Xの能力・装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 06:14 UTC 版)
カイゾーグとしての能力 1万メートルの深海の水圧に耐えるため、その肉体組織は機械と生身が巧みに融合した特殊な構造と、ガードラングと呼ばれる特殊超合金ハイスチール製のリング状の外骨格を持つ。変身前でも包丁などの刃物では傷一つ付かない強度を誇る。 また、高い自己修復力も備えており、第1話で左脚にネプチューンの槍の直撃を受けて負傷したものの、その程度の傷なら止血を行えば半日で元通りになると水城霧子が語っている。再生アポロガイストに生け捕りにされた際にも、この高い自己修復力でGODの意表をついて脱走することに成功している。 海で活動するために強化肺には酸素をとりこむ酸素供給装置も併せ持っており、水中での活動時間は無制限であり、深海でも活動可能。 最新鋭の潜水艦に搭載されるほとんどの機能が何らかの形で装備されており、その数多くの機能の制御と行動スピードおよび反射神経、思考速度の大幅な強化を目的とした高性能電子頭脳が敬介の脳に直接取り付けられている。そのため従来のライダーに比べて行動速度や反応速度の点で優れている。 Xマスク ハイシリコン製の銀色の部分で太陽光線をプラズマエネルギーに変える機能がある。劇中使用されなかったが聴覚にソナー機能も付いており海底でも機能するとされている。 マスクの口の部分に装着されているパーフェクターには、風力エネルギーと太陽エネルギーをドッキングさせるエネルギークロス装置が内蔵されている。先述のように、Xとしての能力を発揮するためのキーにもなっている。 スーツ Xライダーに変身した状態ではアサルトライフルの至近距離からのフルオート射撃を集中されても完全に無効化するほどの防御力を発揮する。 両手袋の指先には高速振動装置が仕込まれている。体側部両脇の赤いライン(レッドトラップ)は魚の側線に相当する水流センサーで、赤いハイスチール製のプロテクター(ガードラング)は装甲板兼水中での深度調節用バラストタンクの機能を持っている。また腹部にはV3やライダーマンのスーツにも見られるメタボライザー=代謝調節装置(疲労を低減させる)が収められている。 マスク同様銀色の部分で太陽光線をエネルギーに変える機能があり、ライダーショックという特殊能力はこの機能を利用している。 なびかせているXマフラーは余剰エネルギー放出用の安全弁としての役割がある。 脚部 水中での推進用の装備であるエア噴射装置(エア・ジェット)が装備されている。ジャンプ時にこれを併用することで、85mの跳躍力を発揮したり、自由落下状態からの再上昇も可能になる。 ベルト バックル部分はエネルギー源(風力や水力)を取り込むための風車であるが、技術の進歩により過去のライダーではコンバーターラングとエナージコンバーターと分けられていた機能がすべてバックル内に小型化され組み込まれているとされる。 横の赤い矢印状の部分は風車用のラジエーターである。 ベルト中央部にライドルグリップが装備されており、グリップ着脱や特殊能力の使用と連動して回転・停止し、パワーを倍増させるスーパーチャージという機能を持つ。またベルトの両脇サイドバックルには吸着マグネットが装備され、これを足の裏に装着することで垂直の壁を歩行可能。 一部の書籍ではベルトの名称をライドルと記述している。 ライドル ベルト部分に格納されているグリップ式武装を兼ねたツール。Xのベルト部分でのみ受信できる電波を発する「洋服のボタン程度のサイズの小型発信機」が搭載されているほか、Xによる脳波コントロールが可能である。 グリップ部分にあるL・R・S・Wの各スイッチを操作することによりセル配列が変わり、以下の形態に変化する。ライドルホイップ Wボタンで起動。乗馬用の短鞭とフェンシング用の剣を掛け合わせたようなデザインの鞭形態となる。ベルト収納時の形態でもあるため、ライドルを抜き出す際は必ずこの形態になる。設定では磁力の流れる剣となっており、超電気という電気を放電することも可能。 ライドルスティック(ライドルステッキ) Sボタンで起動。両側に握り部分のある棍杖形態。1.5メートルまで伸びる。もっとも多用された形態で、怪力改造人間ヘラクレスのパワーをもってしても曲げることすらできない2トンもの重量に耐えられる強度を持ち、打撃とともに強烈な電磁波を放つほか防御用にも使われる。重量もかなりのものであるらしく、Xキック使用時等には空中での姿勢変更用の回転軸としても使われ、遠心力を加える。 ライドルロープ Rボタンで起動。長い金属ロープ形態。グリップの一方をベルトにセットすることで捕縛した敵に高圧電流を流すことができ、30メートルまで伸縮が可能となる。登攀時や鞭としても使用される。第5話で初使用。 ロングポール Lボタンで起動。形状はライドルスティックと同様だが高飛びの棒ほどの長さに伸びた形態。最大10メートル(5メートル)まで延伸可能で、ジャンプの補助や高所に一気に登る、相手との間合いをとって攻撃するときなどに使われる。第11話で初使用。 ベルトへの収納位置の関係上右腕でしかライドルグリップを引き抜けないため、当時の児童誌には右腕を潰すことがXの攻略法と紹介されていた。他のX攻略法としては「セタップの際の1秒の隙を突く」、「太陽も風も無い場所へ誘い込む」というものがあった。 ライドルは必殺武器として用いられることは少ない。反面後述するようなピンチを跳ね返し攻撃に転ずる際に使用される応用技はいくつも存在する。ライドルホイップやライドルスティックをブレードや棒術のように扱うXライダーと、基本的に何らかの手持ち武器を駆使するGOD怪人の戦いは他のシリーズとは印象の異なる独特の雰囲気を持ち、Xライダーの最大の特徴といえる。企画段階ではライドルアローという矢を放つ飛び道具に変形する案も存在した。 仮面ライダーが武器を使うことを忌避するこだわりの深いファンでも、決め技であるキックへのつなぎとして使われているライドルのことは許容する者が多い。 強化後は最終回のクライマックスで1回使用したのみであるが、本番組終了後の後輩ライダーとの客演時には強化以前通りライドルを多用している。 マーキュリー回路 第28話で風見志郎により体内に装着された回路。新必殺技・真空地獄車を放つ際に必要なマーキュリーパワーを生み出すほか、身体スペックもジャンプ力、耐久力などの全戦闘能力が以前の3倍にアップしている。この回路をセットするためには血液交換が必要だった為、志郎は施術に加えて自身と敬介の血液交換をも行った。 強化後は第27話での再生怪人との戦闘の分析からGOD側が発見したという「弱点」も改善され、苦杯をなめさせられたクモナポレオンの武器も通用しなくなっている。また先述の通り変身プロセスも変更されているが、これも回路の機能によるものとされる。 身体スペックの強化により、以前のライドル使用時以上の戦とう能力を発揮できるようになった。強化後のXライダーは手数の多いパンチ技を多用し、力任せの戦法も目立つようになった。 本放送当時の児童誌には、回路が埋め込まれた場所は胸であるが、それ以外の全身も改造によって手を加えられたと記述されている。
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