ニンジャスレイヤーと協力者
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「ニンジャスレイヤー」の記事における「ニンジャスレイヤーと協力者」の解説
ニンジャスレイヤー(NINJA Slayer) / フジキド・ケンジ(藤木戸 健二 / Fujikido Kenji) 声 - 森川智之 第1部から第3部までの本編の主人公 。平凡な中流サラリマンだったが、クリスマスの夜にニンジャの抗争に巻き込まれて妻子を殺害され、自身も重傷を負ってしまう。しかし、正体不明のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」に憑依されたことでニンジャとして蘇った。自身の復讐心と行動への疑問、家族を失った悲しみなどの複雑な感情に苦しみながら戦い続けている。 「NINJA Slayer(ニンジャを殺す者)」の名の通り、妻子を殺害したダークニンジャや事件の発端となった組織への復讐だけでなく、関わったニンジャ全ての抹殺を目標とし、情報を引き出すためには殺害を宣告した上での拷問すら躊躇しないが、復讐とは無関係であれば基本的に手を出さない。 決め台詞は「ニンジャ、殺すべし!」、敵の目の前に突然現れる際には「Wasshoi!」とシャウトする。ユニーク・ジツはないが、強力なカラテとジュー・ジツ、ゲンドーソー直伝のチャドーにより大半のニンジャを圧倒する強さを見せる。加えてナラクの記憶している敵ニンジャの操るユニーク・ジツやカラテ、クランから推察される戦法に関する情報、意表をつく登場や皮肉を交えた挑発などの情報戦・心理戦も多用する。一方、ソウカイニンジャの分析によれば射撃戦は不得手とされるが、「ツヨイ・スリケン」などのスリケンを使った技も使用する。 「スゥーッ!ハァーッ!」とチャドーの呼吸を行うことで、精神統一と急速な肉体の回復を行うことができる。 赤黒いニンジャ装束と「忍殺」と刻まれたメンポ、ドウグ社製のブレーサーを装備する。特に装束とメンポは彼を表現する重要な要素となっており、度々「赤黒のニンジャ」と称される。 普段は「イチロー・モリタ」という偽名を使い、ハンチング帽にトレンチコートという姿で行動している。 第4部ではリアルニンジャ「サツバツナイト」として活動している。ニンジャスレイヤーの力を失ったためかつてほどの戦闘力はないものの、並のリアルニンジャならタイマンで撃破できるほどのカラテを有している。ナラク・ニンジャ(Naraku Ninja) 声 - 麦人 フジキドに憑依したニンジャソウル。全てのニンジャを憎悪していること以外に詳細は不明。カツ・ワンソーに対する憎しみの記憶を持ち、古事記にさえその存在が書かれていないなど、正体は謎に包まれている。 他のソウルとは違い憑依してなお自我を保っており、老人のような口調で一人称は「ワシ」。 アーチ・ニンジャでさえ「こわっぱ」と称するほどの圧倒的なカラテを持ち、ニンジャに対する知識も幅広い。苦戦するフジキドに対して情報と引き替えに表に出すように持ちかけるなど狡猾さもある。戦闘の際は度々力を貸すが、「全てのニンジャはいずれ闇に飲まれる」「殺し損ねれば禍根を残す」として敵対していないニンジャはおろかモータルの巻き添えも躊躇しないため、フジキドからは警戒されている。 ナラクの力が表に出る「ナラク化」がおこると、フジキドの目にセンコのような赤く細い光が灯り、フジキドを超える強力なカラテ、黒い炎を操るジツと血を黒い金属に変化させる再生能力を得る。ただしナラクに肉体を操られる危険性も高いため、その制御は極めて困難である。事実ニンジャスレイヤー誕生当初からゲンドーソーのインストラクションを受けるまでは、たびたびナラクに身体を乗っ取られていた。このナラク共振能力こそがニンジャスレイヤーのユニーク・ジツとする見方もあり、アマクダリではカラテ窮地に対するニンジャスレイヤーの異常な反応を「ニンジャスレイヤー・アブノーマル・リアクション・アゲンスト・カラテ・アージェンシー」(Ninjaslayer Abnormal Reaction Against Karate Urgency)と称している。 第3部終盤にフジキドと分離し、第4部では新たにマスラダに憑依。彼を新たな『ニンジャスレイヤー』へと変える。 ドラゴン・ゲンドーソー(Dragon Gendosoh) 声 - 秋元羊介 鍛錬によってニンジャになった「日本最後のリアル・ニンジャ」。フジキドの師匠(名鑑では3日間だけ)。ニンジャネームは「ローシ・ニンジャ」。 