プロト・スタークジェガン
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「ジェガン」の記事における「プロト・スタークジェガン」の解説
OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。当初のスタークジェガンのデザインをもとに再設定された機体。 初期型ジェガン(A型)を改修した対艦攻撃型で、量産性を度外視した少数生産機。胸部追加装甲は一体構造となっており、左右並列式の複座型のコックピットが導入され、左側が機体操縦、右側が火器管制用となっている。初期型(A型)がベースのため、操縦桿はアームレイカー式を採用している。上記のジェガンとは違い、作戦によっては核ミサイルの運用も可能である。 『UC』のepisode2ではネェル・アーガマへの補充機として配属され、episode3では両肩に4発の大型ミサイルを装備してパラオ攻略戦に参加する。episode7ではシールドと両肩に各3連装のミサイル・ランチャーを装備して出撃するが、原作におけるマコ中尉機と同様、冒頭の戦闘で撃墜される。 2012年の漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』第2話「もう一人の立役者」では、同エピソードの主要登場人物であるアルバ・メルクルディらが搭乗する主役機として登場。『UC』本編より2年前のU.C.0094時のジャブローを舞台に、運用試験を兼ねたジオン残党掃討の任務を帯びるものの、成り行きで山賊化したMSの武装集団からジオン残党の末裔たちを守って戦うというエピソードが描かれる。その結末では、『UC』本編のパラオ攻略戦に参加したプロト・スタークジェガンがアルバらの乗機であったことが明かされている。 ゲーム版『UC』、および同作の特典小説を初出とする短編小説「戦後の戦争」では、同作の登場人物であるダコタ・ウィンストンの愛機として登場。D型ベースのスタークジェガンへの更新を断り、実戦を想定して乗り慣れたプロト・スタークジェガンで出撃する。シナンジュ・スタインの引き渡しを阻止するため、裏事情を知るカルロス・クレイグを同乗させて味方への呼びかけを試みるが、フル・フロンタルが搭乗したシナンジュ・スタインに撃墜される。 設定の変遷 もともとスタークジェガンは明貴美加が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の制作当時にデザインした機体で、ジェガンにジムIIIのような追加武装を施し、核ミサイルを使用できる砲撃戦用機体と設定されていた。『UC』の発表に伴い、カトキハジメによる再デザインを経てUC版と設定され、明貴版は運用試験機に設定が変更された。明貴版はOVA版『UC』への登場に際し、本人によって再デザインされている。明貴は当初から複座型と想定してデザインしていたが、再デザイン時まで公表していなかった。また、複座は前後式と想定していたが、『星月の欠片』用のデザインで左右並列式を提案され、それを採用した。
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