Xの裁判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 08:06 UTC 版)
「札幌両親強盗殺人事件」の記事における「Xの裁判」の解説
XはAとBを殺害したことを認めたが、Cが利欲目的及びAとBに対する感情的反発からAとBの殺害を発案し、XはCとの愛を失いたくないとの思いから追随的に犯行に加わったものであり、首謀者はCであると主張した。 札幌地方検察庁はXを首謀者と位置付け、重大な結果を生じさせながらCに責任を転嫁しているとしてXに死刑を求刑した。 札幌地方裁判所は2人の生命を奪った結果は重大としながらも、判決時にすでにCに求刑通り無期懲役が言い渡されていたことから、「共犯者間の刑の均衡」の観点を考慮し、Xに無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。 検察側は死刑が回避されたことを不服とし、X側はCが首謀者と認定されなかったことを不服として、それぞれ札幌高等裁判所に控訴した。 札幌高等裁判所は検察・X側双方の控訴を棄却。無期懲役の一審判決を支持した。 検察側は量刑要素の評価を誤った死刑基準違反であると主張し、最高裁判所へ上告した。 最高裁判所は死刑を求めた検察側の上告を棄却。Xの無期懲役が確定した。
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