御母衣発電所とは? わかりやすく解説

御母衣ダム

(御母衣発電所 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 07:30 UTC 版)

御母衣ダム(みぼろダム)[1]は、岐阜県大野郡白川村一級河川庄川本流上流部に建設されたダムである。


  1. ^ 「みほろ」と呼ぶ人が多いが、地元では「みぼろ」である。
  2. ^ 現在の高山市荘川町。平成の大合併により高山市と合併し消滅する。
  3. ^ 国土交通省北陸地方整備局石川県との共同管理であるが、補償交渉を含む施工は電源開発が行っている。詳細は手取川ダムを参照。
  4. ^ 国土交通省直轄ダム水資源機構管理ダムでは概ね10年から20年、中には25年以上完成までに日時を費やすダムが多いのに対し、電源開発のダムでは概ね10年以内で完成している。日本の長期化ダム事業も参照。
  5. ^ 宝島社文庫『ひぐらしのなく頃に 名場面捜査ファイル』(ISBN 978-4-7966-6572-8)197ページ。
  6. ^ この時は電源開発総裁職を辞していた。
  7. ^ 詳細は佐藤良二の項目を参照。
  8. ^ 財団法人日本ダム協会『ダム便覧』ダム数集計表
  9. ^ 他には九頭竜ダム九頭竜川福井県)、岩屋ダム馬瀬川岐阜県)、岩洞ダム(丹藤川・岩手県)、子撫川ダム子撫川富山県)が主なものである。
  10. ^ 地震に対する耐震性では1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災における布引五本松ダム2008年(平成20年)の岩手・宮城内陸地震における石淵ダムの例もある。何れもダム地点で震度7の激震に相当する揺れを記録したが、多少の損害は受けたもののダム決壊には至らなかった。
  11. ^ 詳細は日本のダム#利水ダムの分類を参照。
  12. ^ 庄川本流のダムは全て発電専用である。治水目的を有する多目的ダムは支流の境川に境川ダム、利賀川に利賀川ダム、和田川和田川ダムが建設されている。



御母衣発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 13:59 UTC 版)

御母衣ダム」の記事における「御母衣発電所」の解説

御母衣発電所(みぼろはつでんしょ)は御母衣ダム直下地下建設され水力発電所である。認可最大出力215,000キロワットで、揚水発電除いた一般水力発電所としては日本でも有数出力を持つ水力発電所である。当初最大14万2,000キロワット地上式発電所として計画されていたが、当時関西電力御母衣ダム直下流に建設していた鳩谷ダム発電所との間にある落差を有効利用するためダム左岸地下建設変更され同時に出力も73,000キロワット増強された。発電所ダム試験湛水中の1961年1月より16キロワット一部運転を始め御母衣湖満水になった同年5月より全面運転を開始し運用スタートしたダム堤体のすぐ下流岸にある地上施設発電所ではなく開閉所などの送電施設である。対岸には電源開発PR施設MIBOROダムサイドパーク 御母衣電力館・荘川桜記念館があり、電気仕組みなどを学ぶことができる。 発電所生み出され電力御母衣幹線呼ばれる送電線網で中部電力関西電力供給される関西電力へはダム堤体下流にある開閉所から関西電力新北幹線直接接続されるルートと、岐阜県関市にある関開閉所において丸山新丸山発電所など木曽川水系発電所群で生み出され電力送電する関西電力丸山幹線接続されるルートがあり、それぞれ近畿地方送電される一方中部電力へは関開閉所から名古屋変電所に至るルートで、名古屋市などへ送電される。この御母衣幹線完成で東は只見川水力発電所群から西は御母衣発電所までの広域送電網完成し太平洋ベルト地帯における夏季冬季電力消費ピーク時電力融通が可能となった。特にダム完成年1961年冬、極端な異常渇水火力発電所事故による電力危機発生したが御母衣発電所は佐久間発電所奥只見発電所田子倉発電所連携して緊急に発電することにより、非常事態乗り切ることができた。ところが1965年昭和40年6月22日御母衣ダム近傍幹線一部がけ崩れによってダム堤体下流開閉所と送電線間が遮断され、これが送電系統保護上の盲点事故であったため急激な周波数低下へと発展し供給先関西地方大規模な停電事故発生した。この御母衣事故と、同年11月発生したニューヨーク大停電契機に御母衣発電所屋外開閉所などの改良工事が行われ、不測の事態対応した。これ以降事故発生せず、御母衣発電所は中部・近畿電力需要貢献している。 電源開発は御母衣発電所運転開始後も庄川開発進めダム直下流で庄川合流する大白川御母衣第二発電所1963年昭和38年12月運転開始した。これは大白川に高さ95メートルロックフィルダムである大白川ダム建設して御母衣湖までの落差460メートル利用した発電行い最大5万9,200キロワット発電する同時に御母衣発電所の出力増強を図るものである。また1971年昭和46年11月には御母衣湖に注ぐ尾上郷川支流である大黒谷川に大黒谷ダム尾上発電所2万キロワット)の運転が開始されている。関西電力既存水力発電所再開発進め、新祖山新小原・新成出・新椿原発電所群を1970年代完成させ、庄川水系日本屈指の電源地帯一つになった。現在は庄川における新規電力開発行われておらず、治水主目的とした河川総合開発事業利賀ダム国土交通省によって支流利賀川施工中である。

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