代表的なバルカン人(ヴァルカン人)
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「バルカン人」の記事における「代表的なバルカン人(ヴァルカン人)」の解説
スポック(宇宙大作戦)詳細は「スポック」を参照 トゥヴォック(ヴォイジャー)詳細は「トゥヴォック」を参照 トゥポル(エンタープライズ)詳細は「トゥポル」を参照 サレク詳細は「サレク」を参照 ソヴァル22世紀中頃の在地球バルカン大使。若い頃は軍の事務官だった。地球人を野蛮で未熟な種族と看做しており、ディープスペースへの進出を妨害していた。ジョナサン・アーチャー大佐が指揮するエンタープライズNX-01の進宙にも反対していたが、バルカン・アンドリア間の領域紛争において、アーチャー大佐が公正な立場を崩さずに仲介役を見事にこなして見せると、地球人への見方を少し変化させ始める。ズィンディ危機に際してエンタープライズNX-01がデルフィック領域の拡大を阻止した事実を知ると、地球人のディープスペース進出に反対していた自身の判断は間違いだったと認めた上で、「放置していたらバルカンも領域に飲み込まれていた、ありがとう」と言ってアーチャー大佐に握手を求めた(当時のバルカン人にとって握手は不快な行為)。2154年に在バルカン地球大使館で発生した爆弾テロ事件において、地球連合宇宙艦隊のマクスウェル・フォレスト提督がソヴァルを庇って命を落とした。これ以降、ソヴァルは親地球派の立場を明確に示すようになる。地球人から見れば高圧的なバルカン人の代表のような人物であるが、実は情に厚く地球人にも親近感を抱いており、職務遂行のためにそれらの感情を押し殺していた。また、生まれつき精神融合を行なう事が出来る融合者でもある。 ソロック惑星連邦宇宙艦隊の大佐。ネビュラ級U.S.S.トゥカンブラの艦長。感情を制御する術を持たない(ソロックはそれを「ハンディキャップ」と看做していた)他の種族、特に地球人よりもバルカン人は優秀であると信じており、自身の指揮する宇宙船のクルーは全員バルカン人で固めている。他種族との勝負事に勝ち相手が悔しがる様を見る事に愉悦を感じ、またその勝利を繰り返しひけらかす事で優越感を得るという、バルカン人には珍しく非常に歪んだ性格をしている。しかし指揮官としては優秀で、ドミニオン戦争中は艦の修理等で後方に下がる事なく半年間も前線に留まって戦い続けた。また、クリストファー・パイク栄誉勲章を2度も受勲している。DS9のベンジャミン・シスコ司令官とは艦隊アカデミーの同期だが、バーでのレスリング勝負に端を発する因縁で20年来の確執がある。 ヴラス22世紀中頃のバルカン政府の行政長官。ロミュランと内通しておりバルカンを弱体化させるため、スラクの教えを捻じ曲げ不寛容で偏狭な社会を作り上げてきた。2154年の革命で失脚。 クヴァック22世紀中頃のバルカン政府の大臣。ヴラスの政策に疑問を持ち、対立していた。2154年の革命でヴラスが失脚するとバルカン政府の中心的人物となり、以降は地球に不当な干渉を行なわない方針を打ち出した。 トゥパウ22世紀中頃の反政府活動家。真のスラクの教えを信奉するシラナイトの構成員で、ヴラス率いるバルカン政府から弾圧を受けていた。2154年の革命後、ヴラス政権も終了、その後トゥパウが新たな最高司令官に就任、その後、軍事政権時代に失われつつあった「スラクの真の教え」を元にヴァルカンを立て直すことに尽力する。 宇宙大作戦「バルカン星人の秘密」に同名のバルカン人女性長老が登場するが、同一人物かどうかは不明。 ヴラー大使22世紀中頃のバルカン政府のマザール(星の名前)元大使、マザールの汚職を法廷で暴くために、あえて汚名を着て職権乱用及び違法行為の罪を受け追放される。 バルカンの文化や習慣を客観的に見る事ができる人物。地球の文化・習慣・礼儀も熟知しているだけではなく、冗談や応対までも地球人に合わせる事ができる。異種文化も尊重しバルカン人とは思えない程、社交的な人物でもある。 スタートレック** エンタープライズ 第23話 "Fallen Hero" 「追放された者への祈り」 ヴェリック2137年、タッカーに生物を教えた教師。(専門は異星人) メノス(Menos)22世紀中頃のバルカン人、スタートレック** エンタープライズ第33話"The Seventh"「封印された記憶」にて、アガロンの指導者がバルカンとの同盟締結協議の際にバルカンに助けを求めた。100名以上のバルカン・エージェントが整形手術を受け、腐敗した政治組織に潜入した。最後には、彼らの働きでそこにいた犯罪組織を一掃するが、中には腐敗した政治組織に影響を受けて自らも犯罪に手を染めるエージェントも出た。