ハイパーバトルトーナメント編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 00:46 UTC 版)
「TOUGH (漫画)」の記事における「ハイパーバトルトーナメント編」の解説
鈴木ミノル(すずき ミノル) 別名「風のミノル」。覇生流体術の師範代。得意技は手のひらを突き出して強風を生み出す「風当身」。石心空手道場の道場破りをしている熹一と出会ってからその後、別の場所で勝負を挑むが、双方途中で止め勝負はお預けとなる。静虎、鬼龍との対戦を強く望んでおり、特に静虎を尊敬し、彼の治療をしたこともある。その後、ハイパーバトル予選会場で鬼龍と闘い、目をつぶって打撃を捌かれるなど圧倒的な力の差を見せ付けられ敗北、鬼龍に弟子入りする。そしてハイパーバトル予選の終了間際にて、鬼龍の送り込んだ刺客と次々と対戦し満身創痍の熹一と再戦、当初は圧倒したが極限状態において次々と彼の潜在能力が開花したことで押し返され、時間切れで引き分けとなった。 ハイパーバトル本戦に出場、1回戦で霍嵩高と対戦し、風当身で葬る。2回戦で静虎と対戦し、虎脚(タイガー・シュート)を喰らい、敗北。 マーシオ"ジェット"内藤(-ないとう) 別名「聾唖のジェット」。身長180cm、体重82kg(熹一戦では178cm、78kgに変更されている)。アブダビコンバット88kg以下級・無差別級優勝の実績を持ち、パワー、スピード、テクニックの全てを兼ね備えたコンプリート・ファイターであり、鬼龍にもその実力を認められている。 異名通り生まれつき耳が聞こえず、そのため一切の言語を発せない(ただし言語的な思考は可能)。そのため彼にとっては格闘技はコミュニケーションの手段に過ぎず、躊躇なく対戦相手を破壊できる。元々ブラジルではストリートチルドレンであったが、ある時ストリートチルドレン狩りに襲われ絶体絶命の危機に陥ったところを偶然鬼龍に救われ、彼を悪魔と崇拝、その存在に心から惹かれている。青年期はエマという女性を心の支えとするも、実際は知り合いの愛人であり、その男を叩きのめしたがエマから銃撃されてしまい、ますます鬼龍に傾倒していくことになる。 ハイパーバトル本戦の1回戦ではカーマンを秒殺しており、続く2回戦でもヤムに完勝。準決勝にて菊多と対戦。立川博士に無理矢理ドーピングされた菊多のパワーに一時追い込まれるも、鬼龍から伝授された「霞突き」から生み出した見えない打撃「ステルス・コンビネーション」で彼を破る。 決勝で熹一と戦い、スタンドでもグラウンドでも彼を圧倒する(試合終了時、熹一に「もう勘弁してくれ」「お前とは二度と戦いたくない」と言わしめている)が、熹一が鬼龍から伝授されていた塊貫拳と弾丸すべりを組み合わせた一撃によって敗北。また、戦いの最中に鬼龍の口から自分の子である事を告げられ、生まれて初めて得た家族との絆に想いを馳せたが、決勝終了直後に突入してきたFBIとジョセフィーノの私設軍隊との交戦時、鬼龍に向けて飛んできた流れ弾から守るため盾となって被弾し、満足しながら絶命する。死後、鬼龍は彼の墓標に英語で「わが息子、ジェット」と彫り、息子として迎え入れられた。 ディーゼルノイ・チョモンペット 「スピード・ダンサー」の異名を持つ現役ムエタイ王者。素早い動きからの多彩な蹴り技を持つ。 1回戦でシュルトと対戦、顔面を踏み潰されて敗北。 ヨハキム・シュルト 「リアル・ガリバー旅行記」の異名を持つスカンジナビア柔術王者。シュートファイティングの王者でもあり、その一撃は相手を粉砕する威力を持つ。1回戦は勝利するが、2回戦で薬物によりパワーアップした菊多に敗北する。 カーロス・ベンジャミン 「レスリング・アルティメット・マシーン」の異名を持つカナダ人。グリズリーからもテイクダウンを取れるタックルを武器に持つ。 1回戦で菊多と対戦し、一本負けする。 菊多サナエ(きくた サナエ) 「寝技フリークス」の異名を持つチームDのリーダー。仲間たちと格闘技道場を立ち上げた際に不動産詐欺に遭い借金を行ったことから道元に多大な負債があり、そのため彼には逆らえない。自分を凡人であると自覚し、その上でヒーローを目指している。 