ティアドライブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 00:21 UTC 版)
「ハレルヤオーバードライブ!」の記事における「ティアドライブ」の解説
朝桜小雨(Vo+Gt)、美名神麗(Ba)、九森冬夜(Dr)、万城目若葉(Gt)の4名をメインメンバーとしたバンド。
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ティアドライブ
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朝桜 小雨(あさくら こさめ) - ティアドライブ/ボーカル&ギター 本作の主人公。明狼学院1年生(1年3組)。 中学時代の失恋を契機に、高校ではバンドマンとして自分を磨くことを決意し、軽音楽部を探していたときにハルと出会い恋に落ち、金属理化学研究部(以下「メタりか」表記)に入部する。彼の中で「スイッチ」が入ると「雨粒」や「涙」で描写されるあたたかさを帯びた歌声を響かせ、聴く者の感情や本能を揺さぶり惹きつける類稀な才能を持つ。入部当初はギターは素人レベル、ボーカルもイマイチと初心者同然のお荷物扱いだったが、日々のたゆまぬ努力と仲間たちと過ごす時間の中でその才能を開花させていく。また己への自信の無さからメンタル面にも脆さが見られたが、ハルと麗は早くから彼の中にあるここ一番という局面でキメてみせる勝負強さを見出しており、仲間との絆や舞台での演奏経験を得ることで次第に安定してパフォーマンスを発揮できるようになり、ティアドライブや「メタりか」を牽引する存在へと成長していく。 使用ギターは小出楽器の店主に名品と騙され購入した「イカギター」、後にハルから部に代々受け継がれてきた「所有者の願いが叶う」ジンクスを持つギター「Gibson Les Paul Standard With Bigsby Cherry Red」を託され、愛器としている。 非常に一本気な性格であり、ハルに惚れてからは彼女への好意があらゆる行動原理になるほどであるが、他方で自分へ向けられる好意には鈍く、麗が自分に好意を寄せていることに気付いていないほか、思わせぶりな珠姫の言動や、ファンとして慕ってきた涼子を前につい浮ついてしまうなど免疫がない。良くも悪くも猪突猛進であり、過去には頑張りが悉く空回りするところが三枚目振りを際立たせていたものの、ハルと出会ってからの一途な想いと彼の頑張りはハルやその周囲を惹きつけ動かしていき、やがてハルを因縁から解き放つ原動力となっていく。 3年生時には副部長として活動している。1年振りに再会したハルと互いの変わらぬ想いを確かめ合い、新入生歓迎ライブのステージに上がるところで本編は結ばれる。 美名神 麗(みなかみ うらら) - ティアドライブ、ポニーテールズ/ベース 本作の準ヒロイン。明狼学院1年生。 日本有数の大財閥「美名神家」の娘であり、本人もその自負から家柄に恥じない地位と権力を手にするべく生徒会長の座を目指している。幼少期は童話『ラプンツェル』に影響されていたが、童話の中の「お姫様」とは違い、確固たる意思と積極的に行動に移す強さを持っている。早合点しがちな悪癖や肝心な部分での詰めの甘さやを知る友人のキリコからは「うっかり屋」、「ドジ」などと揶揄されているが、同時に土壇場での度胸を認められてもいる。 生徒会長へ登り詰めるための第一歩として風紀委員に就き、問題のある部活動の摘発に勤しむ中で、容姿が悉く自分の好みである小雨と出会い、一目惚れする。小雨の所属する「メタりか」こそが最も摘発すべき「幻の軽音部」であることを知るも、「メタルリカちゃん」のパフォーマンスや仲間と楽器を演奏する楽しさに心を掴まれる。自身の立場ゆえに部員たちに「学校側のスパイ」と疑われ、またやりたいことを悉く諦めさせられてきた家庭方針に反抗することに怯え苦悩するも、自らが「部を守る」ことで全てを収める意志とその道筋を皆に示し、入部を認められる。 バンドの経験こそないものの、幼少期の習いごとによる絶対音感と幾つもの楽器の演奏経験を持ち、特にコントラバスを好んでいたことから低音でバンドを支えるベースに楽しみを見い出し、仮入部中にタンポポからリッケンバッカー・4003を借りて以降愛器として使用し続けている。ライブでは美名神家に代々伝わる勝負服である着物を衣装の上に羽織るスタイルが彼女のトレードマークとなっている。 部内では随一の常識人であり、エキセントリックな人物の多い部内では先輩であろうとツッコミ入れることも多いが、恋愛面ではわかりやすいほどに小雨に惚れ込んでおり、彼がハルに恋をしていることも承知の上で、彼を振り向かせるべく悪戦苦闘する。積極的にアプローチを重ねても小雨の目に自分が映らないことや、バンド内の恋愛を自制するタンポポの姿、バンドメンバーとしての自分の在り方、そして次第に小雨に惹かれていくハルの姿に苦悩や葛藤を抱えながらも、小雨のかけがえのない相棒として、その存在を大きく、かつ確かなものとしていく。 3年生時は悲願を叶え生徒会長に就任しており、バンド活動との両立を果たすべく激務をこなす日々を送っている。小雨に一度はフラれながらも、「ハルを好きな小雨が好き」という想いは依然揺るいでおらず、ティアドライブのメンバーとしてバンド活動を続けている。 九森 冬夜(くもり とうや) - ティアドライブ、リリーパスカル/ドラムス 明狼学院1年生。兄は人気バンド「リリーパスカル」のボーカル&ギター・九森浅緋である。 周囲から「九森浅緋の弟」という見方ばかりされることにコンプレックスを抱えており、自身を認めてくれる居場所を探して様々なバンドを渡り歩いていた。