激突技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 03:54 UTC 版)
阿修羅稲綱落とし(アシュラいづなおとし) アシュラマンの必殺技。竜巻地獄で相手を上空に巻き上げ、真っ逆さまに落下してくる相手の足の上に膝を乗せ全体重をかけて落下しキャンバスに激突させる技。変則で落下の途中で横方向に向きを変えると、相手を壁に激突させる∞稲綱落としになる。アシュラマンが幼少の頃の家庭教師であるサムソン・ティーチャーに教わり、「キン肉星王位争奪編」で対サタンクロス(サムソン・ティーチャー)戦にて披露される。弱点は上下ひっくり返されると数字の8の如く、仕掛けられた側と仕掛けた側との天地が入れ替わり逆に仕掛けた側がダメージを受けてしまうことである。ただし落下の途中で方向を横にすると8が無限大(∞)に見立てられ、体重がのりにくく威力がおちるもののバランスが安定して切り返すことができなくなる。サタンクロスは威力を抑える策をとりダメージを減らしたが、それでもサタンクロスを倒す威力は十分にあった。 『キン肉マンII世』では、膝から骨(片足2本、計4本)が飛び出し、その骨が相手の足を挟むようにロック(練磨膝骨錠)される。この膝は、稲綱落としを使った後、元に戻っていた。 阿修羅バスター(アシュラバスター) アシュラマンの必殺技。「黄金のマスク編」の対テリーマン戦で初使用。キン肉バスターを元に(ただし、子供の頃にサムソン・ティーチャーからこの技を教わっており、また、アシュラマンに似た過去の悪魔超人もこの技を使っている)6本の腕を生かして相手の五体を完璧に封じる技で、トリプルキン肉バスターとも呼ばれている。キン肉バスターに加え、両腕と両足をホールドする。キン肉マンに固定していない首を外され破られたことから、後に頭部をホールドする 改良・阿修羅バスター(後述)も編み出されている。 アトランティスドライバー アトランティスの必殺技。相手の両脚を捕らえ、その間に自身の両膝を割り込ませた体勢で落下する。この技でロビンマスクが敗れる。 アニメではジャイアントスイング状の投げ技に変更されている。 永久凍土落とし(えいきゅうとうどおとし) カナディアンマンの技。カナディアンバックブリーカーの体勢から、相手をマットに叩きつける。ゲームオリジナル技。 Ωカタストロフ・ドロップ(オメガカタストロフ・ドロップ) ジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアの必殺技。背中の巨大指で包み隠し、通常のツームストン・ドライバーに両足を脇にかかえ、両脚にキー・ロックを決めながら相手の頭部を打ちつける。「キン肉星王位争奪編」でジェロニモに対して初使用。ネプチューンマンも、この技で葬られている。 Ωハルマゲドン・アベンジャー(オメガハルマゲドン・アベンジャー) オメガマン・アリステラの必殺技。「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」でキン肉マンスーパー・フェニックスに対して初使用。Ωカタストロフ・ドロップの進化形で、ディクシアは通常のツームストン・ドライバーに両足を脇にかかえ、両脚にキー・ロックを決めていたが、アリステラはさらに首を両足裏でしっかりと固定して相手の顎部を打ち付ける。これにより首のクラッチが完全になった。 カーフ・ブランディング テリーマンの必殺技で実在する技。初期はブルドッキング・ヘッドロック状態から相手の顔面をキャンバスに叩きつける技だが、後期は実際の同名のプロレス技同様背後に回り、後頭部に膝を当てながら相手に体重を浴びせ倒れ込みキャンバスに叩き付ける技で、「キン肉星王位争奪編」ではこちらを使いキング・ザ・100tを粉砕している。日本語では“仔牛の焼印押し”。 なお、原作では使用されたのはアメリカ遠征編と王位争奪編のみだが、アニメオリジナルや劇場版ではフィニッシュ・ホールドとして使用されることが多い。 改良阿修羅バスター(かいりょうアシュラバスター) アシュラマンの技で、「夢の超人タッグ編」のニュー・マシンガンズ戦で使用。