ゼミ員
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松隆 奈々子(まつたか ななこ) 声 - 花澤香菜 変ゼミに所属しているが、特に変態的な志向は無い常識人。コムギに一目惚れしてしまい、コムギが所属している変ゼミが何を行っているゼミなのかを知らずに入ってしまった。コムギをはじめゼミ生の変態嗜好に翻弄されている。年齢より幼く見え、胸も大きくない。処女。 変態志向:無し。そのためあんなが再度自己紹介した時に「劣等生(常識人)」呼ばわりされてしまった。 『終わりの季節』では、自分がコムギを好きな理由はコムギが自分に好意を抱いていることだとし、コムギに告白をする。コムギの死後、海外協力隊に参加し、ミャンマーを訪れていた。 『変態生理ゼミナール』でも概ねは変わらないが、最後には経血ゼリーを作ってコムギに食べさせようとするなど、変態への目覚めが描かれている。 武蔵 小麦(むさし こむぎ) 声 - 石田彰 松隆の1年上のゼミ生で、劇中での名前は「コムギ」と片仮名表記されている。ゼミの中で特に多くの変態志向を持つ男子学生。独特な思考と腹黒でつかみどころの無い性格をしており、よく松隆やあんなをからかっている。容姿はわりと良い方で、コムギに惹かれた松隆がゼミに加入するきっかけとなった。松隆の1年上の学年であるが、浪人歴がある(浪人年数や留年の経歴は不明。『変態生理ゼミナール』では、意図的に留年するという描写がある)。同期の美和子と恋人関係だったが、コムギがNTRフェチを持っているため美和子が他の男に抱かれることを咎めようとはせず、興奮するだけである。第11話で美和子と別れたことを松隆に語った。多くの変態志向を持つためか、事あるごとに勃起している。なお、ゼミ員しかいない状況なら、ためらいなく自慰行為ができる。 自分の生物学的父親は父方の祖父であることが自身の口から語られた。容姿の美醜についての実感が無く(よって美醜による異性の好悪も無く)、予備校時代に最初の彼女となった初恋の相手は「一般的には不細工と言われる事が多い」女性であった。 変態志向:下着泥棒、(他人への)飲尿、(他人への)精飲、NTRフェチ、匂いフェチ、(女性の)代謝物フェチ 『終わりの季節』では、松隆から告白されたことから、松隆の心を弄ぶように自殺に近い形で死亡する。 『変態生理ゼミナール』のみならず、同作者の他の作品にも同名で似た容姿のキャラクターが登場する。 水越 美和子(みずこし みわこ) 声 - 高口幸子 コムギと同期の女学生。顔は美人でスタイルも良く、胸のサイズは松隆の見立てでDカップ以上。コムギに勝るとも劣らない変態志向が多く、マゾ的な嗜好が多い。レイプ妄想をしたり、性行為の盗撮を容認したりゼミ生の中でも特に激しい。連載開始時は武蔵と、途中からは堀井と付き合っていた。全てを快楽に変換できるが、だからこそ、自分では絶対に出来ない純粋な愛に飢えている節がある。 変態志向:マゾ、輪姦、露出、昆虫食 『終わりの季節』では、多摩川の河川敷の小屋で暮らしているところに堀井とマリヤが訪れ、その後、行方不明となる。 加藤 あんな(かとう あんな) 声 - 新谷良子 石川県出身の元ヤンキーでの女学生。その為、金沢弁で話し、すぐに手が出る性格。松隆の1年後輩として入学してきた。左の側頭部でまとめた髪型(サイドポニー)にしている。マブ(美少女の意)で巨乳(コムギの見立てではFカップ)。兄に好意を寄せていたブラコン。その兄は、その道(暴走族)では相当な有名人で、且つ、もの凄いシスコンらしい。それ故に、近付いてくる男が居らず、処女。自分を変えたくて変ゼミに入った。 しかし実際は、大学入学で下宿するまで鎌倉市以外に居住した経歴はなく、上記のあんなの性格および経歴は、本来のあんな自身が創作したもので、別人格のあんなはそれを疑わず演じていた。本来のあんなは幼少期から聡明だったが頭が良すぎたことで自分自身に飽きてしまい、別人格に逃避していた。上記のあんなの他にも複数の経歴を持ち、本人も周囲も真贋の区別が出来ない演技を見せ、本来の人格が失われる寸前に元に戻っては快感に浸っていたようだ。別人格のあんなは、自分を変えたかったのではなく無意識に本来の人格に戻りたかった様子である。 本来の人格を取り戻したことでゼミ生に対し、自分は「別人格になりきってしまい本来の人格に戻れなくなるような本当の天才ではなく、ただの天才」だと自らを改めて紹介している。別人格のあんなが過ごした出来事は知識として備わっているだけで記憶は残っていない。なお、本来の人格に戻ってからは髪型を左右対称のものにしている。当初の人格は常識人に近く、変ゼミメンバーにも偏見を持っていたが、本来の人格はむしろ変ゼミに馴染んでいる。ただし、双方の人格とも蒔子は苦手にしている。 