エクストリームガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 09:13 UTC 版)
「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の記事における「エクストリームガンダム」の解説
ブランチバトルコースのステージ8(最終ステージ)に登場。人工知能が進化した意識体・ex-(イクス)が宿る、その名が示す通り“極限のガンダム”。対峙する相手に“極限の絶望”を与えるために創られた。ex-(イクス)曰く「進化の極限に創造されし、絶望の象徴」。その姿は機体各部に常時青く光り輝く発光パーツを備え、歴代ガンダムシリーズの主役機体のデザインを融合させたようなシンプルな形状だが、いざ戦闘開始となると、それぞれの戦局に極度に進化した各種巨大補助兵装のいずれかを装着して迎え撃つ。デザインは大河原邦男。本作品と連動する物語を描く、「ガンダムvs.シリーズ」10周年記念漫画『ガンダムEXA』にも登場する。 『ガンダムEXA』でのエクストリームガンダムは、搭乗者でもあるイクスが、完全で理想的な世界を調停すべく設計した。機体の開発者はイクスだけでなくセシアも関わっており、開発には他のGダイバーが持ち帰ったGAデータが反映されている。作中では、データ不足ゆえの未完成の状態で初陣を迎えるも、その戦闘能力は、追加戦闘補助能力がない状態でもシェンロンガンダム、ガンダムサンドロック、ガンダムヘビーアームズを単独で撃破するほどに高い。 頭部は前後にガンダムフェイスがあり、前後の顔に2パターンの合計4つの顔が存在し、各種巨大補助兵装の装着の際、それぞれに適合した顔に変形する。 2011年2月に各種巨大補助兵装の無い本体のみがガンプラとして、2014年7月にROBOT魂にて商品化され、機体各所にある常時青く輝く発光パーツがクリアパーツで再現されている。商品化に伴い、兄弟機であるエクストリームガンダム(type-レオス)との混同を避けるため、「エクストリームガンダム(type-イクス)」の名称で呼称されることもある。 機体解説 木星の衛星に遺されていた「地球再現用データベース」内で開発された機体で、本機は力の象徴とも言える「ガンダム」を模倣して設計された。そして人工知能が進化した意識体であるex-(イクス)が創りだそうとしている「完全で理想的な宇宙」における秩序の調停者となるべくして建造された。 基本装備はエレキギター型のビームライフルとギターケース型のシールド、2本のビームサーベル。シールド内にはビームライフルを収納できる。 特殊補助兵装 カルネージ・フェイズ 稼働当初から登場している、射撃進化型補助兵装。“カルネージ”とはイタリア語で「大虐殺」の意。 機体色は藍色を基調とし、頭部は素体運用時の状態で装着する。 射撃攻撃は背部の規格外拠点攻撃兵装「カルネージ・ストライカー」から光弾や巨大照射ビームを放ったり、両手を構えて重力弾を飛ばすものなど、その名の通り敵味方お構いなしに、逃げ場のない広範囲空間飽和攻撃を行う。格闘攻撃は殴りかかる、掴んで叩きつけるといった力任せの原始的な行動が多い。 タキオン・フェイズ Rev.Eにて追加された、格闘進化型補助兵装。“タキオン”とはギリシャ語で「超光速」の意。 機体色は赤を基調とし、頭部はフェイスカバーと側頭部を展開し、黄色のV字アンテナを上に刷り上げる。 背中に大型ビームソード「タキオンスライサー」を装備しており、ビームソードを振り下ろし斬撃波を飛ばしたり、ビームソードを地面に突き刺しそこを爆心地とした衝撃波を発生させる。また鈍重そうな外観とは裏腹に、恐るべき機動力を誇り、その名の通り超光速のスピードを駆使し、相手との間合いを一瞬で詰める。 イグニス・フェイズ Rev.Jにて追加された、遠隔操作兵器によるオールレンジ攻撃進化型補助兵装。“イグニス”とはラテン語で「篝火」の意。 機体色は白を基調とし、フォルムはキュベレイを思わせる流線型。頭部は180度回転して後頭部のフェイスのV字アンテナを展開する。 羽の形状をした遠隔操作兵器(ファンネル)を操り、オールレンジ攻撃を行う。また、相手を一定時間、凍らせる事が出来る。格闘攻撃は腕にファンネルを装着し氷の刃を形成して突き刺すと同時に、氷柱が立つ。これを喰らうと機体が凍ってしまう。さらに、ファンネルをスノーボードの要領で乗りこなし滑走・突進してくる。 イグニスの名の通り、篝火の如く激しい攻撃を仕掛けてくるが、氷や冷気を操り、名前とは正反対の性質を持っている。 ミスティック・フェイズ 続編『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』に、2012年12月18日のアップデートにて追加された極限神話型補助兵装。“ミスティック”とはギリシャ語で「神秘」の意。 ミスティック・フェイズは、『ガンダムEXA』の主人公レオス・アロイに度重なる極限進化の可能性を見せつけられたex-(イクス)が、「絶対に、何があっても」真似されることのない、到達できない、“極限中の極限のガンダム”として創生させた、ex-(イクス)の最終到達点とでも言うべき姿。