兵器としての使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 02:50 UTC 版)
第二次世界大戦で、ドイツ軍はいくつかの信号拳銃のモデルから撃ち出せるグレネードを製作した。信号拳銃を改造したカンプピストーレは、口径26.6mmの榴弾を発射できる。発展型のシュトゥルムピストーレでは、モンロー効果を利用した対戦車榴弾を射出できる。重いグレネードを発射する際の反動が強力であったため、射出には肩当てを用いた。 兵器としての使用を意図しなくとも、信号拳銃はいくつかのケースで武器として使われた。第二次大戦中の1942年、イギリスのウェールズに所在するペンブリー飛行場に、航法を誤ったドイツ人パイロットが不時着した。飛行場で当直任務についていたジェフリーズ軍曹は、普通使われるような武器を携行していなかった。そこで、彼は信号拳銃をつかみ、ドイツ人パイロットのアルニム・ファーベル中尉を捕らえるため、それを使った。この出来事によって、連合国軍は当時最新鋭のドイツ戦闘機であるフォッケウルフ Fw190を入手することとなった。 アメリカ陸軍航空隊のパイロットであったアレックス・キムボールは、彼の自叙伝『Think Like a Bird』で以下のエピソードを著述している。彼は、ラドファン占領作戦におけるアデンへの強行着陸で、武装した攻撃者に信号拳銃を発射した。信号弾はその男の服に引火し、死に至らしめた。
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