一体型筐体 (Original、Plus、SE、Classic、LC)
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CPUとディスプレイが一体となっているMacintosh。 Macintosh 128K 初代。その大きさはオフィスにおける電話のサイズから作られた。OSの性能にくらべ、RAM領域が128Kと狭く、実用性に乏しいものであった。68000CPU (8MHz) を採用し、400KB(片面の1DD)フロッピーディスクドライブ (FDD) 内蔵。筐体デザインはよくフロッグデザインと誤解されるが、ジェリー・マノックとテリー・オヤマによるものである。 Macintosh 512K 初代128Kのメモリを512Kに増強したもので、通称Fat Macと呼ばれる。DynaMac 日本のキヤノン販売(現 キヤノンマーケティングジャパン)により、Macintosh 512Kに漢字ROMを搭載し日本語(JIS第一水準)を扱えるようにした機種。 Macintosh Plus 30ピンのSIMMメモリースロットを採用し1MB(最大4MB)となる。SCSIを標準で搭載。このためスペースの関係上、シリアルポートのコネクタ形状がD-sub 9ピンから丸型DIN 8ピンに変更された(この機種ではまだADBが用いられていない)。EGWORDにより日本語が使えるようになった初めてのMac。 Macintosh SE (1987年-1990年) フロッグデザインによりスノーホワイトデザイン言語でリファインされた一体型筐体。CPUは68000で、この機種からADBが用いられている。排気ファンを内蔵している。ダイレクトスロットを持ち、拡張性を持つ。内部増設用SCSIコネクタを持ち、FDDを2基、もしくはHDDとFDDをそれぞれ1基搭載可能(サードパーティーより、2基のFDDと共存できるHDD取り付けキットもあった)。後期型は内蔵FDDが2HD対応のSuperDriveになった(本体前面のSEの下にSuperDriveまたはFDHDの表記がある〔表記は時期により異なる〕)。FDDが800KBの機種は、この機種の前期型および後述のIIまで。起動HDDが指定できるようになった(PlusはFDDポート接続のHDD→SCSI ID6→0のHDDの順)。[要出典] マザーボード上のメモリースロットは Macintosh Plusと同じ30ピンSIMMで最大4MBであるが、ダイレクトスロットにサードパーティー製CPUボード68030 (-33MHz) を差し、メモリ容量16MB、演算コプロセッサ68882搭載も可能であった。 Macintosh SE/30 (1989年-1991年) SEのCPUを68030 (16MHz) にした他、030プロセッサダイレクトスロット (030PDS) などを持つ。ダイレクトスロット用にさまざまなオプションが発売された。漢字Talk 7.1でMODE32もしくは32-Bit System Enablerを利用すれば、メモリは最大128MBまで利用できる。FDDはSuperDrive。カラー表示ができないことをのぞけばコンパクトマックの中でも飛び抜けたハイスペック機で高価であったが末期の値下げで一世を風靡し、一部はPowerPC登場後もしばらく現役機として使用され続けた名機であった。 Macintosh Classic ジェリー・マノックとテリー・オヤマによる初代デザインを元に、スッキリした外見に変更された。米国では90年の発売当時最も安価な構成で4400ドルだったのに対し、999ドル(FDDのみ)からという戦略的な価格で発売されヒットした。国内では198,000円(FDDのみ)または298,000円(40MB HDD搭載)。ただしCPUは68000であり、当時としても非力であった。68000(8MHz) を搭載した最後のコンパクトMacで、Macintoshとしては非常に珍しく機種発売以前のゲームにも動くものがあった。起動時にCommand・Option・X・O(オー)キーを押していると、内蔵ROM (System 6.0.x) から起動できる。 Macintosh Classic II(英語版) SE/30の製造終了後に登場。SEシリーズより廉価であり拡張性は劣る。Classicの16ビットCPUから32ビットの68030 (16MHz) へ変更されたが、データバスは16ビットのままであった。ROMは出荷時からSystem7を見据えた32bitであったものの最大RAM容量は10MBに留まる。浮動小数点演算コプロセッサMC68881搭載専用のスロットを内部に持つ。 Macintosh Color Classic 一体型初のカラーディスプレイ化を行ったものでSONYのトリニトロン管を採用している。従来のフロッグデザインとは異なった丸みを帯びた、AppleのデザイナーDaniele DeIuliisによるエスプレッソデザイン言語を用いたスタイルで、後のMacintoshでも1997年頃まで継承されている。CPUは68030 (16MHz)。データバスは16ビットで最大RAM容量は10MB。PostPetに登場するひみつメカのモデルになったことでも有名。後に後述のColor Classic IIと同様に、中古相場が暴騰した時期がある。 Macintosh Color Classic II カラー化に伴って貧弱だったColorClassicのCPUを強化(16MHz→33MHz、データバスの32ビット化)し、メモリを72ピンSIMMに変更したモデル。別名でPerforma 275が存在するが、付属品やサポートを充実させたものである。「最後のコンパクトMac」という事で熱烈な愛好家がおり、PPC化やCDドライブ搭載など各種改良され専門販売店によって販売された経緯があり、中古相場が高騰した時期がある。これは「コンパクトMacの後継」とされるiMacが発売されるまで続いた。 Macintosh LC520(英語版) LCシリーズのディスプレイ一体型機。同様の機体としては他にLC550、LC575があり、520と550は68030を、575は68LC040を搭載していた。ColorClassic同様のトリニトロン管を持つが、サイズが14インチに変更されている。Performa 520 派生でPerforma 520、Performa 550、Performa 575等が存在するが、それらはLC520、LC550、LC575と同様である。 Performa 588(英語版) Performa 588(スペシャルセット)はLC575・630の設計を引き継ぎつつ低価格を追求したもので、モニターがトリニトロン管ではなくシャドーマスクに変更され、ColorStyleWriter2200とセット販売されたこともある。68k CPUを搭載した最後の一体型Mac。
