上級魔導士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:17 UTC 版)
マタル・モガメット 声 - チョー マグノシュタットの王。マグノシュタット学院学長。ヤムライハの養父。 鷲鼻と黒い痘痕、2kgもある長い髭が特徴の老魔導士。魔導士であればいかなる人物・存在でも我が子同然に可愛がり、アラジンからは「アリババや黄牙のババに負けない位優しい」と評されているが、後述の過去故に非魔導士に対しては家畜同然の存在として見下し、大人は醜悪な怪物、子供はペット程度の認識でしかない。98歳没。身長170cmで体重65kg(髭の重さも含めて)。趣味は魔法研究。好きな食べ物はお茶で嫌いな食べ物は酒などの堕落を促す物。好きなタイプは魔導士で嫌いなタイプは非魔導士。 先端に樹木の蔓のようなものが伸びた杖を持つ。マギではないが立場相応に強力な魔導士で、杖の一振りでティトスの超律魔法の軌道を逸らしティトスの杖を弾き飛ばす、シェヘラザードをティトスから強制的に追い出すなど高い技量を見せる。攻撃より防御に特化した全ての魔法が得意で、治す・守るといったことに長けている。特殊な8型魔法で他人を強制的に「堕転」させることができ、自らの意志で「堕転」することも可能。人間の魔導士では最強かつ最高峰の知識の持ち主であり、アルマトラン時代の魔法さえも熟知している。30年前にはマギ以外の人間としては唯一、玉艶・シェヘラザード・ユナンと共にシンドバッドの誕生を感じ取っていた。 若い頃は美形の青年で(作者曰く、アリババとシンドバッドを足して2で割った)、魔導士は非魔導士の幸せのために存在するとして、ムスタシム王家に従属し人々に尽くしていた。同じく魔導士だった妻を魔力切れのため早くに亡くしている。魔導士達はその功績を受け入れられ貴族の称号を授かったが、魔導士の台頭を快く思わないムスタシムの貴族達によって疫病の原因は魔導士にあるという汚名を着せられ、それを真に受けた国民達により次々と仲間の魔導士達を虐殺される。王に嘆願しあらゆる権利を放棄することで難を逃れ、慎ましく研究を続けたモガメットだったが、長きに渡る戦争の影響で魔導士達も戦場に駆り出されることとなり、その結果教え子だった大勢の魔導士や実の娘・サーナまでも失う。ついには当時のムスタシム王のある一言で、自分の信念を否定することになるほど非魔導士に絶望した。これらの経緯から「知識のみを追い求める魔導士と権力や戦乱を求める非魔導士は異なる生物なのではないか」という疑念が確信に変わり、「より優れた魔導士という種族こそが世界を導くべきだ」という考えに取り憑かれ、「魔導士のための国」を作るべくムスタシム王家が所持していた魔法の全権利の引き渡しを求め、国民を先導して反乱を引き起こさせた。 12年前にアル・サーメンと手を結び、イスナーンらと人工の魔法道具や黒い金属器を発明していたが、彼らが非魔導士に金属器を与えたため、手を切った。その過程で開発された魔法道具の不良品は盗賊達に向けて売り払われている。 ティトスの体を借りたシェヘラザードにレームの属国になるよう言い渡されるが拒否し、レームに対して開戦を決意する。戦争中は三重の防御結界によって国を守りながら、「遠隔透視魔法」で戦況を見守る。戦いはアラジンの介入により休戦状態となったが、動き始めた煌帝国軍に対抗すべく自ら「堕転」し、切り札である黒いジンを解き放ち煌帝国とレームを相手に同時に攻撃を仕掛け、多数の金属器使いやマギを相手に圧倒し続ける。しかし、ティトスから「非魔導士と対等になれないことへの悲しみ」を指摘され、彼の命がけの超律魔法により魔力炉の制御を手放す。しかし、「堕転」の結果として肉体は黒く干からびてしまった。そのルフは依り代の核となっていたが、金属器使い達との戦いで弱り、ソロモンの知恵でアラジンとヤムライハと再会を果たす。ティトスが引き止めていたため彼だけは白ルフの流れに戻ることができたが、「堕転」させた人々を捨て置けないとそれを拒否。アラジンに黒ルフを白ルフに戻す方法を探すことと「『優れた者』などどこにも存在しない」という伝言を頼み、依り代を崩壊させ黒ルフの中へ笑顔で消えていった。彼の形見である杖はアラジンが受け継いでいるが、その大量の黒ルフはジュダルに利用された。 外伝にも登場。当時は単なる魔法の研究をする学問機関を装いながら「魔導士の国」を作るための準備を何十年も掛けて行っていたが、それをバルバロッサに見透かされてパルテビアに呼び出され、彼から革命の協力を持ちかけられる。魔法 遠隔透視魔法(えんかくとうしまほう) 血液に宿るルフの記憶を空中に映し出す魔法。その血液の持ち主の過去に起きた出来事の映像を観ることができる。 強制堕転魔術(きょうせいだてんまじゅつ) 特殊な8型魔法により人間の心を絶望に染め上げる事で、意図的に「堕転」させる事ができる。 マグノシュタットの結界 マグノシュタットを守っている結界で、内部で使われた魔法の情報は外には一切もれない。個人で纏い防壁魔法のように使う事もでき、白龍とジュダルが言うには通常の防壁魔法とは違いがある様子。 ヤムライハ モガメットの養女。当初はシンドリアの八人将の一人だったが、後に新マグノシュタット学院学長となる。詳細はシンドリア王国を参照。 マイヤーズ 声 - 井上喜久子 上級魔導士。マグノシュタット学院「コドル6(落第候補)」担当教官。元パルテビア軍属魔導士。 仮面を付け、露出度の高い格好をした女性で、かなりの巨乳。教育方針は軍隊並のスパルタだが、これは肉体的に脆弱な魔導士を鍛えることで、身体能力と共に魔力を高めるためのもの。涙もろい一面もあり、1ヶ月間修行に耐えきったアラジンから礼を言われた時には涙をこぼし、さらにその1ヶ月後のイクティヤールで一気にコドル1にまで成長した際には号泣している。33歳→34歳→37歳。身長175cmで体重61kg。趣味は教え子の教育。 先端に複数の棘が付いた長い鞭を持つ。「雷鞭の魔導士」の別名通り雷魔法を得意とし、鞭を相手に巻きつかせて電撃を流したり上空から巨大な落雷を落とすこともできる。 第3期編入生であるアラジン達を鍛え上げ、次々と学生が辞めていく中最後まで脱落しなかったアラジンをはじめとする5人を一気に成長させた。レーム戦では、水攻めと雷撃の組み合わせでファナリス兵団の戦力を減らすことに成功するが、ムーとロゥロゥの挟撃で防壁魔法を破られて重傷を負い、スフィントスの治療により一命を取り留めたものの戦線から離脱する。 最終章までに結婚が決定している(相手は不明)。 外伝にも登場。当時はドロンと共にパルテビアの革命軍に所属していた。 ドロン 声 - 増元拓也 上級魔導士。マイヤーズの弟。 フードを被り、棘の付いた首輪と両目を隠している前髪が特徴。5等許可区の人間の管理を担当する。非魔導士を家畜と断じる冷酷な男だが、姉であるマイヤーズには頭が上がらない。語尾を長く喋る癖がある。25歳。身長178cmで体重60kg。 蔓のような鞭を持ち、8型の命魔法で植物の怪物に変えて操ることを得意とする。 5等許可区にてマクバラーになったマルガを処分しようとしてアラジン達に阻止され、彼らを処刑しようとするがマイヤーズに止められる。 外伝にも登場。当時はマイヤーズと共にパルテビアの革命軍に所属していた。 イレーヌ・スミルノフ 声 - 豊口めぐみ 上級魔導士。研究室(ゼミ)「ルフの特性と変質」室長。ミスタニア共和国出身。 左目にモノクルを装着している女性。モガメットに心酔しており、部屋にはモガメットの肖像画が大量に飾られている。また、モガメットに見込まれているアラジンに対して嫉妬心を抱いている。水晶と羽の形をした飾りが組み込まれた杖を持つ。28歳→31歳。身長174cmで体重58kg。趣味は調度品集め。 授業では、黒ルフについて調べるため2年次に入ったアラジンをはじめとした生徒に「堕転」した黒いルフ及びそこから生み出される人工生命体を扱っていたが、暗黒点を目の当たりにしたことで自分が行っていた研究が国の崩壊につながったことに呆然としていた。魔法 酸性雨(シャラール・メルア) 甲冑すら溶解する強酸の雨を広範囲に降らせる魔法。 モージャ 声 - 荻野晴朗 上級魔導士。入学試験や定期試験の試験官。 白い髭が特徴の小柄な老魔導士。指揮棒のような杖を持つ。妻と息子がいる。85歳。身長130cmで体重37kg。魔法 浮遊岩衝(アラ・ラドーン) 地盤を削り取り上空へと持ち上げる魔法。 クレーメンス 上級魔導士。 髭を蓄えた小太りの男性。愛国心に溢れ、レームとの戦争では重傷を負いながらも国を心配していた。大小2つの水晶が組み込まれた杖を持つ。娘と孫がいる。59歳。身長178cmで体重68kg。 ヤコフ 声 - 臼木健士朗 ドロンと共に5等許可区の人間を管理する魔導士。 ゲムナー 声 - 山本兼平 マグノシュタットの魔導士。 レジーナ 声 - 橘U子 マグノシュタットの魔導士。顔は見せていない。 リリマナ、フョードル、アショーカ、エーベルハルト マグノシュタットの魔導士。5等許可区に侵入したアラジン達がモガメットに詰問を受けた場に同席した。
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