SH(すごく冷えてる)冷凍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
「ケンガンアシュラ」の記事における「SH(すごく冷えてる)冷凍」の解説
乃木グループが最近買収した食品を扱うロジスティック(物流)の会社。前社長が在庫を放置して夜逃げしたため、正社員は3名。社員が全員体育会系なので、休憩時間に筋トレをするための器具が置いてある。企業序列ランク外。 理人(りひと) 声 - 金子隼人 SH冷凍社長兼闘技者。元・義武不動産闘技者。通称『超人』。26歳。十鬼蛇王馬の拳願仕合デビュー戦の対戦相手。 本名は「中田一郎(なかた いちろう)」。生まれながらに桁外れの「ピンチ力(握力の一種で、指先のつまむ力)」を持つことから「超人」を自称し、「ヒーローは本名を名乗らない」という理由で自身もヒーローネームとして「理人(人間の理を超えた者)」を名乗っている。 王馬より1回り大きな体格で、獰猛な獣を思わせる容姿と性格。特に流儀はなく、天性の格闘センスと身体能力で戦うストライカー。キャリアはまだ浅いが、その型にはまらない戦闘スタイルから期待のホープとして名を馳せている。最大の武器は必殺技の「レイザーズ・エッジ」を支える驚異のピンチ力であり、小学生の頃には500円玉を引きちぎり、現在では装備なしで断崖絶壁を登頂してしまうほどで、試した事はないものの、甲冑すら断ち切れると自負している。 王馬との戦いで完敗し初の黒星となった後、闘技者をクビになる。時給がいいとの理由で乃木グループ系列の運送屋でアルバイトをしていたが、ある日自分の前に現れた乃木の口車に乗せられ、乃木から譲り受けた会社の社長に就任すると同時に、拳願会史上初の社長兼任闘技者として返り咲き、拳願絶命トーナメントに出場する。 王馬に対してはリベンジを誓う間柄だが、戦い以外には無頓着で世間慣れしていない王馬と対照的に単純で気のいい「今時の若者」であり、普段は割と仲良く絡んでいる。大久保、金田、氷室と行動を共にしており、串田からは「4バカ」と呼ばれ、特に大久保と気が合う模様。我が強い闘技者たちをまとめて仲良くするなど、社交的で妙なカリスマ性がある。高校時代から沢田と因縁があり、仲は悪いがお互いがお互いを気にかけており、沢田がユリウスの手で足をへし折られたと聞いた時には敵を討つことを誓った。 知能はあまり高くないようで、特に記憶力に難がある描写があるが、実は帝都大学の卒業生であり、入試で名前を書けば合格できる馬鹿田高校をして「前代未聞の馬鹿」と言われたにも関わらず、現役合格した経歴を持つ。 女好きで、王馬との仕合前には女性を侍らせており、願流島でも大久保と一緒になってナンパに励んでいた(光我曰く「盛りがついた大型犬」)。ギャンブルの類も好きなようだがセンスがなく、カジノでは身ぐるみを剥がされ、仕合順を決めるためのルーレットでは全9ケタのマシンで226(31社中最下位)という驚異のスコアを叩き出した。一方、最強を目指して真摯に努力している人間であり、自身の利益になるであれば自分に屈辱を与えた存在(野木グループ、黒木)の下につけるあたりは大物だといえる。 1回戦で黒木と対戦。仕合中にかろうじて「レイザーズ・エッジ」を当てることができたものの、圧倒的な実力差に仕合時間中ほとんど手加減され、手加減をやめた彼のわずか4発の攻撃で敗北した。 仕合後は姿を消していたが、自分の実力の低さを痛感して自らに完勝した黒木に弟子入りを志願する。弟子に取ることは拒まれたものの経験の少なさを指摘され、より多くの戦いを見るよう助言を受け、怪腕流の型を看取り稽古するなどして実力を高めようとするようになる。トーナメント終了後も黒木の下へ押しかけて修行に励んでいる。 『ケンガンオメガ』までの2年間で、黒木の修行で伝授された怪腕流の基礎と、自力で考え編纂した「中田一郎流」の技術のハイブリッドともいうべき戦法を編み出す。2年前よりも成長して、構えは相手に正対した前傾姿勢からオーソドックスに近いコンパクトなものに、技術を身につけたことで、以前までのムラが大きい天賦の才によるゴリ押し戦法とは変わって動きからも無駄が消え、コンビネーションを使うようになっている。煉獄基準でもB級上位からA級の実力はあるとされている。対抗戦の代表選手として出場要請を受けた黒木の代理としてアメリカから帰国し、茂吉との仕合に勝利した事で9人目の対抗戦代表選手に内定する。 対抗戦本番では第2試合に志願し、隼と戦う。2年間で培った洞察力で隼の忍法ミスディレクションを見破るが、忍法肩透かしとも組み合わされたことで動きが読めなくなり翻弄される。