普段は斜に構えているが、気に障ることがあると瞬時に熱くなる一面も持つ。人間関係を築くのは苦手としており、麗の名前を中々覚えない、中学時代のクラスメイトだった若葉を覚えていない等、周囲にあまり関心を持たない反面、自分の名前を憶えられていないことにショックを受けている場面もある。技量は勢いの良さを売りとし上級者といえるレベルにあるものの、自身が目標とするハルには遠く及ばす、戸川澄直からは未熟と断じられている。 彼にとってハルは初恋の人であり、ハルのことを「ハル姉」と呼び慕っている。彼女に認めてもらうべくドラマーを志し、現在もハルに好意を寄せているが、ハルはよく懐いてくる弟分程度にしか思っておらず、また彼があまりにも告白を繰り返したことで今では「挨拶みたいなもん」と捉えられてしまっている。ハルの『希望』を奪った兄の背中を知らぬままに押してしまったことを悔やんでおり、浅緋に対抗しうる人材を探していたこともバンドを渡り歩く理由となっていた。恋敵にあたる小雨とはことあるごとに衝突するものの、小雨の才能が開花していくとともに同じ目的を持つ仲間として互いを認め合っていく。 若葉がギタリストとしてステージに立っていた姿は覚えており、彼女にかけた言葉がティアドライブへと加入させる決定打となる。以来彼女から想いを寄せられていることを意識しはじめ、少しずつその存在は大きくなっていく。若葉との触れ合いによって兄・浅緋に対しても「敵」として憎むべき存在でありながら、肉親としての愛着を捨てきれない自分がいることに気付き、葛藤するようになる。やがて兄からその病状と本意を明かされ、リリーパスカルへの勧誘を受けたことでティアドライブ脱退を決意をするも、ハルへの想いにけじめを付けた上で彼女にティアドライブのドラムス就任を依頼し、兄を止めてくれる存在として小雨を信じ後を託している。 3年生時は小雨とともに副部長に就いているものの、その仕事の杜撰さは後輩たちにすら呆れられている。また若葉と恋人関係となっているが、乙女心を察せないダメ彼氏っぷりが露見し、ことあるごとに若葉から糾弾されるのをはじめ、周囲からも揶揄されている。 万城目 若葉(まきめ わかば) - ティアドライブ/ギター 明狼学院1年生。万城目愛葉の妹で、冬夜とは中学時代のクラスメイトである。 開けっ広げな姉とは対照的な引っ込み思案の少女。かなりの癖毛の持ち主であり、いたるところがはねている髪形をして冬夜からは「ウニ子」、鰐淵からは「モジャ子ちゃん」と呼ばれている。どんな演奏にも合わせていける高い適応力が彼女の売りであり、プロである鰐淵も評価する高いレベルのギターテクニックを持つが、本気を出して演奏すると頑固な癖毛がなぜか爆発してしまうことにコンプレックスを抱えている。中学時代にはバンドを組んで活動していたが、癖毛を観客に笑われたことや、彼女の演奏技術を妬んだ他メンバーに疎外されたことで心に傷を負い、ギターから離れていた。 部の見学をはじめ、あれこれ手を回して応援する姉と、ひとりのギタリストとして彼女を認め期待を寄せる冬夜の言葉に背中を押され、校内ゲリラライブのステージに上がり、ティアドライブに加入する。癖毛に対するコンプレックスを克服し、文化祭での鰐淵との出会いにより、姉同様に自分の中にある「負けず嫌い」な一面に気付くことで自分の世界を拡げ、リードギターとして小雨とともにティアドライブを牽引する存在となっていく。ライブ衣装として、ゲリラライブで身に着けて以来仮面を身に着けるのがお決まりとなっている。愛器としてフェンダー・ジャガーを、白羊高校文化祭では代替器としてギブソン・フライングVを使用している。 自身が立ち上がるきっかけをくれた冬夜に恋心を寄せている。冬夜の目にはハルが映っていることを理解している上に、自身が奥手であり、さらには姉による妹を溺愛するがゆえの妨害に遭いながらも、少しずつ互いの理解を深めていく。 3年生時は部長となっているものの、同学年はガサツな冬夜や、自由人な小雨、立場上不在となりがちな麗といわば孤軍奮闘な状況にあり、もっぱら後輩たちに支えてもらってなんとか職務をこなしている。 御堂 楓(みどう かえで)- ティアドライブ、ポニーテールズ/キーボード 明狼学院2年生。浅緋の右腕として活動していた過去を持ち、彼の弟である冬夜やリリーパスカルの面々とも旧知の間柄である。 明狼学院を去った時期の浅緋とともに活動していたが、傍若無人な浅緋のやり方に反発し袂を分かち、冬夜に誘われたのを機にティアドライブの新メンバー候補として「メタりか」に現れる。『希望』の編曲を担当し、浅緋はそれを引っ提げてデビューを果たしたために、経緯を知らなかったとはいえ禍根の原因に加担してしまった事実に自責の念を抱いており、ティアドライブを育て上げ浅緋に一矢報いるべく、「メタりか」へと入部する。 冗談とも取れないような冗談をさらりと発し、小動物を前にすると我を忘れて愛でては恍惚に浸るなど変人然とした一面を持つが、浅緋に認められた演奏技術と、卓越したコーチングの手腕を持ち、過去には地区ピアノコンクールで優勝した実績から麗にも名を覚えられていた。技術・精神両面でティアドライブを支えるバンドマスターとしてメンバー達からも厚く慕われ、音楽業界とのコネクションを駆使した的確なマネジメントにより、ティアドライブを着実に成長させていく。 3年生の引退後は副部長を任命されるも、当初の目的が達せられたことにより新たな道を志し、3年生の卒業とともにティアドライブを脱退し、「メタりか」を去る。 後日譚"Bonus Track"では、気鋭の電子音楽家として活動している姿が描かれている。
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