平安時代から続くドラゴン・ニンジャ・クランのマスターであり、暗殺拳・チャドーの継承者。またカラテやジュー・ジツも達人級である。フジキドからは「センセイ」と呼ばれる。 ニンジャソウル憑依直後のニンジャスレイヤーの暴走を止め、後に彼を弟子と認めて教えを授けるが、ソウカイ・シンジケートの刺客との戦いで、アンタイ・ニンジャウィルス「タケウチ」を受けて衰弱してしまう。その後は療養生活を送っており、フジキドの手に入れた薬でいくらか持ち直すも、ダークニンジャによって殺害されてしまう。しかし彼の教え「インストラクション」はフジキドの心に刻まれ、幾度も命を救っていくことになる。 ドラゴン・ユカノ(Dragon Yukano) 声 - 種田梨沙 ゲンドーソーの孫娘。 フジキドを慕っており、ゲンドーソーが療養生活に入ってからはフジキドにも教えを請うている。「その胸は豊満であった」と頻繁に描写されるグラマラスな体型が特徴。シャウトは「キエーッ!」。 一時期はフジキドと行動を共にするも、ドラゴン・ドージョーが襲撃されて以降は行方不明となる。その後、記憶喪失のニンジャ「アムニジア」としてイッキ・ウチコワシに属していたことが明らかになる。 その出自に秘められた謎は、第2部後半にて明かされる。本作のキーパーソンの一人とも言える人物である。 ナンシー・リー(Nancy Lee) 声 - 斎藤千和 フジキドに協力する自称フリーランスのジャーナリスト。 鎖国体制下の日本には珍しいコーカソイド系の美女で、ユカノらと同様に登場する度に豊満な胸が強調される。モータルでありながら、ニンジャと渡り合うほどのハッキング能力をもつなど出自には謎が多い。 ニンジャの真実を知らずに企業の陰謀に接近しすぎ、ニンジャに襲われた所をフジキドに救われ、協力体制を結ぶ。 デッドムーン(Dead Moon) / ミフネ・ヒトリ 声 - 武内駿輔 死体を専門とする凄腕の運び屋で、伝説のクラシック・スポーツカー「ネズミハヤイDIII」を改造した装甲霊柩車を操る。 逆モヒカン状の髪型に、通り名の由来である花札の「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」の刺青などパンク的な容貌であるが、依頼に対しては誠実で、モットーは「家族が大事」。愛車を「レディ」と呼んで偏愛している。 当初は敵としてフジキドを襲撃するが、以降はフジキドらから依頼を請け、幾度と無くその窮地を救うことになる。ザイバツからもフジキドの協力者と目されている。 シルバーキー(Silver Key) / カタオキ(Kataoki) フジキドに協力する青年のニンジャ。気弱な性格だが、窮地においては大胆な行動に出る。決め台詞は「俺だ!」。 ニンジャソウル憑依によって精神に介入する「ユメミル・ジツ」を体得し、それを活かしてキョートで鍼灸師を営んでいたが、ジツに目をつけたザイバツに拉致され、どこにいても位置を把握できるように発信機を体に埋め込まれてしまった。 カラテの技量が絶望的なこともあって、当初は自らの安全を求めての協力体制であったが、やがてフジキドとは友情関係で結ばれていく。 エーリアス・ディクタス(Alias Dictus) 第3部から登場する、ネオサイタマに暮らす少女ニンジャ。 他者の肉体を憑依操作する「ユメミル・ジツ」の使い手。ニンジャとは思えぬ気弱な性格をしている。黒いショートボブに痩せて小柄。永久脱毛した眉には茨のようなタトゥー。「地獄お(Hell-Oの意)」と書かれたマフラーを巻いている。なお、エーリアスの身体は女性だが人格は男性(本人にとっては不本意な状態であるらしい)。その正体はイグナイトの身体を借りたシルバーキー。 第4部では2人が分離したため、エーリアスとしては登場しない。ブレイズ(Blaze) エーリアスと肉体を共有しているもう一つの人格。「インプルーブド・カトン・ジツ」を使う。 実は二重人格ではなく、エーリアスの身体の元になったイグナイトの人格がその正体。時折エーリアスの人格と入れ替わって表に出る。両者の人格はエーリアスが表に出ている時はそのまま意思疎通ができるが、ブレイズが表に出ている時はお互いが交互に喋らなければならない。性格は粗暴だが面倒見が良く、普段は用心棒をしている。 サブロ老人 ニンジャが使う道具の数々を製作する「有限会社ドウグ」の代表。 江戸時代から伝わる生産方式を変えることなく現代に伝え、商品の一つ一つを手作りし、顧客の情報が漏れるのを防ぐために帳簿を残さず全て頭の中に記憶するなど、職人気質の極めて強い老人。