しかし最善ではないとはいえ自力で活路を見出し、わざとガードを開けて肘打ちを誘導しカウンターでレイザーズ・エッジをクリーンヒットさせる。薬効によって序盤から蓄積していた毒で身体の自由が利かなくなりつつも、一歩も引かずに猛攻を繰り出すが、組み付かれたまま爪で刺され続けたことで遂に毒が全身に回り、裸締めで意識を落とされ敗北した。 試合後も後遺症で記憶の混濁と異様な衰弱を示していたが、第6試合後には毒の影響も抜けて元気を取り戻している。第9試合が止められるとメデルに連れられて医務室からリングに向かい、死人が出ないように暴れる阿古谷を取り押さえる。主な技 レイザーズ・エッジ(こそぎ落とす十指) 並外れたピンチ力で相手の肉を削り取る技。その切れ味は鉄骨すらも切り裂くとされ、腱を狙えば機動力を大幅に削ぎ、動脈を狙われれば大量出血は免れない。また、皮膚を攻撃対象にする以上、防御すれば防御した部位の皮膚を切り裂かれることになる。これらの特徴から、当たりさえすれば、格上相手でも一発逆転が可能な切り札とされている。黒木も「あの技だけは真似できない」というほど。 欠点として、切り裂くためには勢いが必要なため、密着する、あるいは手の甲を抑えるなどして距離を殺してしまえばレイザーズエッジは使用できない。しかし拳願絶命トーナメントの予選では弱点を克服しており、密着した状態から相手を切り裂いてみせた。 駒田 茂(こまだ しげる) 声 - 白熊寛嗣 元・乃木グループ闘技者。通称『仁王の駒田』。42歳。背中に仁王の彫り物を背負った大男であり、並みのボディビルダーとは比較にもならない仏像のような凄まじく発達した筋肉の持ち主。パワーは勿論、その巨体からは想像できない速さも併せ持つ。 トップクラスには及ばないながらもそれなりの強豪ではあったが、拳願仕合に出場したい王馬に路地裏で戦いを挑まれ、野仕合を行うことになる。パワーでは圧倒していたが、力の潮流を支配する王馬の操流ノ型で腕を破壊された後、滅多打ちにされて敗北、闘技者の座を奪われてしまった。 闘技者をクビになった後は、次の就職先も決まらず無職になり、おまけにワカメがトラウマになって眠れない日々を送る。闘技者として返り咲くためにイワンと共に修行を行い、驚異的な破壊力を持つ「仁王爆裂掌」を完成させるも、闘技者の座を奪うために襲った相手が関林ジュンであったため、手も足も出ずその場でボロ雑巾にされる。その後、居酒屋でイワンと飲んでいた所、たまたま理人と出会い、彼の誘いでSH冷凍の正社員となり、副社長に就任した。 トーナメント同行中にクーデターに巻き込まれ、絶体絶命となったが、拘束を解いた板東に助けられた。 イワン・カラエフ 声 - 阿座上洋平 元・義武不動産闘技者。通称『ロシアの死神』。33歳。最近頭角を現してきたロシア人キックボクサーで、王馬をして「良いコンビネーション」と感嘆する打撃技術を持ち、「死神の鎌」と呼ばれる膝から先のスナップを効かせた強力なハイキックを得意とする。 理人の仕合前に力を計るための噛ませ犬として王馬に差し向けられ、一戦交えることになるが、ハイキックの際に大きく晒すことになる股間を狙われ、一撃で敗北。伏してもなお負けを認めなかったものの、最後は理人によってレイザーズ・エッジで頚動脈を裂かれとどめを刺される。その後、山下に救急車を呼んでもらい一命を取り留めるが、救急車に同乗した山下からサインを書かされたり写真撮影を求められるハメになり、退院後も闘技者をクビになってロシア語講師で食いつなぐなど散々な生活を送る。 闘技者として返り咲くために駒田と共に修行を行い、「冥府のバトルアックス」なる一撃必殺の新技を完成させるも、うっかり襲ってしまった関林ジュンに完膚なきまでに敗れる。その後、居酒屋で駒田と飲んでいた所、たまたま理人と出会い、彼の誘いでSH冷凍の正社員となり、副社長に就任した。当初は自分を殺しかけた理人を恨んでいたが、職を与えてくれたこともあって今では恨みもなく、スパーリングに付き合ったりもしている。 トーナメント同行中にクーデターに巻き込まれ、絶体絶命となったが、拘束を解いた板東に助けられた。 『ダンベル何キロ持てる?』の主要登場人物であるジーナ・ボイドの叔父でもあり、90話で客演して職場体験に来た4人組を案内した。 モデルは『ロシアの速射砲』ことルスラン・カラエフ。使用武術・キックボクシング 主な技 死神の鎌 イワンが得意とする必殺のハイキック。ヒザから先のスナップを効かせた空手に近い回し蹴りで、全身がバネのイワンが使用することによって、速度も威力も桁違いに跳ね上がる。
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