『星月の欠片』の登場人物
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「機動戦士ガンダムUC」の記事における「『星月の欠片』の登場人物」の解説
リーチェル・チャパドー 全編に登場する同作品の語り部。テレビ番組『E.F.F. 星月の欠片』のMC。25歳、女性。番組で語られたパイロット達の真実の姿を誰ともなく語る。番組内では非常に明るいが、オフレコのインタビューの際には非常に厭世的で皮肉屋な面がある。 ドゥーエ・イスナーン 第1話に登場。要人警護・補給部隊護衛を行うアイリッシュ級「オアシス」所属のMS隊隊長。階級は大尉。40歳。搭乗機はジムIII。一年戦争(当時24歳・少尉)からの軍歴を持つベテランパイロットだが、実際は僚機が撃破された瞬間に離脱する事で生き延びてきた。自身の臆病を自覚しながらも仲間を守り、助ける事が出来る補給部隊任務に誇りをもっている。戦闘はともかく、機動制御などパイロットとしての腕前は一流。 宇宙世紀0095年、パトロール中にジオン残党によるシャトル拿捕に遭遇。パージしたミサイルポッドを即席照明弾として利用し、味方が到着するまでの時間稼ぎをおこなう。 小説版およびアニメ版では、ネェル・アーガマへの補給任務に就くコロンブス改級輸送艦「アラスカ」の護衛を務める「オアシス」のジムIIIの1機に搭乗する。 『ラスト・サン』ではダニーやオアシス隊と共に式典艦「アンヴァル」の護衛にあたるが、一年戦争時に自身に恐怖を植え付けた『青銅の怨声』、エミコ・ジェラードの襲来に委縮しつつも奮闘。しかし突如乱入してきたフェネクスとの戦いでダニー共々苦戦を強いられる羽目になってしまう。 ダニー・セケンド 第1話に登場。「オアシス隊」所属のMS隊新任パイロット(少尉・22歳)。搭乗機はジムIII。エースに憧れる若者でドゥーエを尊敬している。宇宙世紀0095年の事件では先走って敵に囲まれてしまう。 小説版およびアニメ版では、ネェル・アーガマへの補給任務に就くコロンブス改級輸送艦「アラスカ」の護衛を務める「オアシス」のジムIIIの1機に搭乗する。 アルバ・メルクルディ 第2話に登場。宇宙世紀0094年、連邦軍からアナハイム・エレクトロニクスに出向したテストパイロット。階級は中尉。28歳。プロト・スタークジェガンの運用テストを兼ねた任務で、南米に降りる。そこで静かに暮らす元ジオン兵の村とそれらの村を荒らす無法集団「バーブレス」に遭遇する。 第2話ラストでは、プロト・スタークジェガンのコ・パイロットとしてパラオ攻略作戦に参加しているシーンが描かれている。 ドリット・ドライ 第2話に登場。ジオン残党の開いた僻地の村に住む若者(宇宙世紀0094年時、およそ20歳前後)。一年戦争で親を亡くした戦災孤児だが元ジオン軍人の義父に育てられた。義父と共に村を開いた軍人の訓練を受けてザクの操縦をするなどパイロット技術は高い。負傷したメルツに代わってプロト・スタークジェガンの操縦を担当する(アルバは火器管制)。 事件後、アルバの推薦を受けて連邦軍に入隊、少尉となる。第2話ラストでプロト・スタークジェガンのパイロットとしてパラオ攻略作戦に参加しているシーンが描かれている。 メルツ・マーレス 第2話に登場。いかつい大男であるが、アナハイム・エレクトロニクスに所属するエンジニア(25歳)。プロト・スタークジェガンに関しては各種システムと戦闘時のダメージに対するフェイルセーフにも精通している。 ドリットの尋問中にハブに咬まれて負傷するも、戦闘中に意識を回復、ダメージからのリカバリー方法を示す。ジオン残党に対してはある種の偏見を持っているが、ドリットの話を聞いてからは宇宙へ上がった彼の代わりに村の面倒を看ており、第2話ラストでは子供たちからも「大きすぎるお兄ちゃん」と慕われている。 ディエス・ロビン / ドナ・スター 第3話に登場。地球連邦軍トリントン湾岸基地のMS整備兵。