衛星攻撃兵器
別名:対衛星兵器、対衛星ミサイル、対衛星攻撃ミサイル、アンチサテライトウェポン、アンチサテライトミサイル
英語:anti-satellite weapon、anti-satellite missile
人工衛星を攻撃・破壊するために使用される兵器の総称。
一般的には、衛星攻撃兵器といえば地上からミサイルを打ち上げて撃墜する方式(衛星攻撃ミサイル)を指すが、攻撃システムを衛星軌道上に配置して機雷のように運用する構想などもあり、研究されたことがある。
衛星攻撃兵器の主な役割は他国が運用する偵察衛星の破壊といえる。自国の偵察を阻止するという意味において衛星攻撃兵器は軍事上重視され得る。
衛星攻撃兵器により破壊された人工衛星の残骸は静止軌道上に残ってスペースデブリとなる。スペースデブリが宇宙開発における脅威となることが危惧されるようになって以降、衛星攻撃兵器の開発実験は各国とも積極的に行っていない。2000年代に中国が自国の衛星を破壊する実験を実施した際には多数のスペースデブリが発生し、中国は国際的に非難を受けている。
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