田子倉発電所とは? わかりやすく解説

田子倉発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 09:32 UTC 版)

田子倉ダム」の記事における「田子倉発電所」の解説

ダム直下建設された田子倉発電所は当初認可出力380,000 kW有し完成当時から近年までは一般水力発電所としては日本一規模誇ったその後奥只見発電所増設 (560,000 kW) に伴って二位となったものの、日本屈指の発電所であることに変わりはない。阿賀野川水系発電所認可出力において全国第1位の出力がある河川であり、年間発電量も木曽川次いで第二位である。田子倉発電所は奥只見発電所下郷発電所第二沼沢発電所と共に阿賀野川水系水力発電施設根幹として、首都圏送電線只見幹線東京都町田市にあるJパワー送変電西東京変電所まで繋がっている。)及び東北地方電力需要貢献している。現在は老朽化した発電機取り替え工事経て2012年平成24年完了時点認可出力400,000 kW達したダム極めて巨大あり、かつ田子倉発電所の出力大きいことから、ダム発電所からの放流により只見川下流水位変動大きくなる過度水位変動下流発電所河川環境影響を及ぼすことから、放流した河水平均化して下流への影響最小限抑制する逆調整」が必要となった通常巨大なダム建設されると、こうした逆調整を行うためのダムいわゆる逆調整池」がすぐ下流建設されるケースが多い。田子倉発電所の場合下流にある滝ダム逆調整のために建設されダムであるが、中間只見町中心部があるため確実な水位調整が必要となった上記背景もあり、田子倉ダム直下流に新しダム建設しダムから放流される水量調節して下流への影響抑え併せて新規に水力発電所建設して夏季電力需要ピーク時への対応を図ろうとした。こうして1981年昭和56年)に計画発表されたのが只見ダム(ただみダム)である。高さ30.0 mのロックフィルダムであり、ダム直下付設した只見発電所により認可出力65,000 kW電力生み出す8年歳月掛け1989年平成元年7月28日に運転を開始したが、只見町中心部に近い住宅地水没することで補償交渉難航水源地域対策特別措置法指定一時受けることにもなった。 両ダムは非常に近い距離にあり、田子倉ダム只見ダム天端(「てんば」と読む。ダム頂上)から双方ダムを望むことができる(写真)。田子倉発電所は一般人立ち入り禁止されているが、只見ダム左岸国道252号沿いにでんぱつ只見展示館があり、水力発電仕組みを学ぶことができるほか、同じく立入禁止大鳥ダム写真や、田子倉ダム建設中写真展示されている。また歳示記念館が併設されレストラン売店もある。

※この「田子倉発電所」の解説は、「田子倉ダム」の解説の一部です。
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