階級は軍曹(『アクロス・ザ・スカイ』より)。33歳。同基地において旧式機のMS技術試験計画を立案、実行している。 ディエス・ロビンという名前は仮名であり、正体は元ティターンズのMSパイロット、ドナ・スター中尉。バイアランを駆るエースパイロットであったが、命令違反を犯して連邦軍高官らを救った過去があり、その件で上官のゼフテラの計らいで死亡扱いにされて名前を変え、連邦軍整備兵として身をひそめる。ティターンズ当時から堅物で通っているが、「空を飛ぶこと」には執着をもち、サブフライトシステムや可変機構に頼らずに飛行可能なバイアランには愛着がある。 ネオ・ジオン残党軍のトリントン基地襲撃に対して技術試験計画に使用していたバイアラン・カスタム1号機を駆り、迎撃に参加する。 アニメ版『UC』にも1カットのみ登場している(下方からのカメラアングルかつ上を見上げていたため、顎のみで顔は映らない)。多数の残党軍MSを撃破し、ヨンム・カークスの駆るザクI・スナイパータイプに狙撃されて中破しながらも戦闘を続ける。 その後の動向は『『袖付き』の機付長は詩詠う』にて描かれている。トリントン基地にてバイアラン・カスタムのパイロットを続けており、海賊に襲撃されるジオン残党部隊の信号を受けてビアと共に現場に駆け付け、攻撃を仕掛けてきた海賊側のMSやガウ攻撃空母を撃墜した。その際、皮肉にも自身が撃墜したアヴリルと共闘することになる。 本編の2年前を描いた『アクロス・ザ・スカイ』にも登場しており、旧ティターンズのMSを多数保管していた巨大倉庫「デビルズ・ネスト」の戦いで基地内に保管されていたバイアランを鹵獲、施設を攻撃するフレスベルグ隊、レイヴン隊とも共闘している。 ビア・キャトリエム 第3話に登場。地球連邦軍トリントン湾岸基地のMSパイロット。階級は中尉。28歳。同基地におけるMS技術試験計画のテストパイロットとして計画に参加。愛機はジムIIでサブフライトシステムの飛行時間は同基地のパイロット内で最長。 ネオ・ジオン残党軍のトリントン湾岸基地襲撃に対して愛機であるジムIIが出撃前に撃破されてしまった為、技術試験計画に使用していたバイアラン・カスタムを使用しようと格納庫に駆けつけるが、先にディエスが出撃の準備を整えており、前日に上官のゼフテラからディエスの正体を聞かされていた為、稼働可能な1号機はディエスに譲り、自身は未完成の2号機に搭乗。格納庫前のザク・マリナーの1機に向けて砲撃し、撃破に成功しながらも機体はエラーを起こして機能を停止。そのまま、格納庫で出撃するディエスの1号機を見送る。 その後の動向は『『袖付き』の機付長は詩詠う』にて描かれている。トリントン基地にて戦闘可能になったバイアラン・カスタム2号機のパイロットを担当、海賊に襲撃されるジオン残党部隊の信号を受けてドナと共に現場に駆け付け、攻撃を仕掛けてきた海賊側のMSやガウ攻撃空母を撃墜する。 ゼフテラ・ベルク / セラテラ・ベルク 第3話に登場。地球連邦軍トリントン湾岸基地に属する軍人。階級は中佐。55歳。ディエスの立案したMS技術試験計画の計画責任者。元ティターンズの将兵でグリプス戦役後にトリントン湾岸基地に左遷される。 ディエス(ドナ)のティターンズ時代の上官でもあり、彼が命令違反を起こした際に死亡扱いにして匿う。 酒に弱く、前述のディエスの過去を酔いに任せてビアに喋ってしまっている。この際に基地司令のプライベートに関する事柄も漏らしており、基地襲撃時にオープンチャンネルの通信で基地全体にビアが暴露してしまう。 マイオス・ホーデン 第4話に登場。高高度超巨大輸送機「ガルダ」所属のMS小隊隊長。階級は大尉。39歳。搭乗機はアンクシャ。元は戦闘機乗りで飛行型可変機、アッシマーの搭乗経験も持つ。 職務の傍ら、かつて部下を見捨てて逃亡した元・上官で現・武器商人「ジョムア・ビエル」を探し続ける。