地天とは? わかりやすく解説

じ‐てん〔ヂ‐〕【地天】

読み方:じてん

《(梵)Pṛthivīの訳》もとは、大地つかさどるインド女神で、仏教護教となったもの。十二天の一。釈迦(しゃか)の成道(じょうどう)の時、地中から出現してその証人となったとされる堅牢地神


地天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 05:24 UTC 版)

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地天(じてん、skt:Pṛthvī、音写:鉢羅体吠など)は、仏教、特に密教における天部の一人で、十二天の一つ。大地をつかさどる女神であって[1]、これが仏教に取り入れられたものである。堅牢地神(けんろうじしん、けんろうじじん)と呼ばれる場合もある[2]

多くは男神とされているが、「阿娑縛抄」ならびに古代インドでは女神であった。釈尊が菩提樹下で悟りを開く時、地下より湧出し、その証明を与えたともされている。形象としては、経典などにより異なるが腕は2本で持物は一定せず、后を伴うものがある。

胎蔵界曼荼羅では外金剛部院に男性神とその后が配列されている[1]。その形像は肉色で男女共に女形をなし、男神は左手に鮮やかな華を盛った鉢を持っている。

この鉢は大地を表し、鮮華は諸物生成の徳を表すとされる。女神は右手を心臓、左手を股にあてる。『覚禅抄』には雲中に坐す姿とし、その他さまざまな異形がある。密教ではこの神を供養(地天供)して地鎮の法を修する。

『金光明王経』八堅牢地神品には、資材珍宝伏蔵及び、神通長年妙薬を求め、衆病を治癒医療する。

また怨敵を降伏させ、諸々の異論を制御せんとする時、浄室において道場を安置し、身を沐浴し、鮮潔の衣をまとい、草座の上にうずくまり、仏舎利尊像がある前、または舎利制底ある所にて、焼香散華・飯食供養し、白月八日布灑星合する時に請召するとある。

脚注

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参考文献

関連項目


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