1回戦は変形フット・チョークで勝利するが、2回戦直前、ガンビーノの命を受けた闇猿の襲撃を受け負傷、これがきっかけで立川博士の特製ドーピング「タチカワ・スペシャル」に手を出してしまう。ドーピングの効果もあり、シュルトを完膚なきまでに叩きのめした。準決勝ではジェットと対戦。その際はドーピングに手を出さなかったが、肋骨を折られドクターストップがかかった時に立川に薬を投与されてしまう。ドーピングの効果で一時は圧倒するも、ジェットの底知れない強さとドーピングの副作用により敗北してしまうが、失神KOにより筋肉が爆発する被害は免れる。決勝では熹一のセコンドについた。 格闘家としての節度はあるものの、本質的には臆病な性格と凡人という劣等感があり、力を手にすると悪乗りする一面がある。 イリューヒン・ラスマトリン 「今そこにある骨折」を座右の銘とするサンボ90kg級王者。1回戦で敗北するものの、八百長疑惑が持たれる。 ペ・ヨンヘ 通称「愛のペーさん」。シルム白頭級優勝、天下壮士大会優勝者。1回戦に勝利するも、闇猿に襲われ2回戦は欠場となる。 霍嵩高(ホォー・チェンガォー) 「少林寺の魔人」の異名を持つ推定250kgの巨漢。気功を操ることで、相手の攻撃を吸収してしまい、ベアハッグの要領で岩にすら痕を残す「玉帯功」を得意とするが、1回戦でミノルの風当身により体脂肪を全て燃焼させられて敗北。 モロゾフ・ゼンツォフ 「白い悪魔」の異名を持つレスリング・サンボ王者(高校時代に学生ボクシングのタイトルも所持)。異名とは裏腹に妻と子供1人を大切にする良き父親でもある。病気の妻の治療費を捻出するために大会に出場。1回戦で静虎と対戦し、三角絞めで敗北。 ヤムチャッカ・スミザレ・ヨックタール・ナンタラー 通称「ヤム」。モンゴル相撲最強の横綱と呼ばれており、チンギス・ハンの末裔でもある。どんな体勢からでも投げ技を使える。1回戦はオースチンに勝利するが、2回戦ではジェットに敗北し、心まで折られる。 テッド・オースチン 「ベルト・コレクター」の異名で知られる総合格闘家。アメリカでは無償の愛を持つ善のヒーローとして知られ、大衆から絶大な支持を得ているが、全ては自作自演によるもので、本性は目的の為には手段を選ばない卑劣漢である。パワー、スピード、テクニック、全てにおいて優れている。ハイパーバトル本戦の1回戦でヤムと戦い、優勢に進めるも、自らの非道な行いを暴露し、そのことに激怒したヤムに半殺しにされ、1回戦敗退。 アーネスト・カーマン 「ボーン・クラッシャー」の異名で知られるキックボクシング世界チャンピオン。オランダ出身。ニースタンプを得意としており、過去には「裏ビデオ」でしか内容を扱われないほど凄惨な試合を行ったことがある。宮沢熹一をして、「メチャクチャ強い」と言わせるほどの実力者だったが、1回戦でジェットと戦い、腕と肋骨を破壊されて敗北。 アンドレ・フェルナンデス 「ラバーマン」(超軟体人間)の異名で知られるブラジリアン柔術の体重別と無差別の世界王者(他にムンジアルのタイトルも保持)。ハイパーバトル1回戦の熹一の対戦相手。その異名どおり関節を自在に着脱することが出来る上、打撃を見切る能力にも長けている。熹一相手に善戦するも、最後は顔面に蹴りを食らい、敗北。 闇猿(ダーク・モンキー) ドン・ガンビーノの刺客で、人間ではあるがインドネシアの遺跡で猿に育てられた。可動域の広いビッグアイという突き出た目を持ち、360度見渡す事ができる。人間を超えたスピードを持ち、常人が相手なら瞬く間に5人以上惨殺するほど強い。ガンビーノの命で菊多を襲うが、その際熹一に歯を折られ、それ以来熹一に過剰反応するようになった。猿の住む所を奪う人間を憎んでおり、それ故に人間を襲っていたが、ガンビーノに捕らわれてからは電流による折檻を恐れており、刺客として働かされている。ペ・ヨンペを襲って、2回戦のリザーバーとして登場。料理も女にも味にうるさい。 朝昇(ちょうしょう) 本名・朝田昇(あさだ のぼる)。「奇人」の異名を持つ。かつての熹一のライバルで前作に引き続き登場。現在はニューヨークで格闘技の他に様々な日本文化(伝統芸能から漫画、コスプレまで)を教える道場を経営している。ハイパーバトルでは熹一のセコンドに付いた。
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