    • 前者は公式ウェブサイトでの表記、後者は国土交通省への届出名称となっている[5]
観光リフト
  • ロープウエイ駅 - カモシカ駅 - スキーハウス駅 - 頂上駅
    • ロープウエイ駅は山上公園駅と接続している。
    • スキーハウス駅は冬季のスキー場営業時のみ使用される。

接続交通機関

路線バス
自動車

ロケ地となった作品

脚注

  1. ^ a b 第15期有価証券報告書・内部統制報告書” (PDF). 三重交通グループホールディングス. p. 8 (2021年6月23日). 2022年3月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 中島信『絶景!日本全国ロープウェイ・ゴンドラ コンプリートガイド』扶桑社、2017年9月10日、118-1119頁。ISBN 978-4-594-07781-5 
  3. ^ a b c d “<おすすめスポット>御在所ロープウエイ(三重県菰野町)”. 中日新聞Web. (2020年7月3日). オリジナルの2020年8月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200805200820/https://www.chunichi.co.jp/article/82554 2022年3月6日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g “御在所ロープウエイ開通60周年 昭和の夢の乗り物、令和での躍進めざす”. 毎日新聞. (2019年4月29日). オリジナルの2019年4月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190429020442/https://mainichi.jp/articles/20190429/k00/00m/040/025000c 2022年3月6日閲覧。 
  5. ^ a b c 鉄道要覧 2021, p. 375.
  6. ^ a b 鉄道要覧 2021, p. 439.
  7. ^ 【三重】新型ゴンドラのカード作成 御在所ロープウエイ”. 中日旅行ナビぶらっ人 (2018年11月7日). 2022年3月6日閲覧。
  8. ^ a b ロープウェイを使って山上の別世界へ「山々を楽しむ宿」5選”. サライ.jp (2021年10月2日). 2022年3月6日閲覧。
  9. ^ a b 御在所ロープウエイ ロープウェイカード
  10. ^ 第3作 男はつらいよ フーテンの寅 - 松竹映画『男はつらいよ』公式サイト
  11. ^ 「男はつらいよ」ロケ地巡り - 菰野町観光協会

参考文献

関連項目

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

外部リンク


御在所ロープウェイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 14:13 UTC 版)

御在所岳」の記事における「御在所ロープウェイ」の解説

1959年昭和34年4月29日開業した麓のロープウェイ湯の山温泉駅ロープウェイ山上公園駅間を結ぶ標高差約780 mの御在所ロープウェイが通年運行されている。 詳細は「御在所ロープウェイ」を参照

※この「御在所ロープウェイ」の解説は、「御在所岳」の解説の一部です。
「御在所ロープウェイ」を含む「御在所岳」の記事については、「御在所岳」の概要を参照ください。

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