田子倉ダムを題材とした作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 09:32 UTC 版)
「田子倉ダム」の記事における「田子倉ダムを題材とした作品」の解説
住民の多大な犠牲によってダムは完成したが、そこに至るまでの顛末は格好の小説の題材となった。曽野綾子は『無名碑』を、城山三郎は『黄金峡』を著して、補償交渉やダム建設に絡む人間模様を赤裸々に描き出している。ダム建設は地元に大きな困難をもたらした一方、国道252号や只見線の整備が促進されることとなり、冬季は豪雪により身動きできなかった状況を打破している。 2010年(平成22年)3月16日に、国立歴史民俗博物館の第6展示室において、田子倉集落が水没する前のジオラマが公開された。高度経済成長期に重化学工業重視へと産業構造が変化し、それに伴う電力需要に対応する電力供給が必要とされる一方、人口の都市への流出により農村の過疎化と都市の過密化が進み、農山漁村の自給自足的な生活が急速に失われ、農村が都市の犠牲になったことの象徴としての展示である。
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