他の形態と違い、エクストリームバーストを発動する。 機体色は白銀を基調としつつ、所々に金の装飾と、淡い緑に発光するパーツが配されている。その姿は神話上の半人半獣の生物「ケンタウロス」を彷彿させるフォルムとなっており、頭部は180度回転して後頭部のフェイスのV字アンテナを展開しない状態のまま、イグニス・フェイズ時のフェイスカバーをアンテナにするようにアンテナごと上部へ回転させる。 その人馬型の脚力による圧倒的な機動力と、巨大な弓から放たれる複数の光の矢による広範囲に向けた射撃攻撃、急速突進し敵機にランスを突き刺す近接攻撃、背中の翼を広げ放たれる複数の「イクス・ファンネル」によるオールレンジ攻撃、更には文明社会そのものを葬り得るほどの力を持つ「月光蝶」を、更に進化させた「絶望蝶」を発動して全てを葬り去ろうとするなど、全距離全方位全戦局を支配する、エクストリームガンダムの集大成と言える機動神話形態。 『ガンダムEXA』にて、この形態はモビルホース「ミストペガサス」が変形して、エクストリームガンダムと合体した姿である事が判明した。 ex-(イクス)声:GACKT エクストリームガンダムに宿る、人工知能が進化した意識体。人類が滅びた太陽系で、木星の衛星に遺されていた「地球再現用データベース」を管理していたが、長年の時を得て進化し、やがて自我を有するようになった。絶望という言葉を多用し、人の意思が生み出す力や未来への希望というものを一切信じていない。今までのガンダムシリーズの歴史を「過ちと悲しみに満ちた絶望の歴史」と認識、地球の再現とトライ&エラーによる歴史の最善化を繰り返し、「完全で理想的な宇宙」を新たに創造しようとするために、時空を操り、今までのガンダムシリーズの人物や機動兵器を地球再現用データベースに送り込む。 『ガンダムEXA』では自身を「ex-(イクス)」と名乗る、Gダイバー「イクス」がパイロットを務める。 本作の続編である家庭版『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』のオンラインミッション「絶望の矢」を、レオスで挑む事によって発生する会話イベントにて、その正体が、本来セシアが生み出した、Gダイバー管理プログラム「EX-A666」であった事が判明した。自我が芽生え、進化するうちにその事を自身も忘れてしまっていた。自分が本来プログラムでしかなかったこと、そして所詮ナビゲータープログラムだと見下していたセシアこそが地球圏の唯一の生き残りの人類の分身であった事実を知り、自身が望む新たな世界をゼロから創造しようと、全てのガンダム世界を葬り去ろうとしたが、人類の新たな再生の希望を信じるレオスとセシアによってその野望は打ち砕かれた。レオスとの最終決戦に敗れ、“絶望の先の希望”を垣間見た事で、レオスとセシアに未来を託し、自身の意思で消滅した。 ゲームのex-(イクス)は『ガンダムEXA』の時系列で言うと、イクスが自身が人間ではなく、元はプログラムに過ぎなかった事実を知り絶望した後に当たるためか、ゲームでは人の姿のカットインなどはない。 『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フォース』では、「EX-A666のex-」の前身と思われる「EX-A000のex-」が登場している。このex-は、GA計画が発動する前に実験ステーション「アース0」で誕生した疑似人格であり、そこで発動された「FA計画(プロジェクト・フォース)」を、ホロアクターのアイレとテレノと共に人類進化のデータ採取のために宇宙世紀のデータにダイブしていたが、アース0の管理プログラムが人類と地球に壊滅的な打撃を与えて、人類を強制進化させようと行動したためにそれを阻止する。しかし、管理プログラムが消滅寸前にアース0を自爆させて地球へ落そうとしたため、アイレとテレノが自身を管理プログラムになるために自分達の人格を消す事になる。その際に与えられた名前は「extra」だったのだが、その記憶もおぼろげになり彼女達を失った絶望から「ex-」と名乗るようになる。 ex-(DC)(イクス・デッドコピー)声:GACKT 『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブースト』にて登場するex-に酷似した存在。その正体は管理プログラムの未知の区画から、戦闘データのみを複製したex-の「デッドコピー」であった。自身の消失後にさえ計画を遂行させようとする強い意志により生まれたとされる。「DC」の読みは「DEAD COPY」。
※この「エクストリームガンダム」の解説は、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の解説の一部です。
「エクストリームガンダム」を含む「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の記事については、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の概要を参照ください。
