アンダーマウント社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
「ケンガンアシュラ」の記事における「アンダーマウント社」の解説
平成18年設立。革新的なサービスを矢継ぎ早に発展させ、起業からわずか10年で急成長を遂げたIT企業。検索エンジンやSNSといったインターネット関連事業を主軸とし、SNSのアクティブユーザーは全世界で16億人超。また、自然科学、とりわけ神経科学の研究に注力している。 健蔵が、人間と機械を直結する「電脳」という理想の真・IT社会を実現する為に立ち上げた会社。拳願会加入からも5年しか経っていないが、すでに企業序列上位に食い込む実力派企業でもある。その功績は社長である太田正彦の手腕と言われているが、社内では替え玉説が囁かれている。電脳化研究には「蟲」からの資金提供で進められていたが、必要なデータが集まった為か絶命トーナメントの頃に一方的に契約を打ち切られている。企業序列第28位。拳願仕合通算戦績68勝5敗。 山下 健蔵(やました けんぞう) 声 - 平川大輔 アンダーマウント社の真の社長にして、何年も引きこもり生活を続けている山下一夫の長男。25歳。 幼少期は運動が苦手ながらも聡明な子供だったが、学生の頃に人間には「進化」が必要だと考え自室で動物実験を行うようになり、狂気を感じた一夫が対話をやめてからは引きこもるようになる。この件がきっかけとなり、山下家はバラバラになってしまった。その後は学業に意義を見出せなくなって学校に行かなくなり、再就職先を探していた太田を影武者に立てて、己の理想を実現するために会社の運営を行っていた。 他人を全く信用しておらず、通信販売で購入した商品の配達を受け取る以外では一切外界と接触しないが、そのまま家から一歩も出ずに日本を掌握する野望を持っている。拳願会々員の資格を持っていないため、会長になるつもりはない。 拳願絶命トーナメントに金次第で忠誠を買える呉一族を送り込むが、自分たちを利用しようとしていたことに気付いた恵利央が反旗を翻したことで命を狙われる立場となる。父親にも秘密で戦車並みの装甲を備えたシェルターに改築した自宅に籠城するも、「外し」を使った呉一族の精鋭部隊に拘束されてしまうが、山下商事が仕合に勝ったことで見逃され、反省。康雄と共にヘリコプターで願流島へ向かう。願流島ではセグウェイを駆り、クーデター鎮圧後に父親と合流、敗退時に彼が負うことになる借金の肩代わりを申し出る。 トーナメント終了後は引きこもりをやめ、正式にアンダーマウント社の会長に就任。同時に実家を出て生活を始めた。 自身の存在を突き止め直接交渉してきた「蟲」を電脳化の研究パートナーとしていた。絶命トーナメントと前後して資金援助を停止されたことがきっかけで、晒首刑務所へと再収監された坂東に面会し自分より前に結社から資金援助を受けていたという確証を得る。 2年後、楓から父が王馬と龍鬼のDNA鑑定を行ったと聞かされたため、独自に調査を行って「蟲」の工作により鑑定結果を改竄されたことを確かめ、山下商事を訪問して結社の情報を伝え、禁忌に触れてしまった父に警戒を促す。実はこの行動は「蟲」を誘き出すための罠であり、父に警護をつけた上で乃木や滅堂の指示の元に行っていた。 太田 正彦(おおた まさひこ) 声 - 亀岡孝洋 アンダーマウント社の表向きの社長。47歳。前の会社をリストラされたところ、当時中学生だった健蔵と出会い、影武者に抜擢された。『求道の拳』に登場する六真会館所属の空手家・太田正男の実兄だが、本人に運動経験はない。 月例報告などの全ての社長業務を行っているが、社員からの評価はさほど高くなく、裏に本物の社長がいるのではないかと噂されている。その噂は的中しており、全ての業務は健蔵の指示通りに行っている模様。彼自身も健蔵のことを「社長」と呼び、心底敬服している様子。呉一族を雇う旨を伝えられた際に大きく取り乱すなど、健蔵と比べると小人物。 健蔵の会長就任後も、彼を支えている。 呉 雷庵(くれ らいあん) 声 - 松岡禎丞 アンダーマウント社の代表闘技者。暗殺集団「呉一族」最凶の男。通称『魔人』。21歳。容姿は若かりし日の恵利央に酷似している。