ジョムアの消息を突き止めると戦没機扱いに偽装して秘匿していたアッシマーで襲撃する。問答無用でジョムアを葬ろうとしたが、自身を尊敬し慕ってくれる部下がいることに気づく。 宇宙世紀0087年、ジョムアはジャブロー防空隊司令でありながら、ティターンズが仕掛けた核の情報を知った際に部下を放置して逃げ出す。それによって司令部含め、マイオスの直属の「ゾーイ・モロゾフ(少尉・18歳)」や基地内に待機していた隊員が逃げ遅れて死亡している。 ビーナ・スンレン 第4話に登場。高高度超巨大輸送機「ガルダ」所属のMS小隊隊員。階級は中尉。28歳。搭乗機はアンクシャ。元は戦闘機乗りで飛行型可変機、ギャプランの搭乗経験も持つ。 マイオスと共にかつての上官であったジョムアを追い詰めるべく戦没機扱いに偽装して秘匿していたギャプランで行動を共にする。 カーム・フライターク 第4話に登場。高高度超巨大輸送機「ガルダ」所属のMS小隊隊員(20歳)。搭乗機はアンクシャ。宇宙育ちでガルダ配属で初めて地球に降りる。重力下での飛行は未熟ではあるが、マイオスに課せられた特別訓練を地道にこなし、隊長であるマイオスを純粋に慕う心で彼を救う。マイオスたちがジョムアを追いつめた現場に居合わせ、反撃してきたドライセンを見事な操縦で撃破している。 ロウ・ホイアン 第5話に登場。ロンド・ベル隊に所属する整備兵(36歳)。宇宙世紀0087年(当時27歳)、ジャブローにて整備中の機体コックピット内で発見した拾得物を切っ掛けにMSパイロット「ジュン・ビオレッタ」と文通をはじめる。ジュンからお礼として贈られた万年筆を愛用している。 ジュン・ビオレッタ 第5話に登場。地球連邦軍旗艦ゼネラル・レビルのMS隊に所属するMSパイロットで小隊長。階級は中尉。33歳。一年戦争(当時16歳)、ジオンの攻撃で夫と娘を失ったことを切っ掛けに連邦軍に入隊。ただひたすらに戦い続ける。 宇宙世紀0087年(24歳・曹長)、軍に戻した機体内に忘れた形見のペンダントを郵送してもらったことから、整備員「ロウ・ホイアン」との文通をはじめる。ジオン残党を追って地上・宇宙を転戦し、ドゥーエやアルバとも隊を組んだ事がある。自身を顧みない戦い方は周囲からも危ぶまれるが、ロウとの交流を経て家族の分まで生きていく事を決意する。 エンデ・アベニール 第6話に登場。地球連邦軍ラプターブルー隊に所属するMSパイロット。階級は中尉。28歳。搭乗機は胴をブルーに塗装したジムII。一年戦争(当時11歳)の時、「ガンダム」にジオンの攻撃から救われた事を切っ掛けに「ガンダムに乗ること」を目標に軍人を志すが、その願いは叶うことなく無聊をかこっている。 宇宙世紀0095年。工業コロニー・インダストリアル7のアナハイム工専実習場の警備任務に就いていた際、実習生の教材として乗機のメンテナンスを行うが、頭部センサーの分解整備中にジオン共和国の右翼団体「風の会」の襲撃を受ける。最後の手段としてコックピットを開放した状態での有視界戦闘を敢行しようとするが、実習生たちが持ち込んだ実習用のレプリカ・ガンダムヘッドを接続して戦う。 その後、ラプターブルー隊の解散後ロンド・ベルに移籍。リゼルのパイロットとしてラプラス紛争に参加する。 ユーディン・トーパナム 第6話に登場。地球連邦軍ラプターブルー隊に所属するMSパイロット。階級は中尉。28歳。搭乗機は胴をブルーに塗装したジムII。ジオン共和国の右翼団体「風の会」の襲撃を受けた際には多勢に無勢であったことと施設内の民間人が退避する時間を稼ぐため武装解除する。 フィナル・カウントレス 第6話に登場。アナハイム工専3年の実習生。戦争には関わらないMSを作ることを目指している。ジオン共和国の右翼団体「風の会」の襲撃を受けた際に出撃しようとするエンデのジムIIに実習用のレプリカ・ガンダムヘッドを接続した。
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