阿修羅バスターの改良版で、以前は両手、両足、両足の腿の部分を固定していたが今回は両手、両足、首の部分をしっかりと固定している。これにより弱点は克服されたと思われたが、首の部分に注意が行き威力が半減してしまう。 『キン肉マンII世』では、キン肉万太郎を痛めつける繋ぎ技として使用していた。 九龍城落地(ガウロンセンドロップ) ラーメンマンの必殺技。「キン肉星王位争奪編」の対バイクマン戦で初使用。背後から相手の股下に頭を差し込み、肩車の状態でジャンプし、自身の全体重をかけて相手を頭からキャンバスに激突させる。 カメハメ仏壇落とし(カメハメぶつだんおとし) プリンス・カメハメの「52の関節技」の一つ。手で両腕をつかみ両脚を足で固定し、頭から激突させる。 「キン肉星王位争奪編」でジ・オメガマンに召喚された際、「マッスル・スパーク」をこの技で返した。 キン肉バスター(キンにくバスター) キン肉マンの必殺技で「48の殺人技」の一つ(アニメではキン肉マンのオリジナル技)、別名「五所蹂躙絡み(ごどころじゅうりんがらみ)」。相手を肩に逆立ち状態で抱え上げ、両手で相手の両足をホールドした状態でジャンプして、キャンバスに着地する。着地の際の衝撃で「首折り」「股割き」「背骨折り」のダメージを与える。「第21回超人オリンピック編」で対ウォーズマン戦で初使用。以後、数々の強敵を打ち破ってきた技だが、バッファローマンやアシュラマンをはじめとする超人たちに破られている技でもある。現実のプロレスで使用するプロレスラーもいる。 キン肉マンの師匠であるカメハメのほか、テリーマンも使用できる。『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』で進化形である「マッスル・G」を放つ際「キン肉スグルが開発した」と万太郎が発言しているが、同作品内でも「48の殺人技」はカメハメから伝授されている。 キン肉ドライバー(キンにくドライバー) キン肉マンの必殺技で「48の殺人技+1」(ただし万太郎は度々「48の殺人技の一つ」と言いながら技をかけている)。キン肉バスターと並ぶキン肉マンのスペシャルホールド。別名「疾風迅雷落とし(しっぷうじんらいおとし)」。「黄金のマスク編」の対悪魔将軍戦で初使用。アシュラマンに破られたキン肉バスターに変わり、対悪魔将軍戦用に開発された技。前方から相手の股間に頭を入れて持ち上げ、空中で相手の両足首をつかみ、両脚で相手の両腕の動きを封じた状態でキャンバス目掛け落下する。キン肉マンにとっては、真の意味で「オリジナルホールド」と呼べる数少ない技でもあり、その威力はキン肉バスターを超える(バッファローマン談)。この技で悪魔将軍、ザ・ホークマンが敗れ、マッスル・ドッキングのキン肉ドライバー側ではペンタゴン、サンシャイン、ネプチューンマンが倒される。キン肉マンのキン肉ドライバーは悪魔将軍、ミスター・VTRの援護を受けたミキサー大帝、キン肉マンゼブラに、万太郎のキン肉ドライバーはケビンマスクにより破られている。『週刊少年ジャンプ』1983年48号においては、表紙で掛け方が解説された。 クアドラプルバスター サムソンの必殺技。超神ザ・ナチュラルと戦った際に使用。キン肉バスターに加え、両腕をホールドする。 地獄の断頭台(じごくのだんとうだい) 悪魔将軍の必殺技。「地獄の九所封じ」のラストワンで首の急所を仕留める。単体で使っても驚異的な破壊力を持ち、悪魔将軍のフェイバリットホールドでもある。相手をダブルアームスープレックスの体勢から振り回して空中に放り投げ、自らもジャンプして空中で脛によるギロチンチョークを極めた状態でキャンバスに激突する。並みの超人なら首がちぎれ飛ぶほどの荒技。キン肉マンは計3回も喰らっているが、咄嗟にロープを掴むなどして完璧な形で食らうことだけは避けている。また、悪魔騎士全員が集まって悪魔将軍の体を構成することで初めて本来の威力を発揮する技であり、アシュラマンとサンシャインが2人で将軍の下半身を構成して使用した時や、『キン肉マンII世』で悪魔将軍の脚を得たアシュラマンが万太郎に使った時は本来の威力を出せなかった。 超人稲綱落とし(ちょうじんいづなおとし) キン肉アタル(キン肉マンソルジャー)の必殺技。