mortal
「mortal」とは、「死すべき運命の」や「死を免れない」「致命的な」「生死にかかわる」といった人間にとって死から逃れることができないことを意味する英語表現である。
「mortal」とは・「mortal」の意味
「mortal」とは英語の形容詞・名詞である。形容詞「mortal」として、「死すべき運命の」「死を免れない」「致命的な」「致死量の」「生死にかかわる」「死の」「臨終の」「ものすごい」「すさまじい」「考えられる」「想像できる」、キリスト教の用語として「大罪の」「地獄行きの」といった意味を指す。またスラングとして、「かなり酔っ払っている状態」を意味する。名詞「mortal」として、「人間」、地位の高い人と比較しての「庶民」「普通の人」といった意味を持つ。名詞「mortal」の複数形は、「mortals」となる。「mortal」の覚え方として、「彼はもう樽(mortal)にいたら、死を免れないでしょう」などの語呂合わせが挙げられる。「mortal」の発音・読み方
「mortal」の発音記号は、アメリカ英語で「mɔ́rtəl」、イギリス英語で「mɔ́ːtəl」と表記される。「mortal」の読み方をカタカナで表記すると、アメリカ英語で「モアタル」、イギリス英語で「モータル」になる。「モアタル」の「モ」、「モータル」の「モ」の部分にアクセントを付けて発音をする。「mortal」の語源・由来
「mortal」の語源は、「死」を意味するラテン語の名詞「mors」から来ている。「mors」から「死すべき運命の」を意味するラテン語の形容詞「mortalis」となり、後期中英語の形容詞「mortal」となった。あるいは「死すべき運命の」を意味する古フランス語の形容詞「mortel」が由来ともされている。「mortal」の対義語
「死すべき運命の」を意味する形容詞「mortal」の対義語として、「不死身の」を意味する「immortal」が挙げられる。「大罪の」を意味する形容詞「mortal」の対義語として、「赦される」を意味する「venial」がある。また「人間」を意味する名詞「mortal」の対義語として、「不死身」を意味する「immortal」や、「神」を意味する「god」が挙げられる。「mortal」を含む英熟語・英語表現
「mortal weapon」とは
「凶器」を意味する。
「lesser mortals」とは
「一般庶民」を指す。同一表現に「ordinary mortals」「mere mortals」がある。
「mortal combat」とは
「命がけの戦い」「死闘」といった意味を表す。
「mortal」に関連する用語の解説
「The mortal」とは
日本のアーティスト「櫻井敦司」が手掛けるバンドである。「櫻井敦司」は日本のロックバンド「BUCK-TICK」のボーカルで、2015年にソロプロジェクトのために「ジェイク・クラウドチェア」「村田有希生」「三代堅」「秋山タカヒコ」とバンドを結成し、アルバム作品「I AM MORTAL」をリリースした。バンド名の「The mortal」は「死すべき者」「人間」といった意味を指す。
「Immortal」とは
英語の形容詞・名詞である。形容詞「immortal」として、「死なない」「不死身の」「永久の」といった意味を表現する。名詞「immortal」として、「不滅」「不死の人」といった意味を指す。また謎解きゲームブランド「タンブルウィード」の5周年を記念した、体験型謎解きゲームが「IMMORTAL」である。
「mortal(マージャンAI)」とは
「Equim」が制作した麻雀のAIである。「mortal」は無料で利用が可能で、麻雀ゲーム「天鳳」に呼び出して対局できることに加えて、「天鳳」や「雀魂」の牌譜を解析してくれる。「mortal」の強さは「天鳳」7段以上と言われている。
「Mortal Kombat」とは
アメリカのゲーム会社「ミッドウェイゲームズ」が1992年に販売した対戦格闘ゲームである。邦題は「モータルコンバット」。タイトル名は「命がけの戦い」を意味する「Mortal Combat」を「Mortal Kombat」に変えたものである。「モータルコンバット」は相手を残虐な方法で倒す「フェイタリティ」が話題を呼び、以後シリーズ化された。特にアメリカ・ヨーロッパで絶大な人気を誇る。
「mortal」の使い方・例文
「mortal」の使い方として、以下の例文が挙げられる。・Cancer is no longer a mortal disease.(癌はもはや死に至る病ではない)
・Police are looking for the mortal weapon that stabbed him.(警察は彼を刺した凶器を探している)
・She lives every day in mortal fear.(彼女は毎日極度な恐怖の中で生きている)
死すべき定め
(モータル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 06:58 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動死すべき定め(しすべきさだめ)は、古典や神話、ファンタジー作品において、老化を免れ事故以外では死なない不老不死の存在に対して、この世界の人間をはじめとするすべての生き物を区別する表現。英語の「モータル」 mortal に対応する概念。一部のゲームやファンタジーの翻訳では「定命」という仏教用語を転用していることがある。
語彙
「死すべき定め」「死すべきもの」を意味する英語の「モータル」mortal は、ラテン語の「モルタリス」mortalis に対応する[1]。古代ギリシア語では「トゥネートイ」θνητοί、ホメロスにおいては「ブロトイ」βροτοίとも言い、「人間」を表す一般的な言葉の一つだった[1]。これに対して、ギリシア神話の神々のような不死者を「アタナトイ」ᾱ̓θᾰ́νᾰτοι や「アンブロトイ」ᾰ̓́μβροτοιと言った。
死の発生
神話の類型のひとつに、不死や非常な長寿であった神的存在・状態からの零落として、死や短命の起源譚が語られるものがある。バナナ型神話や日本神話ではコノハナサクヤビメとイワナガヒメの花嫁選択のエピソードが知られる[2]。
不老不死の薬を求める旅に出たが結局手に入れ損ねた、または失われたとして何故人間に死が訪れるようになったかを語る『ギルガメシュ叙事詩』などのパターンもある。このタイプの神話には人間のかわりにヘビが不死性を得るなど、ヘビが重要な役割を果たす共通点がある[2]。旧約聖書「創世記」では、アダムとイヴが神の禁止に背いたため結果的に生命の樹の実を得られなかったというエピソードが該当するであろう。神は2人が生命の実も食して自分たちのように永遠の生を得ることを危惧したため、エデンの園から追放したことになっている。
また、上記の失楽園の話やギリシャ神話のプロメテウス神話など、男が女を受け入れたことが原因となって死や老化を獲得したという類型も見られる[2]。
死すべき定めの者から不死の存在への変化
文学やゲームでは死すべき定めの者から不死の存在への変化。あるいはその逆がテーマとして語られることがある。その変化の原因・過程には次のようなものが挙げられる。
- 不死の存在などとの取引。
- 事故や事件。
- 偉業などにより多くの崇拝を受け、文字通り神とみなされ、実際に神あるいはその眷属となる。
脚注
参考文献
- 松村一男『この世界のはじまりの物語』白水社〈地球のカタチ〉、2008年。ISBN 9784560031858。
関連項目
モータル
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