とう‐はん【登×攀】
とうはん【登攀】
と‐はん【登×攀】
クライミング
(登攀 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 06:57 UTC 版)
クライミング(英: climbing)もしくは登攀(とうはん)とは、手足を使ってよじ登ること[1]。
自らの手や足を使いよじ登ることであるが、補助的に登攀道具を使うこともある。自然の岩壁をよじ登るものも、氷壁をよじ登るものも、人工の壁をよじ登るものもある。ロープをよじ登るものもある。もともとは登山の一形態として行われていたが、近年ではスポーツ登山の1ジャンルになっている[2]。 趣味、競技、救助活動、軍事作戦などで行われている。
種類
- アルパイン・クライミング:自然の急峻な山岳をよじ登ること。
- ロッククライミング:特に岩壁を登攀すること。
- フリークライミング:自然物だけを頼りにして登ること。岩壁に打ち込んだ人工的なボルトなどは使わずに登る。
- ボルダリング:必要最低限な装備のみでの登攀。落下防止対策として、落下予想地点にクラッシュパッドと呼ばれるマットを敷く。
- インドアクライミング:室内に人工壁を設置し、トップロープ、リードクライミング、ボルダリングなどの訓練等に利用される登攀。
- スポーツクライミング:ロック・クライミングで使われる登攀技術をもとに、ルールを定め、参加者の技の優劣やタイムを競う競技の総称。
- アイスクライミング:氷壁の登攀。
- チョーククライミング:柔らかいチョーク質の壁の登攀。アイスクライミングなどと同じような技術が求められる[1]。
- ビッグウォール・クライミング:高さ1,000m以上の岩壁の登攀。
- 沢登り:沢、滝の登攀。
- ビルダリング:ビルディング(人工の建物)の登攀。
- 木登り:木の登攀。
- ロープクライミング:上から吊るされたロープの登攀。
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スポーツクライミングのスピード競技
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ビルダリング
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木登り(ツリークライミング)
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ロープクライミング
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軍事訓練や入隊テストなどで行われるロープクライミング(イギリス)
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レスキュー時に行う縄梯子のクライミング
事故・事件
- 落石、滑落
- ナイロンザイル事件
- サスペンション・トラウマ ‐ 宙づりなどになって腿などが圧迫されることで血管や神経が圧迫され、失神などが起きる状態。
- 私有地において無許可で登攀した場合、住居侵入罪、不退去罪によって罰せられる[3]。ビルの壁面を登攀したフリークライマーのアラン・ロベールなどが逮捕されている[4][5]。
出典
- ^ デジタル大辞泉
- ^ 『知恵蔵』朝日新聞社、2007年
- ^ 那智の滝登った容疑、著名クライマー逮捕 (日本経済新聞)
- ^ アラン・ロベールインタビュー第1回「でも、恐怖という感覚は悪くない」(ナショナルジオグラフィック日本版)
- ^ 仏の「スパイダーマン」が高層ビル登頂に成功、直後に拘束-マレーシア(ブルームバーグ )
関連項目
- 降下、下山
登攀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:19 UTC 版)
「ボールズ・ピラミッド」の記事における「登攀」の解説
1964年に、冒険家のディック・スミスのほかスカウト活動のメンバーたちを含むシドニーの探検隊が、ピラミッドの頂上への登攀に臨んだ。しかし食料と水が尽きて5日目に撤退を余儀なくされた。 初めて登頂に成功したのは、ブライドン・アレン、ジョン・デイヴィス、ジャック・ペティグルー、デイヴィド・ウィザムの4人からなるシドニー・ロック・クライミング・クラブのクライマー隊で、1965年2月14日のことだった。 1979年にスミスはクライマーのジョン・ウォラルとヒュー・ウォードを伴って再びピラミッドに挑んだ。彼らは登頂を果たし、ニューサウスウェールズ州首相のネヴィル・ランから渡されていた州旗をそこで広げ、この島はオーストラリア領だと宣言した。(それまで誰もそうしたデモンストレーションをしていなかったようである。) ロード・ハウ島法の改正によりこの島の登攀は1982年に禁止され、1986年にはロード・ハウ島委員会により島へのアクセスが全て禁止された。この方針は1990年に緩和され、厳格な条件を課した上である程度の登攀が許されるようになり、近年では州の担当大臣への申請が必須となっている。
※この「登攀」の解説は、「ボールズ・ピラミッド」の解説の一部です。
「登攀」を含む「ボールズ・ピラミッド」の記事については、「ボールズ・ピラミッド」の概要を参照ください。
「登攀」の例文・使い方・用例・文例
- 少人数からなる一隊がエベレスト登攀(とうはん)を計画中であった.
- 我々はエベレスト登攀(とうはん)の許可をもらった.
- 長い登攀(とうはん)の果てに彼らは疲労困憊(こんぱい)した.
- 主に熱帯産の登攀性低木あるいは小高木
- マメ科の、直立性あるいは登攀性で、豆のなる植物
- 直立性あるいは部分的に登攀性の草本で、緑色または斑入りの大きな葉を持つ
- 熱帯アメリカ産の登攀性植物で深裂葉を持つ
- 熱帯アメリカ産の数種の登攀性植物で、なめらかな光沢のある常緑の葉を持つ
- 熱帯性の低木あるいは登攀性植物の大きな属で、目立つ指状の複葉を持つ
- 夜に咲く、ほとんどが着生する登攀性のサボテン
- 熱帯アメリカ産の登攀性のサボテンで三角の枝を持つ
- 北半球および南アフリカ産の直立性あるいは登攀性の草本:ケマンソウ
- アイスハーケンという,氷壁登攀用の登山具
- アイスハンマーという,氷壁登攀用の登山具
- 登山で,登攀時の足場
- 登山において,登攀中に山塊が落下すること
- 登山において,登攀の速さを競う競技種目
登攀と同じ種類の言葉
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