十二天とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 宗教・信仰 > > 仏教 > > 十二天の意味・解説 

じゅうに‐てん〔ジフニ‐〕【十二天】


十二天

読み方:ジュウニテン(juuniten)

十二尊の天部対す総称


じゅうにてん 【十二天】


十二天

読み方:ジュウニテン(juuniten)

正称 本牧神社

教団 神社本庁

所在 神奈川県横浜市中区

祭神 大日孁貴命 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

十二天

読み方:ジュウニテン(juuniten)

所在 新潟県胎内市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

十二天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 02:37 UTC 版)

十二天(じゅうにてん)は、仏教護法善神である「天部」の諸尊12種の総称である。密教では四天王とともに重視されている。十二天のうち、特に八方(東西南北の四方と東北・東南・西北・西南)を護る諸尊を八方天あるいは護世八方天といい、更に天地を護る諸尊を加えて十天ともいう[1]

起源

仏教における「天」あるいは天部像とは、仏教流布以前の古代インド神話やバラモン教の神々が仏教に取り込まれ、護法善神となったものである。十二天とは、八方(東西南北の四方と東北・東南・西北・西南)を護る八方天に、天地の二天と日月の二天を加えて十二天としたものである[1]

一覧

漢名 読み 梵名 読み 種子 方角
帝釈天 たいしゃくてん Indra インドラ ī イー
火天 かてん Agni アグニ a ア
東南
焔摩天 えんまてん Yama ヤマ yaṃ エン
羅刹天 らせつてん Rākṣasa / Nirṛti ラークシャサ / ニルリティ nṛ ニリ
西南
水天 すいてん Varuṇa ヴァルナ va バ
西
風天 ふうてん Vāyu ヴァーユ vā バー
西北
毘沙門天 びしゃもんてん Vaiśravaṇa ヴァイシュラヴァナ vai バイ
伊舎那天 いざなてん Īśāna イシャーナ i イ
東北
梵天 ぼんてん Brahmā ブラフマー bra ボラ
天(
地天 じてん pṛthivī プリティヴィー pṛ ピリ
日天 にってん Sūrya / Āditya スーリヤ / アーディティヤ ā アー
月天 がってん Candra チャンドラ ca シャ

四方を司る四天のうち、四天王との一致は北の毘沙門天(四天王としては多聞天)のみである。

日天スーリヤと月天チャンドラは、天体を司る九曜にも現れる。

日本における作例

水天像(部分)京都国立博物館蔵(東寺旧蔵) 1127年
十二天像火天図(江戸時代、英一蝶・画)

日本では平安初期の9世紀から作例がある。

十二天は、方角を護る「護方神」としての性格が強い。遺品は彫像よりも圧倒的に画像が多く、仏教の重要な修法や儀式の行われる道場の守護神として、掛軸あるいは屏風に描かれたものが用いられた。

京都国立博物館蔵(東寺旧蔵)の十二天画像(平安後期、大治2年, 1127年、国宝)は、十二天それぞれを掛軸に描いたもので、王朝風の繊細優雅な仏画の代表作である。これは後七日御修法(ごしちにちのみしほ、宮中の真言院で正月に天皇の健康を祈って行われた修法)に用いられたものである。

奈良・西大寺の十二天画像(平安初期、国宝)は、9世紀に描かれた日本最古の十二天像で、京都国立博物館本の各尊が敷物の上に座す形で表されているのに対し、西大寺本の各尊は、それぞれ水牛、亀などの鳥獣座に乗っている。

十二天各尊を立像として六曲屏風一双に表した遺品は数多く残っており、これらは密教の重要な儀式である伝法灌頂の道場などを守護する目的で使用された。十二天屏風としては、東寺蔵の鎌倉時代のものがよく知られる。

また、十二天は曼荼羅を構成する諸仏の一員としても登場する。両界曼荼羅のうち、胎蔵曼荼羅の最外院(外金剛部院)の諸尊中には十二天像が見られる。また、四臂不動明王像の周囲に十二天を配した十二天曼荼羅は国家安穏を祈念する安鎮法において使用される。

彫像の十二天像として稀有の遺例である愛知県蒲郡市無量寺の木像は、立体曼荼羅の一部として造像されたものと見られる。

このほか、京都国立博物館には東寺旧蔵の十二天面(平安後期、重要文化財)がある。平安時代の伝法灌頂の儀式の際には「十二天行道」として十二天の面をかぶり、装束を着けた人間が登場したが、中世以降は十二天屏風にとって代わられた。

画像

京都国立博物館本十二天像(平安時代後期、国宝、東寺旧蔵)

脚注

  1. ^ a b 児玉義隆『印と梵字ご利益・功徳事典』学研パブリッシングpp256、2009、ISBN 9784054041875

関連項目

外部リンク


十二天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:47 UTC 版)

「仏像」記事における「十二天」の解説

十二天とは、仏教護法善神である十二天部総称

※この「十二天」の解説は、「仏像」の解説の一部です。
「十二天」を含む「仏像」の記事については、「仏像」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「十二天」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



十二天と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「十二天」の関連用語

十二天のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



十二天のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの十二天 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの仏像 (改訂履歴)、真言 (改訂履歴)、なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA- (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS