近鉄金曜劇場とは? わかりやすく解説

近鉄金曜劇場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/31 09:56 UTC 版)

近鉄金曜劇場』(きんてつきんようげきじょう)は、1961年(昭和36年)10月6日から1967年(昭和42年)9月29日まで、当時JNN系列であった朝日放送(ABC)を幹事局(番組送出担当)に、TBS系列で毎週金曜日20:00 - 21:00(後に「JNNフラッシュニュース」が入ったことにより4分短縮)に放送されていたテレビドラマ専門枠。この当時のTBS系列の一社提供系テレビドラマ放送枠はTBSを幹事局とし、基幹局持ち回りで制作する単発とシリーズが混在するのが一般的だったが、TBS以外の基幹局を幹事局としたのは当枠が唯一だった。

制作は、TBS系列局であり、当時のJNN基幹局であるABC・TBS・中部日本放送(CBC)・北海道放送(HBC)・RKB毎日放送(RKB)が持ち回りで担当した。1965年9月3日 - 1967年3月31日までは、ヒューマンドラマ路線を主とし、「愛とこころのシリーズ」というサブタイトルが冠されていた。

東芝日曜劇場」とともに、名作ドラマを数多く輩出したドラマ枠ではあったが、当時の民放は地方自治体を中心に1局しかなかったオープンネットの状態が多く、回線の関係で、系列局によっては、この時間帯を日本テレビ(NTV)系列「三菱ダイヤモンドアワー」(三菱電機単独提供。「日本プロレス中継」と「ディズニーランド」との週替わり放送)との同時ネットに充当していた局もあったため、TBS系列で同時ネットされていた局の方が少なかったことから、遅れネットもしくは未ネットとなった局も少なくなかった。

近畿日本鉄道[注釈 1]一社提供であり、テーマソングとして楠トシエ近鉄特急の歌」が使用された。

作品一覧

表記は、放映作品名(放映日、制作局)となっている。☆印が付いている作品は、2週にわたって前篇・後篇として放送されたものである。

1961年(昭和36年)

1962年(昭和37年)

1963年(昭和38年)

1964年(昭和39年)

1965年(昭和40年)

1966年(昭和41年)

1967年(昭和42年)

  • 二人っきりの夜(1月6日、ABC)
  • 残された愛の日に(1月13日、ABC)
  • 冬銀河(1月20日、 ABC)
  • 悲しみよ彼方に(1月27日、CBC)
  • シャープ女房とフラット亭主(2月3日、ABC)
  • 女が帰るとき(2月10日、ABC)
  • 終わりなき生命を(2月17日、ABC)
  • その灯は消えない(2月24日、ABC)
  • 若い旅びとの歌(3月3日、 ABC)
  • 坊の岬物語(3月10日、ABC)
  • おいは誰な?(3月17日、ABC)
  • 愛の四重奏(3月24日、 CBC)
  • 青春の足音(3月31日、ABC)※ここまで「愛とこころのシリーズ」
  • 女ひとり(4月7日 - 6月30日、ABC)※連続ドラマとして全13回放映。
  • 天まであがれ(7月7日 - 9月29日、ABC)※連続ドラマとして全13回放映。

放送時間

放映ネット局

※ このほかのJNN系列局では遅れネットもしくは未ネット、また系列外放送局へは番組販売による遅れネットが発生していたものと見られる。

脚注

注釈

  1. ^ 近鉄は朝日放送の設立に関与したことから大株主に名を連ねており、本番組以外でも近鉄バファローズのホームゲームの中継権を優先的に与えられていた。また、CBCテレビの放送エリア内にも路線がある。
  2. ^ 当初の放送予定では1964年8月28日放送だったが、佐田啓二死去に伴い、『佐田啓二追悼番組 太陽をさがせ』[3] をこの枠で放送したため、延期された。 [4]

出典

関連項目

前後番組

ABC製作・TBS系列(一部系列局除く) 金曜日20時台
前番組 番組名 次番組
TBS金曜8時枠の連続ドラマ
(第2期)

プロ野球中継
もしくは単発番組
近鉄金曜劇場
TBS系 金曜20:56 - 21:00枠(ここまでABC製作)
同上
(20:00 - 21:00)
近鉄金曜劇場
(1961年10月~1962年12月)
【4分縮小して継続】






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