トゥミア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:45 UTC 版)
地球暦1957年に、地球初の人工衛星スプートニクを観測するため太陽系を訪れたバルカン科学調査船の副長。トゥポルの曾祖母に当たる。地球の軌道上で船に重大なトラブルが発生し、船がアメリカ合衆国ペンシルベニア州の田舎町カーボンクリーク郊外に墜落したため、初めて地球に上陸したバルカン人の1人となる。墜落の際に船長が死亡したことから、生存者たちの指揮をとった。当初は墜落地点付近で野営していたが、通常想定されている期間内に救助が来ず非常用食料が尽きたため、メストラルの提案で正体を隠してカーボンクリークの町に移動し、酒場のウェイトレスとして働いて日銭を稼いだ。地球人を暴力的で自滅寸前の種族と看做し嫌悪していたが、酒場の女主人マギーの高校生の息子ジャックが天文学や数学、瞑想などの精神鍛錬法を熱心に学んでいることを知り、次第に地球人への印象を変化させていく。郡で最も優秀な成績を修めたジャックが学費を用意出来ず大学進学を諦めて働くつもりだと聞くに至り、バルカン探査船の装備品に付いていたマジックテープを自ら発明したのだと地球人の企業に売り、得た多額の金をこっそりジャックの学費として寄付した。カーボンクリークに数ヶ月滞在した後、救助に来たバルカンに回収され地球を去った。メストラルとは文化汚染に対する考え方の違いから対立していたが、結局地球に残留を希望する彼のため、救助に来た上官には「メストラルは墜落時に死亡した」と虚偽の報告をした。地球で購入しバルカンに持ち帰った布製のバッグは、200年を経てトゥポルに受け継がれている。
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