それ故、極端なオートメーション化を進めて労働者をないがしろにするオムラ・インダストリを蛇蝎の如く憎む。 マノキノという一人息子がいるが、意見の相違の末に家を出てオムラ・インダストリに入社してしまい、それ以降は実質的に絶縁状態にある。 シバカリ 第2部でザゼン中毒で動けないナンシー・リーが自分とニンジャスレイヤー達を支援するため雇った傭兵ハッカー。 腕前は凄腕レベルで的確な情報収集能力や状況判断力の持ち主で、ナビゲーション能力も優秀。強敵ニンジャとニアミスすることも多いが、的確な状況判断を武器に生き残っている。 ユンコ・スズキ 第3部から登場する女子大生。ネオサイタマの高級住宅街でオムラ・メディテックのエンジニアの父親と暮らしていた。 父親がニンジャに殺害されたことで状況は一変し、彼女も知らなかった自身の秘密を巡る事件に巻き込まれる。ニンジャスレイヤーやナンシーの協力で事件が解決してからはナンシーの元でハッカー修行をしながら、ナンシーやニンジャスレイヤーをサポートする協力者の一人となっている。
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ニンジャスレイヤーと協力者(第4部)
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マスラダ・カイ(Masurada Kai) 第4部の主人公。元はオリガミアーティスト志望の青年だったが、サツガイの攻撃を受け重症を負いナラクが憑依、ネオサイタマでは二人目のニンジャスレイヤーとなる。アユミの死の原因であるサツガイの居場所を探るため、関連があると思しきニンジャ達を襲い、「サツガイを知っているか」と問いかけ情報を集めては、殺し続けている。 他人の言動に対しことあるごとに「知らん」「どうでもいい」と切り捨てる近寄りがたさがあるが、人助けを厭わないところもある。孤児のため施設で育ったことから、学校やサラリマンの知識を持ち合わせていない。 戦闘スタイルはフジキドと異なり、獣のような前傾姿勢の構えから、爪を駆使した引っ掻きやアイアンクローなどで荒々しく戦うものになっている。また、フジキドはドウグ社製のフックロープを使用していたが、マスラダはナラクの黒炎からフックロープを自前で生成する事ができる。 チャドーの呼吸法はフジキドと異なる「スゥーッ!フゥーッ!」であり、歪な我流のもの。 戦闘の中で敵の戦い方を把握し、理解することで攻略法を編みだす。決め台詞は「理解したぞ」「だいたいわかった」など。アユミ マスラダとともに育てられた幼馴染の女性。突然現れたサツガイとの遭遇の中、死亡する。マスラダと恋愛関係にあったかは不明。 コトブキ(Kotobuki) 自我を持ったオイランドロイドである「ウキヨ」の少女。淡いオレンジ色の髪が特徴。DIYが趣味。誰に対しても敬語で話す。 自我がないころは、所有者により雑居ビルの出口のない一室に閉じ込められ、壁一面の古い映画のビデオを見せ続けられる教育を施されていたが、すべて見終わったことと、ニンジャ同士の戦いにより壁を破壊されたことを機に脱出。ニンジャスレイヤーに助けられて以降は行動を共にする。 正義感が強く、「困っている人を助けないのは腰抜け」をモットーにしており無関係な一般市民にも優しいが、映画の知識で育ったためか言動が奇妙である。 アオザイを正装と認識しているほか、スーツケースを持ち歩き、国やシチュエーションに合わせて民族衣装やタキシードなどに逐一着替える習性がある。 カンフー映画の影響と後の修練、オイランドロイドとしての身体能力の高さから、ニンジャには及ばないものの高い格闘能力をもつ。 本来セクサロイドとして作られたが、性交を求められた際は「自我があるのでダメ」と拒絶する。 タキ(Taki) ピザ屋「ピザタキ」を営む、日本人とアメリカ人のハーフ。本名ではなく偽名。黒髪混じりの金髪。情報屋が本業だが、ハッカーとしての能力は二流。しかし物語の進行と共に能力を高めつつあり、最高時にはテンサイ級の腕前を発揮、合成麻薬ブラックベルトを用いUNIX無しでのIRCダイブを可能とする。 マスラダに命を救われたのをきっかけに、脅される形でサツガイ探しに協力することとなる。 性格は軽薄で無責任だが、ニュースでマスラダ達の危機を知り動揺するなど仲間思いな面もある。 ニンジャとの戦闘はできないため、自らは「ピザタキ」地下アジトからUNIXでのナビゲーションとハッキングにより、IRCを通じてマスラダ達を支援する。
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