空中で逆さ状態にした相手相手の足の上に膝を乗せ、全体重をかけて落下しキャンバスに激突させる技。元はアシュラマンの「阿修羅稲綱落とし」。 ナパーム・ストレッチ アタル(ソルジャー)の必殺技。背後から相手の両腕を取り足首を脇の下に挟んだ体勢で回転しながら上昇した後急降下し、相手の胸部をキャンバスに叩きつける。落下中、空気抵抗により「A」の文字(アニメでは「X」印)が相手の胸に刻まれる。 ネメシスドライバー ネメシスの必殺技で、前方からドロップキックで相手のアゴに頭をとらえて上昇し、そのまま空中で体制を反転させて背中越しに相手の両足首をつかみ、両脚は相手のアゴの動きをクラッチする形に封じた状態のまま全体重をかけてキャンバス目掛け落下する。見た目はキン肉マンのキン肉ドライバーや一般に多用されるパイルドライバーとも似ている変形の技だが、かける側に驚異的な柔軟性が要求される。 バッファローBOMB(バッファローボム) バッファローマンが、「キン肉星王位争奪編」対知性チームとの6人タッグマッチでマンモスマンに使用した、全力をかけたパワーボム。 パンツドライバー キン肉マンの技。『マッスル・リターンズ』で初披露した。自分のパンツの中に相手の頭を入れ、そのままパイルドライバーを掛ける。直前に放屁することにより、さらに相手に屈辱的なダメージを与える。 ハンバーガーヒルドライバー スペシャルマンの技。相手を担ぎ上げジャンプ、空中で相手の足を極め、そのまま頭から激突させる。ゲームオリジナル技。 ブレーメン・サンセット ブロッケンJr.が、「キン肉星王位争奪編」の知性チームとの6人タッグマッチで、プリズマンに対して使用した。 相手の両腕を自分の脇に挟みジャンプ、空中で相手と向かい合わせになり、逆さまの状態で急降下し相手の頭を激突させる。実在する「かんぬきスープレックス」をジャンプさせた形。 マウンテン・ドロップ 7人の悪魔超人の1人、ザ・魔雲天の1トンの全体重をかけたコーナーポストからのボディプレス。ゲームでは通常のボディプレスが「マウンテン・ドロップ」と、コーナーポストから繰り出す物が「渾身のマウンテン・ドロップ」と表記されている。 魔界稲綱落とし(まかいいづなおとし) サムソンの必殺技。空中で逆さ状態にした相手の足の上に膝を乗せ、全体重をかけて落下しキャンバスに激突させる技。本編では対ザ・ナチュラル(安寧の神)戦にて披露される。ナチュラルは激突時の反動で弾き返せる策をとりダメージを受けなかったが、想定外の技の発動をしたサムソンの実力に驚いてもいた。 マッスル・インフェルノ キン肉マンゼブラの必殺技で、シルバーマンが遺した壁画に描かれていた「キン肉族三大奥義」の一つ。「キン肉星王位争奪編」対キン肉マン戦で使用。まず四方のロープを高速で飛び移り分身を作り、4体となり一斉に襲いかかる。両足で相手の背中をつき空高く舞い上げ反転し、サーフィンのような体勢で相手の身体の上に乗り、そのまま壁目掛けて突進させる。 攻略不可能とされているが、リング内のみ有効な技でバカ正直に受けることはないとロビンマスクに指摘されたり、技をかける際に背中を大きく動かされると、バランスが崩れ技を解かれてしまうことがある。『キン肉マンII世 超人大全』によると不完全だったとされる。 マッスル・スパーク キン肉マンの必殺技で、シルバーマンが遺した壁画に描かれていた「キン肉族三大奥義」の一つ。まず数回のブリッジ腹筋力で相手を空高く舞い上げ(このとき相手は体の力が抜けていく)、両脚で相手の首と左脚を固定、両腕で相手の腕をチキンウイングに封じ極める(『キン肉マンII世』でマッスル・スパーク「天」と呼ばれた)。未完成版は両脚のクラッチのみの不完全なスグル版と、背中合わせの状態から相手の四肢を自身の四肢で固定してブリッジ状態で相手の身体を折りたたみ、そのままマットに頭、両腕、両脚を叩きつけるアタル版(マッスル・スパーク「地」胴体折り)の2つが存在し、それぞれ「キン肉星王位争奪編」のキン肉マンゼブラ戦、キン肉マンスーパー・フェニックス戦で使用。空中で「天」を極めた後、落下して「地」で止めを刺す二体重層技こそが完成形。