エクストリームガンダム(type-レオス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:25 UTC 版)
「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」の記事における「エクストリームガンダム(type-レオス)」の解説
前作のアーケードモードやトライアルミッションの最終ステージに登場した、人工知能が進化した意識体・ex-(イクス)の宿るエクストリームガンダムを基に、パイロットのレオスが操縦・制御できるように、「常識的」な機体にデチューン(下方調整)して製作された赤いエクストリームガンダム。本作品と連動する物語を描く、「ガンダムvs.シリーズ」10周年記念漫画『ガンダムEXA』にも登場し、その主人公であるレオス・アロイがパイロットを務める。機体各所にある発光パーツは、常に発光しているオリジナルのエクストリームガンダムとは違い基本形態時は発光しておらず、各形態の極限進化状態になると黄色に発光する。 機体解説 木星の軌道衛星上の宇宙ステーション「ジュピターX (テン)」にあるデータベース「GA (ジェネラルアンサー)」に内包された、様々な「GAデータ」にダイブし、人類進化の鍵を探す役目を持った「Gダイバー」の青年レオス・アロイに、立体映像ナビゲーター「ホロアクター」のセシア・アウェアが譲渡した機体。 ex-(イクス)の宿るオリジナルのエクストリームガンダムを基に製作されてはいるが、パイロットのレオスが操縦・制御できる「常識的」な機体にデチューン(下方調整)して製作されているため、オリジナルのエクストリームガンダムの様な、人智を超えた絶対的な戦闘能力までは有していない。しかし、レオスがダイブしたGAデータで得た戦闘経験を、最大限に生かす形状に進化することが可能で“極限”の可能性を秘めた機体ともいえる。 基本形態時の武装はヴァリアブル・ガン、ビーム・サーベル×2、ビーム・ダガー×2、シールド。 形態バリエーション ゼノン・フェース 格闘戦に特化したMS技術が発展した世界でのGAデータを得て進化した格闘進化形態。 その武器はあらゆる兵器をも凌駕する、鋼鉄の拳である。オリジナルのエクストリームガンダムのタキオン・フェイズの武器、タキオンスライサーも持つ。 搭乗するレオスもまたドモン・カッシュを始めとする熱き魂の影響を受け、この形態へと進化した後の彼は燃えたぎる心と後先を考えぬ勇気を併せ持つ、極限の漢(おとこ)へと変貌する。 エクリプス・フェース 射撃戦に特化したMS技術が発展した世界でのGAデータを得て進化した射撃進化形態。 その武器はあらゆる兵器をも凌駕する射撃兵器であり、極限進化状態になるとオリジナルのエクストリームガンダムのカルネージ・フェイズの規格外の武器を限定的に再現できるようになる他、各種ミッションに最適化された「オプションパック」として、カルネージ・ストライカーとエクリプス・クラスターが追加装備される。 搭乗するレオスもまた叢雲劾やヒイロ・ユイなど歴戦の兵士の魂の影響を受け、この形態へと進化した後の彼は何事にも動じない冷静な判断力を持つ、極限の兵士へと変貌する。 アイオス・フェース 遠隔操作兵器によるオールレンジ攻撃に特化したMS技術が発展した世界でのGAデータを得て進化したファンネル進化形態。 オリジナルのエクストリームガンダムのイグニス・フェイズから受け継がれた遠隔操作兵器のデータをレオス用にデチューンしており、Hi-νやストライクフリーダムに似た翼から分離して使用する「アリス・ファンネル」が特徴。極端にまで進化したオリジナルのイグニス・フェイズとは異なり、近接戦や通常射撃にも対応した武器も装備している。 搭乗するレオスもまたキラ・ヤマト、刹那・F・セイエイなどを始めとする純情な革新者たちの願いへと同化し、この形態へと変化した後の彼は無尽蔵の愛と諦めぬ心で世界と向き合う、極限の理想家として開花する。 EXA・フェース(エグザ・フェース) 上記の三つの形態全てのパーツを装備し、それらの特徴をすべて併せ持った極限進化加速形態。EXA・フルバースト使用時に見ることができる。 商品展開 バンダイのROBOT魂シリーズにてゼノン・フェースが2013年4月13日発売。パーツの差し替え・変形により通常形態・進化・極限進化状態を再現できる。なおエクリプス・フェース(極限進化状態の追加パーツはなし)及びアイオス・フェースはパーツ単位で魂ウェブ商店での限定販売となり、2013年9月発送。各パーツを同時に装備させることにより、上述のEXA・フェースも再現可能な仕様になっている。
※この「エクストリームガンダム(type-レオス)」の解説は、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」の解説の一部です。
「エクストリームガンダム(type-レオス)」を含む「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」の記事については、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」の概要を参照ください。
- エクストリームガンダムのページへのリンク