対象を「蹂躙」することを至上とする極めて好戦的な性格であり、あくまでも依頼を受けた標的のみを確実に殺害する呉一族の中で、ただ独り欲望のままに殺戮を行う異端者である。 呉一族が代々伝えてきた武術を使い、古流柔術などの動きにも対応できる。ただ、自らの優れた身体能力のみで蹂躙することを好み、自分の血を使った目つぶしなどの喧嘩じみた技も使用する。呉一族独自の肉体改造法によって先天的に高い耐久力を誇り、比較的細身の体型ながら非常にタフ。その上「外し」により潜在能力を100%解放することができ、解放後は自分より大柄な相手を片手で放り投げるほどの怪力を獲得する。これらの理由から、Aブロック随一の実力者と見られていた。加納が語った「若槻より格上」の1人。 会場では何度か問題行動を起こしており、仕合前には理人を挑発、「外し」を使って一方的に殴って姿を消し、仕合後には御雷にも喧嘩を売っているが恵利央に今後の計画について教えられたため矛を収めた。 トーナメント1回戦では茂吉と対戦。序盤は西洋武術中心の立ち回りに圧倒されたかに見えたが、「外し」を使い桁外れな力で蹂躙し、最終的には生来の耐久力でほとんど無傷のまま勝利した。仕合中、会場の全勢力を挑発する行為に出る。 2回戦では王馬と対戦。1回戦より力量を上げた王馬に驚かされたものの持ち前の身体能力で徐々に追い詰め、「外し」を発動して「前借り」を使った彼と壮絶な打ち合いを繰り広げ、生まれて初めて「勝負」を楽しみ始める。王馬が「前借り」を維持できなくなったのとほぼ同時に自身も蓄積ダメージで「外し」を使えなくなり、それでも呉の技を一切使わずに単純な力押しだけで攻めたてたが、頸部を攻撃され続けたことで一瞬意識を失い、その隙を突かれてラッシュを叩き込まれ、人生で初めての敗北を喫する。 仕合後は王馬より早く回復し、クーデター勃発時には呉一族として守護者の鎮圧に当たる。 トーナメント後は消息不明で、2年が経った『ケンガンオメガ』でも妹と連絡を取っていなかったとされていたが、実際は呉の里の恵利央邸に居着いており、「蟲」に追い詰められていた一夫の前に2年前に死亡したはずの王馬と共に現れ、情報収集のための生け捕りの指示を無視して相手を殺戮していく。習得していた一族の技を使いこなしており、1年前から繰り返している完治した王馬との組手でも勝率では上回る。その後、煉獄との対抗戦にも代表選手として出場することになる。 本番では第7試合に出場し、アラン・呉と戦う。序盤は「鬼魂」を使ったアランを「中々いい玩具」と見て打ち合うが、観客にエドワードと夏を発見すると遊ぶのをやめて一族の技で容赦なく一蹴、最後は「外し」て顎を素手で引き裂き相手を殺害する。反則負けとなるも、そのまま本命の標的であるエドワードを追ってリングを去る。 モデルはハイアン・グレイシー。主な技 外し 獅子咬(シシガミ) 呉の技のひとつ。首の骨を折るのではなく一瞬で外す技。雷庵は鍛えられ武器を持った人間を相手に、3人同時に技を決めることができる。 無明(ムミョウ) 平手打ちで相手の目を擦る目潰し。 仏殺(ブッサツ) 肘打ちで相手の喉を下からかちあげる技。 剛体(ゴウタイ) 相手の胴へ肩から体当たりする技。 破山(ハザン) 上段と中段を同時に拳で突く、空手の山突きに似た技。 蹴突(シュウトツ) 胴体への後ろ回し蹴り。 本山 ほたる(もとやま ほたる) 太田の秘書。19歳。やや流されやすい性格。太田が健蔵に電話をかけるところを目撃しており、太田の秘密にうすうす感づいている模様。 コスモとは高校時代の同級生で、通っていたのは家に近い普通高校だが実は非常に頭が良く、高校在学中に世界的にも最高学府とされるハルバード大学に論文を送った結果学位を得ている。大学卒業資格を得てしまったため、進学はせず就職を選んだ。 『求道の拳』に登場する六真会館所属の空手家・本山仁の実妹でもある。 『鬼』の王、『鳥人』の戸塚、『魔獣』岡部 アンダーマウント社の闘技者。名前とシルエットのみ登場。名前は当時の裏サンデー連載作家から取られている。
※この「アンダーマウント社」の解説は、「ケンガンアシュラ」の解説の一部です。
「アンダーマウント社」を含む「ケンガンアシュラ」の記事については、「ケンガンアシュラ」の概要を参照ください。
- アンダーマウント社のページへのリンク