対サタンクロス戦で初使用(寄生虫サタンクロスの頭部だけを叩きつけた)。以後、フィニッシュ・ホールドとして使用している。対スーパー・フェニックス戦で(復活した火事場のクソ力込みで)使用した技こそがシルバーマンが理想としていた形であり、この技の真髄は、相手を決して殺すことなくその上で決まった瞬間、確実に勝利を決定づける「究極のみねうち」であることが明かされた。 攻略不可能とされているが、技をかけられる側が柔軟性に優れている場合は、「天」を決められる前に体を大きく反らすことによって技を解くことが可能である。 技をかける際、前述表記である相手の四肢を自身の四肢で固定したままブリッジで相手の身体を折りたたむ動作に移行すると凄まじいまでの負荷と負担がかかるといった欠点が『キン肉マンII世』で判明しており、事実フェニックス戦後のキン肉マンは集中治療室に運ばれ、昏睡状態に陥ったほどの諸刃の刃といえる技だった。 「完璧超人始祖編」では、かつてキン肉王家であった完璧超人のネメシスも13歳でこの技を習得しており、一見キン肉マンのと全く同じ技に見えるが、似て非なる物であるためラーメンマンに致命傷を与えるまでには至っていない。 マッスル・リベンジャー キン肉マンスーパー・フェニックスの必殺技で、シルバーマンが遺した壁画に描かれていた「キン肉族三大奥義」の一つ。「キン肉星王位争奪編」キン肉マンビッグボディ戦で初使用。ヘッドバットを繰り返し相手を空高く舞い上げ、両手をチキンウイングに極め両脚で両脚を封じた状態での変則式ドライバーを決める(コーナーポストの鉄柱に脳天を叩きつける)。 メガトン・キング落とし(メガトン・キングおとし) ビッグ・ザ・武道ことネプチューン・キングの技。相手を空中へ放り投げ、逆さになった相手の足の裏に自分が乗り、全体重をかけマットに激突する。 ロビン・スペシャル ロビンマスクの必殺技。「夢の超人タッグ編」対ヘル・ミッショネルズのビッグ・ザ・武道に対して初使用。エアプレーン・スピンで相手を放り投げると同時に自身も飛び上がり、空中で相手の首に自身の足を4の字に巻きつけ落下速度をアップさせ着地する。着地時にパイルドライバーに移行するタイプ(ロビン・スペシャル1st)と、逆立ちで着地し、着地時の衝撃で相手の首を極めるタイプがある。元々、第20回超人オリンピック・イギリス予選で対喧嘩男用に開発された技。武道への使用時は実は完全なものではなく、真のロビン・スペシャルを使ったのは、ネプチューンマンと姿を変えた喧嘩男がロビン本人に対してであり、彼自身が初めて決めたのは「キン肉星王位争奪編」でのキン肉マンマリポーサ戦においてである。 『キン肉マンII世』ではケビンマスクが万太郎のキン肉ドライバーを破る際に使用している。 ロビン・スペシャル1st(ロビン・スペシャルファースト) 上記のロビン・スペシャルのパイルドライバーに移行するタイプ。「夢の超人タッグ編」超人師弟コンビVSヘル・ミッショネルズでビッグ・ザ・武道に対して使用。名前はゲーム版で付けられた。 メイプルリーフ・クラッチ ゲーム『マッスルグランプリ2』にて全貌が明かされたキン肉マンビッグボディの必殺技。カナダの国旗に描かれているメイプルリーフの形のまま相手を固め、脳天からマットに叩きつける。後に原作の「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」でギヤマスターに対して初使用。 マッスル・インパクト 同じく『マッスルグランプリ2』にて明かされたキン肉マンビッグボディの必殺技。ボディビルダーの3段ポーズを取りながら体当たりして相手を天高く打ち上げた後、空中で相手を掴んで、そのままローラーのように激しく縦回転しながらパワーボムを決める。 魔技・グランドクロス(まぎ グランドクロス) 悪魔六騎士の1人・プラネットマンの必殺技。プラネットマンの体についている惑星が十字配列となり、相手をマットの下から上空へ打ち上げボディスラムで落とす技。
※この「激突技」の解説は、「キン肉マンの技一覧」の解説の一部です。
「激突技」を含む「キン肉マンの技一覧」の記事については、「キン肉マンの技一覧」の概要を参照ください。
- 激突技のページへのリンク