最終話にて妊娠が発覚、妊娠5か月で双子であることが判明した。 変態志向:人格の解離と統合 『終わりの季節』では、市河と所帯を持ったようで、四堂(しど)という名前の男児を儲けた様子。 田口イエスタディ(たぐち イエスタディ) 声 - 白石稔 コムギと同期の男子学生。漫画家志望で、漫画研究会にも所属しており、名前はペンネームである。見た目は老けていて、髪が薄く額が広いことをとても気にしている。初登場時はそれなりに髪があったものの回を追うごとに薄くなっていく。眼鏡を掛けており、眼が描かれることは無い。蒔子とは共依存な関係であるものの、見捨てられることもフェチズムの1つとなっており、蒔子に見捨てられるか引き留められるかの境界線で興奮している。コラージュ技術に長けており、ゼミ生の卑猥なコラ画像を作成してはインターネットにアップロードしている模様。女性下着は飾り気の無いデザインを好む。市河とあんなをくっつけた張本人だが、二人の関係に若干嫉妬している。 変態志向:破滅願望、共依存、盗撮、汗 『終わりの季節』では、一応漫画家として成功し、その収入で新薬の毛生え薬で毛を使い増毛している。 花粉症、DJをやっているなど作者と共通する点があり、容姿は作者の自画像に似ている(4巻のおまけ漫画でも本人が「田口じゃないぞ」と言っているほど似ている)。過去の作品にも度々登場し、作者の自身のように描かれている。 蒔子=グレゴリー(まきこ=グレゴリー) 声 - 河原木志穂 イギリス系ハーフの金髪碧眼の美少女。気付いたら17歳という設定だったと自称する。それまでの背景などなど本人にも一切不明。飯野教授は何らかの出来事により記憶障害を引き起こしているという分析を行っているが、本人談では特筆すべき出来事がなかったとのこと。1年間行方不明の後、現在では地球時間21歳と言う。田口が描く漫画のアシスタントをしていたらしく、田口を「先生」と呼ぶ。田口とは恋仲にあり、田口がダメ人間であることが好き。「変」態と「恋」は似たようなものらしい。ネズミ様の獣耳のようなものを付けている。普段は髪で隠れていて描かれていないが、ちゃんと耳もある。普通に日本語を喋れるのだが、何故かゼミ員以外の前では喋れないかのように装い、あんなが入ってきた時の自己紹介でも「日本ゴ少シダケワカリマス」と紹介していた。乳首は桜色。 本作品の以前より作者のアシスタントとして描かれている。1998年発行の単行本アガデベベに収録された書下ろし作品『未成年+9』では、国分寺在住の20歳の美大生とのこと。題名から作者の当時の年齢は28歳だと推測できる。作者本人も作品上の人物に留まらない特別なキャラクターとして扱っている。蒔子のようなパートナーが実在するような発言をしたこともある。最終巻あとがきでは次回作でも出演するとのコメントが書かれている。 変態志向:共依存 市河 菱靖(いちかわ ひしやす) 声 - 森訓久 カメラを持ち第三者に徹する男子学生。映画研究会にも所属しており、他人の変態行為をカメラに撮るだけで満足できる。小中高とずっとイジメを受けており、自己を保護するために自分に起きた出来事も全て他人に起きた出来事と同様に客観視する性癖を持つようになったようだ(また長年のイジメ経験により、テレビで流れるいじめ撲滅CMが嫌い)。眼鏡を掛けており、糸目である。身長はゼミ生の中では一番低い。潔癖症で、不潔を感じると嘔吐するなど胃が弱い。これに伴い無味無臭であるフィギュアやマネキンなど人形の収集という趣味を持つようになった。自宅で裸で過ごす裸族趣味もある。手先が器用で、携帯電話のカメラを音が出ないように改造したり、ニーハオトイレ(中国の公衆便所)を作ったりもする。陰茎に毛が生えている。ある出来事からあんなと恋人関係を装うことになったが、彼女の言動と部屋の白々しさに疑問を抱き、あんなの実家まであんなの兄に会いに行く。そして彼が暴走族とは全く関係ない4歳年上の普通の冴えない青年であることを確認し、自身の不確かな存在に苦しんでいたあんなに対し、兄に会って調べたあんなの秘密と本来の人格を教え、あんなを助けた。 変態志向:映像イズム、ヌーディズム、二次元趣味 『終わりの季節』では、あんなと所帯を持った様子で、子供と共々相変わらずパンクスタイルをしている。 『変態生理ゼミナール』では市河浩史という名前で、容姿も若干『変ゼミ』とは異なる。モデルは作者の実在の友人(同人活動の相方)で「市川大先生」と呼ばれていた人物。 飯野 堅治(めしや けんじ) 声 - 松山鷹志 変態生理ゼミの教授。ゼミ生に多様にわたる変態的な課題を課してくる。自分はゼミ生に下手をすれば社会的に破滅しかねない課題を平気で出す割に堀井がゼミ生に手を出した際は怒ったりもする。モデルは飯野賢治。 変態志向:多種多様
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