剣号作戦
(剣作戦 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/03 17:13 UTC 版)
剣号作戦(けんごうさくせん[1])あるいは剣作戦とは、太平洋戦争末期に日本軍が立案した、マリアナ諸島のアメリカ軍基地に対するエアボーン攻撃計画である。当初は海軍陸戦隊250人が乗った航空機を強行着陸させB-29爆撃機を破壊する計画であったが、後に原子爆弾の制圧も目標に加えられ、陸軍空挺部隊300人も参加することになった。烈作戦(れつさくせん)と称する支援空襲も同時に実施する計画だった。使用予定の航空機がアメリカ軍機動部隊の空襲で破壊されたため延期となり、発動直前に終戦の日を迎えて中止となった。
|
- ^ 防衛庁防衛研修所(1980年)、401頁。
- ^ 防衛庁防衛研修所(1980年)
- ^ 秦(1996年)、309頁。
- ^ a b 国崎(1991年)、48頁。
- ^ 秦郁彦 『第二次大戦航空史話』中、中央公論社〈中公文庫〉、1996年、318頁。
- ^ 防衛庁防衛研修所(1976年)、418頁。
- ^ a b c 防衛庁防衛研修所(1976年)、419頁。
- ^ a b c d 防衛庁防衛研修所(1976年)、420頁。
- ^ a b 秦(1996年)、312頁。
- ^ a b c d e 秦(1996年)、310頁。
- ^ Cressman, Robert, The Official Chronology of the U.S. Navy in World War II, Annapolis MD :Naval Institute Press, 1999.
- ^ a b c 防衛庁防衛研修所(1976年)、421頁。
- ^ a b 秦(1996年)、310-311頁。
- ^ a b 国崎(1991年)、52頁。
- ^ 「マリヤナB29に対する攻撃(7)」公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会(特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会)「会報特攻」第35号、平成10年5月
剣作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/13 06:46 UTC 版)
詳細は「剣号作戦」を参照 剣作戦は、沖縄戦での義号作戦と同様の敵地急襲作戦である。敵飛行場に強行着陸し、陸戦要員を送り込むものである。義号作戦では1機のみ着陸に成功したため、強襲した沖縄北飛行場での混乱は微々たるものであった。剣作戦はより遠くマリアナ諸島各飛行場を襲撃し、B-29を破壊するため、義号作戦以上に錬度向上が望まれた。マリアナの各基地まで陸戦要員を載せ、最終的に強行着陸を達成する使命を帯びたのが七〇六空であった。陸戦要員は陸海軍各300名を抽出し、三沢飛行場での訓練に従事した。7月24日に作戦を決行することとなったが、10日前の7月14日、東北北部~道南に敵機動部隊艦載機が襲来し、三沢飛行場も銃撃を受けた。母機となるべき七〇六空の陸攻は壊滅的な被害を受け、24日の決起は断念された。七〇六空の再建を図るため、剣作戦は8月下旬をめどに順延された。8月15日に終戦の詔勅が発布され、剣作戦は決行直前に停止された。 剣作戦部隊は22日に解散され、七〇六空もやがて解散した。
※この「剣作戦」の解説は、「第七〇六海軍航空隊」の解説の一部です。
「剣作戦」を含む「第七〇六海軍航空隊」の記事については、「第七〇六海軍航空隊」の概要を参照ください。
- 剣作戦のページへのリンク