剣作戦部隊
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「剣号作戦」も参照 太平洋戦争末期に、マリアナ諸島のアメリカ軍飛行場へ強行着陸する「剣作戦」のために準備された空挺部隊である。戦闘要員として呉鎮守府第一〇一特別陸戦隊(山岡部隊。約350人)と横須賀鎮守府第一〇五特別陸戦隊(加賀部隊。約300人)のほか、第二剣部隊と称して園田直大尉率いる陸軍挺進第一連隊(1RR)の一部(約300人)も参加する計画だった。輸送担当の主力は第七〇六海軍航空隊の一式陸上攻撃機が予定された。滑走路への強行着陸を行う方式であったので、海軍の参加人員は基本的に落下傘降下訓練を受けていない。 当初の作戦目標はB-29爆撃機を破壊して本土空襲を妨害することにより、本土決戦(決号作戦)への時間稼ぎを行うことであった。原子爆弾の破壊も途中から任務に追加された。秘匿のため準備は口頭伝達で進められた。満月に近く夜間飛行に適した1945年7月24日出撃予定で三沢飛行場へ集結していたが、7月14日にアメリカ海軍機動部隊の空襲を受けて輸送用の一式陸攻30機が壊滅したため、出撃が延期された。その後、次の月明の8月19日に出撃予定で再起を図ったが、8月15日に終戦を迎え、出撃することはなかった。
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