メノスはその1人である。メノス(Menos)役は、ブルース・デーヴィソン (Bruce Davison)が演じている。日本語版の吹替えは牛山茂で、牛山茂は他に『新スタートレック』のローアと「【映画】スタートレックV 新たなる未知へ」ではヒカル・スールー等の吹替えをしている。 トゥレス22世紀中頃のバルカン人、トゥポルの母親。バルカン科学アカデミー (Vulcan Science Academy)の元教師、プジェム(P'Jem)=修道院が破壊された後、首席大臣が解雇されバルカンの保安省がトゥポルを恨み、トゥポルの母親であるトゥレスに圧力をかけ退職するか解雇か選択させられ、トゥレスは退職する事を選択する。後にトゥポルの婚約者コスの手を介して渡されたイディックのペンダントから母トゥレスがシラナイトであることが分かる。スタートレック:エンタープライズ第84話 "Awakening" 「陰謀の嵐」で死亡する。 トゥミア地球暦1957年に、地球初の人工衛星スプートニクを観測するため太陽系を訪れたバルカン科学調査船の副長。トゥポルの曾祖母に当たる。地球の軌道上で船に重大なトラブルが発生し、船がアメリカ合衆国ペンシルベニア州の田舎町カーボンクリーク郊外に墜落したため、初めて地球に上陸したバルカン人の1人となる。墜落の際に船長が死亡したことから、生存者たちの指揮をとった。当初は墜落地点付近で野営していたが、通常想定されている期間内に救助が来ず非常用食料が尽きたため、メストラルの提案で正体を隠してカーボンクリークの町に移動し、酒場のウェイトレスとして働いて日銭を稼いだ。地球人を暴力的で自滅寸前の種族と看做し嫌悪していたが、酒場の女主人マギーの高校生の息子ジャックが天文学や数学、瞑想などの精神鍛錬法を熱心に学んでいることを知り、次第に地球人への印象を変化させていく。郡で最も優秀な成績を修めたジャックが学費を用意出来ず大学進学を諦めて働くつもりだと聞くに至り、バルカン探査船の装備品に付いていたマジックテープを自ら発明したのだと地球人の企業に売り、得た多額の金をこっそりジャックの学費として寄付した。カーボンクリークに数ヶ月滞在した後、救助に来たバルカンに回収され地球を去った。メストラルとは文化汚染に対する考え方の違いから対立していたが、結局地球に残留を希望する彼のため、救助に来た上官には「メストラルは墜落時に死亡した」と虚偽の報告をした。地球で購入しバルカンに持ち帰った布製のバッグは、200年を経てトゥポルに受け継がれている。 なお、トゥミア役はトゥポル役のジョリーン・ブレイロックが演じ、日本語版の吹替もトゥポル役の本田貴子が担当した。 メストラル地球暦1957年に、地球初の人工衛星スプートニクを観測するため太陽系を訪れたバルカン科学調査船の乗員。当時のバルカン人には珍しく非常に柔軟な思考の持ち主で適応力も高く、カーボンクリークの住人たちにすんなり溶け込んだ。野球やテレビなどの文化に強く惹かれると同時に地球人に好印象を抱き、逆に悪印象を抱いているトゥミアに対し「もっと注意深く観察すればそんな結論にはならないはずだ」と反論した。「地球人から学ぶことは沢山ある」として帰還を拒否、その後の一生を地球で過ごした。バルカンの公式記録では、墜落時に船長と共に死亡したことになっている。 ストラン地球暦1957年に、地球初の人工衛星スプートニクを観測するため太陽系を訪れたバルカン科学調査船の乗員。カーボンクリークでは配管工として働いた。本業はワープフィールド・エンジニア。地球人に嫌悪感を抱いていたがいかにも生真面目なバルカン人らしく、救助船の到着日時が分かり仕事を辞めた後も「約束したから」と言って律儀にギャレット夫人宅台所の水漏れを修理しに行っていた。髪型が「三ばか大将(原題はThe Three Stooges)」のリーダー、モー・ハワード(Moe Howard)に酷似していたため、ギャレット夫人の息子からしつこく「モー(Moe)」と呼ばれて憤慨した。救助船到着時にトゥミアと共に地球を去った。文化汚染の危険を省みないメストラルの言動に批判的だったが、彼の希望を叶えるためトゥミアが救助チームに虚偽の報告をするのを黙認した。 トゥリナ3189年時点での、バルカンとロミュランが統合されたニバー星の大統領。惑星連邦への再加盟を実現する。『スタートレック:ディスカバリー』に登場する。 レナード・ニモイによるバルカンサルート。 トゥポル役のジョリーン・ブレイロック . トゥヴォックを演じたティム・ルス 映画11作目以降の若いスポックを演じるザカリー・クイント。
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