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一体型筐体 (Power Macintosh 5500/Performa 5410、5420、5430、5440/Twentieth Anniversary Macintosh)
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PowerPC 603/603e/603ev搭載のMacintoshで、LC (Performa) 520/550/630無き後の一体型Macのこと。基本的には前述のデスクトップ筐体6210、6260、6310、6410、6420を一体型にしたものとも言える。 Macintosh Performa 5210、5220、5260、5270、5280、5320 PowerPC搭載後初の一体型。Performa 6210/6310と同様PowerPC 603/603eを搭載するCordycepsロジック。ロジックだけでなく、搭載するドライブ構成は基本的に6210/6310と同等で、ハードディスクはIDE、CD-ROMドライブはSCSIとされていることから6210/6310の一体型とも言える。LC630同様にテレビチューナを搭載できる。Performa 5210、5220、5260、5270、5280、5320が存在し、シャドーマスクCRTのサイズや603eのクロック、2次キャッシュの有無等が違う。 Macintosh Performa 5410、5420、5430、5440 PowerPC 603e搭載の一体型Mac。5210、5220、5260、5270、5280、5320と共通デザインで、ロジックは前述のPerforma 6410、6420と同様のAlchemyロジックを搭載しているが、この5410、5420、5430、5440も筐体構造の理由から、PCIバスに刺せるカードはハーフサイズ6インチ長のカードに限られた。前述のPerforma 6410、6420と共通の部品構成で、ハードディスクはIDE、CD-ROMドライブはSCSIとされていることから6410、6420の一体型とも言える。Performa 5410、5420、5430、5440が存在し、5420と5440は黒く塗られていたことから「黒Mac」と呼ばれている。PCIスロットは一つ。 Power Macintosh 5500/225 Performa5410系と同じ筐体だが新設計のロジックボードGazelleとなり(前述の4400/200のベースになっている)、PowerPC 603ev/225MHzを搭載していることによって本流のPower Mac 7300/7600並みの性能に近付けたものだと言える。4400同様、ATi製グラフィックアクセラレータ搭載によりPerformaシリーズの弱点であったグラフィック性能が大幅に見直された(反面、白黒モードや16色モード等がなくなり、古いソフトの中には動作しないものも出てきた)のも特徴。Mac OS 8の準備用として開発されていたが、発売はMac OS 8より先である。PCIスロットは一つ。 Twentieth Anniversary Macintosh (20th Anniversary Macintosh) Appleの創業20周年を記念するMacintoshとして登場した。開発コードネームは「Spartacus(スパルタカス)」で、長い名称であることからそのままスパルタカスと呼ばれることも多い。CPUはPowerPC 603eをさらに省電力化させた603evの250MHzを搭載した。一見すると液晶モニタに見えるような薄型の筐体は、本体機能が組み込まれているとは思えない独創的なデザインを有している。前面にCD-ROMドライブを搭載していることから察せるように、随分なコンパクト化が計られている。キータッチが良いとされるPowerBook3400のキーボードとトラックパッドを組み込み、革張りのパームレストを備える独特なキーボードユニットを備えている。予約購入者にはPerforma 5420等で用いられた黒色マウスが付属した。電源ユニットを兼ねたBOSE製のオーディオシステムを採用していることも特徴であるが、完全予約制による手厚いサポートとオーナーシップ込みの分、高額な価格設定であった。1997年3月の発売当初は7,499ドルで販売されたが、1年以上後には通常サポートのみとなり、1,999ドルでApple自身から在庫処分される結果となってしまった。同じ頃、日本国内でも求めやすい価格で発売されることになった。後に二次キャッシュスロットに挿すタイプのPowerPC G3カードがSonnet社より発売されている(もともと搭載されていた二次キャッシュは外す)が、Mac OS 9.1までしかサポートされていない。発売当時のCEOギル・アメリオは非常に気に入っており、創業者である二人のスティーブ(ジョブズとウォズニアック)にもシリアルNo1とNo2がそれぞれプレゼントされた。
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一体型筐体(iMac, eMac,等)
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iMac PowerPC G3/G4/G5を搭載した、ディスプレイ一体型の一般向けMac。トランスルーセントデザインや半球状の本体からモニターアームが伸びたモデル、単一の液晶モニターのように見える薄型モデルといった斬新なデザインを採用し、モデルチェンジの度に話題を集める。 iMac iMac DV iMac G4 iMac G5 eMac 一体型Macintoshの中でも最後のブラウン管モデルで、コスト低減のため17インチCRTディスプレイを持つ。当初は米国の教育機関限定で発売された最廉価モデル。 Power Macintosh G3 All in one Gossamerシリーズと同世代の一体型Macintoshで、主に教育ユース向けとして販売された。初代iMacや、最後のブラウン管一体型モデルであったeMacは、このG3 All in oneから派生したとも言える。日本での正式な発売はなかったが、やはり「Macintosh=一体型」というイメージの強さから根強い要望があり、五州貿易等から並行輸入されていた。
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一体型筐体
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iMac (インテルベース) iMac G5よりデザインを継承した、Core Duo、Core 2 Duoを搭載したディスプレイ一体型の一般向け低価格Mac。2007年中期モデルからアルミニウムとガラスを採用し、より薄型化された。
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