兵器 兵器の概要

兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 07:38 UTC 版)

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この記事では、狭義の兵器と、広義の兵器の両方について解説する。

概説

狭義

狭義の兵器は、「殺傷・破壊力を持つ、軍用の、器具」「軍用の、殺傷・破壊力を持つ器具」のことである。狭義の兵器は、「軍用の武器」のことであり、武器(=殺傷・破壊力を持つ器具)の一種である。

たとえば、通常の小銃の場合を考えてみると、それを個人が保有して使用するなら(普通の)「武器」であるが、全く同じ型の銃が、軍隊で多人数によって使用されるならば「兵器」として扱われる(なお、銃と銃弾を戦場まで運ぶ労役を補給なしですべての兵士が徒歩のみで行なうことは考えられないので、たとえ小さな銃であっても軍事用途では自ずと、システムとして多人数で運用される)。また例えば核兵器でも、軍隊が保有すると「兵器」扱いである。だが1人や数人のテロリストがスーツケース大の核兵器を保有したなら、それは(軍用ではないので)「兵器」ではなく「武器」である。[2] 。 (なお、英語ではweaponやarmの前に「military =軍用の」という形容詞をつけて組み合わせた用語でしかなく、つまり武器の中で使用者(使用組織)が軍のものを呼び分けている用語で、武器の中の軍が使用しているものを特に「兵器」と呼んでいる、ということなのである。そして実際には(最初は軍隊用に開発されても、古くなるなどすると)軍隊から放出されて民間で流通したり自警団や一般人によっても使用されるようになるわけで、同一型の器具・物体が、同時期に軍隊でも使われつつ(「兵器」でもあり)、民間でも使われる(普通の「武器」でもある)、ということも起きる。)[3]

広義

広義には、重要な軍用の器具装置類の総称である[1]。広義には各種の電子戦兵器やC4I(=指揮・管制・通信・コンピュータおよび情報システム)など、直接の加害力をもたない器材も含む[4]。広義には、軍隊が軍事目的で使用しなければならない重要な車両航空機船舶、さまざまな設備・機器 等々を広く指すための用語である。この広義の兵器のほうは、(武器でないものも含むので)「武器」とは呼ばない[4][5]

種類・分類

兵器は様々に分類され、その種類は膨大な数に上る。

歴史


注釈

  1. ^ 本記事では銃弾、砲弾、ミサイルの弾頭などを破壊体としたが、これらを発射体と呼ぶこともある
  2. ^ 兵器システムにおける運搬体は、プラットフォームと呼ばれることが多い
  3. ^ 欧州各国でエアバス A400Mを共同開発した例や、NATOで輸送機を共同保有する例がある
  4. ^ つまり、初期型の初飛行からほぼ一世紀運用される可能性を有している
  5. ^ 政治的に対立するイランへの部品流出を防ぐため、レーダーやエンジン等の重要備品は完全に撤去されてから引き渡されている
  6. ^ ドイツ空軍のMiG-29は西側の有する数少ない東側戦闘機として他国との共同訓練に頻繁に参加していたが、部品供給や稼働率の低さなど問題を抱え、2005年ユーロファイター タイフーンの導入により全機が退役した。しかし、その多くがポーランドに売却され、第二(第三)の人生を送っている
  7. ^ アメリカ海軍の協力が得られた「トップガン」、自衛隊の協力を得られたゴジラシリーズガメラシリーズ、「戦国自衛隊1549」など

出典

  1. ^ a b c ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「兵器」
  2. ^ a b c 出典:加藤朗著 『兵器の歴史』 芙蓉書房出版 2008年1月25日第一刷発行 ISBN 9784829504130
  3. ^ さらに言うと、戦車や戦闘機ですら、米国では個人が趣味で所有して乗り回したり飛ばしたりすることもあるわけで、個人が趣味で所有したら戦車や戦闘機ですら「兵器」扱いではなくなる。
  4. ^ a b c d e 小学館『日本大百科全書』「兵器」
  5. ^ なお、念のために言っておくと、軍隊が所有するありとあらゆるものが「兵器」というわけではない。「兵器」はあくまで軍事目的で重要な装置や設備のことである。軍隊が保有・使用しているものでも、たとえば軍隊の施設内に、たとえば寝台・運動用器具(ランニングマシン、ベンチプレス器具)やカラオケ装置などを保有していても、その寝台・運動用器具 等までが「兵器」というわけではない。攻撃や防御などの目的に使用されるわけでもなく、軍事的に重要な器具・装置類ではないからである。
  6. ^ 岩狭源清著 『中国原潜技術&漢級侵犯事件』 軍事研究2005年4月号 ジャパン・ミリタリー・レビュー2005年4月1日発行 ISSN 0533-6716 Page195
  7. ^ 三鷹聡著 『2010年アジア欧州の陸戦主力兵器』 軍事研究2005年2月号 ジャパン・ミリタリー・レビュー2005年2月1日発行 ISSN 0533-6716 Page75
  8. ^ 宮園道明著 『発展する中国のミサイル産業』 軍事研究2008年9月号 ジャパン・ミリタリー・レビュー2008年9月1日発行 ISSN 0533-6716
  9. ^ 清谷信一著 『実需要の高い新型ジープ』 軍事研究2008年10月号 ジャパン・ミリタリー・レビュー2008年10月1日発行 ISSN 0533-6716 Page73
  10. ^ 菊池雅之著 『DLO:空中機動作戦師団』 軍事研究2008年10月号 ジャパン・ミリタリー・レビュー2008年10月1日発行 ISSN 0533-6716 Page78




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