ラファイエット【Lafayette】
【ラファイエット】(らふぁいえっと)
La Fayette.
フランスの貴族出身の軍人。アメリカ独立戦争に義勇軍を率いて自ら参戦した。
- ラファイエット級航空母艦一番艦(R96)。
アメリカ海軍のインディペンデンス級軽空母「ラングレー(CV-27)」が、1951年にフランス海軍に供与された時にこの艦名を付けられた。
後継として、クレマンソー級航空母艦が就役したことにより、1963年に返還されている。
同型艦として「ボワー・ベロー(インディペンデンス級軽空母ベローウッド(CV-24))」がある。
スペックデータ 排水量
(基準/満載)11,000t/15,000t 全長 189.7m 水線長 182.88m 全幅 33.3m 水線幅 21.8m 飛行甲板長 178.3m×33.3m 主缶 パブコック&ウィルコックス式罐・重油専焼×4基 主機 GE式ギヤードタービン×4基4軸推進(出力100,000shp) 燃料搭載量 重油:3,169t
航空燃料:449t最大速力 32ノット 航続距離 7,350海里/20ノット 乗員 士官、兵員1,569名 武装 ボフォース 56口径40mm機関砲×18門 艦載機 45機
(F6F、SB2C、F4U、TBF)装甲 舷側:25~114mm(水線部)
甲板:55.8mm(主甲板)
【同型艦】
- ラファイエット級原子力戦略潜水艦一番艦(SSBN-616)。
アメリカ海軍が保有していた原子力戦略潜水艦。
イーサン・アレン級原子力戦略潜水艦の発展型として開発され、9隻が建造された。
本級は、同じく原子力戦略潜水艦であるジョージ・ワシントン級、イーサン・アレン級、ジェームズ・マディスン級、ベンジャミン・フランクリン級と共に「自由のための41隻(41 for Freedom)」と呼ばれた。
1963年に竣工し、1991年、オハイオ級の増備に伴い退役した。
武装は、ポラリスA2(後にポセイドンC-3)SLBM16基の他、533mm魚雷発射管を4門装備している。
スペックデータ 主造船所 エレクトリック・ボート社(SSBN-616~617・SSBN-623・SSBN-626)
ニューポート・ニューズ社(SSBN-622・SSBN-625)
ポーツマス海軍造船所(SSBN-620)
メア・アイランド海軍造船所(SSBN-619・SSBN-624)船型 涙滴型 排水量
(水上/水中)7,325t/8,251t 全長 129.5m 全幅 10.10m 吃水 8.50m 主機 原子力ギアード・タービン推進
GE S5W原子炉×1基/蒸気タービン×2基1軸出力 15,000hp 速力
(水上/水中)16kt/21kt 乗員 140名 兵装 艦首533mm魚雷発射管4門(Mk.48魚雷12本)
ポラリスA2またはポセイドンC-3 SLBM×16基
【同型艦】
艦番号 艦名 起工 進水 就役 退役 SSBN-616 ラファイエット
(USS Lafayette)1961.1.17 1962.5.8 1963.4.23 1991.8.12 SSBN-617 アレクサンダー・ハミルトン
(USS Alexander Hamilton)1961.6.26 1962.8.18 1963.6.27 1993.2.23 SSBN-619 アンドリュー・ジャクソン
(USS Andrew Jackson)1961.4.26 1962.9.15 1963.7.3 1989.8.31 SSBN-620 ジョン・アダムス
(USS John Adams)1961.5.19 1963.1.12 1964.5.12 1989.3.24 SSBN-622 ジェームス・モンロー
(USS James Monroe)1961.7.31 1962.8.4 1963.12.7 1990.9.25 SSBN-623 ネイサン・ヘール
(USS Nathan Hale)1962.10.2 1963.1.12 1963.11.23 1986.11.3 SSBN-624 ウッドロウ・ウィルソン
(USS Woodrow Wilson)1961.9.13 1963.2.22 1963.12.27 1994.9.1 SSBN-625 ヘンリー・クレイ
(USS Henry Clay)1961.10.23 1962.11.30 1964.2.20 1990.11.5 SSBN-626 ダニエル・ウェブスター
(USS Daniel Webster)1961.12.28 1963.4.27 1964.4.9 1990.8.30 - ラファイエット級フリゲート一番艦(F710)。
フランスの軍艦造船企業DCN Internationalが開発・建造した3,000t級フリゲート。1996年に就役。
ステルス性を重視し、艦橋から砲に至るまで直線的な外観をしており、船体が10°の傾斜で統一されているのが特徴。
船体中央内部に短艇を収納するための開口部があるが、普段は金属メッシュによってレーダー反射面積を低下させている。
また、艦に使われている塗料にはRAMが含まれており、ステルス性の向上に役立っている。
直接の対潜攻撃兵装は持たないかわり、対潜任務は艦後部に搭載される対潜ヘリコプターのAS565SBパンサーによって行う。
同形艦・準同形艦が台湾やサウジアラビア、シンガポールへ輸出されている。
クロタル短SAMをアスター15SAMに換装するため、VLS搭載に備えた設計となっている。
スペックデータ 排水量(基準/満載) 3,200t/3,600t 全長 125m 全幅 15.4m 吃水 4.8m 主機 CODAD方式 SEMT-Pielstick PA6V-280 STCディーゼルエンジン×4基
ディーゼル発電機×3基(2,250kW)2軸推進出力 21,000hp 武装 Mle68 TR 55口径100mm単装速射砲(mod.68 CADAM)×1基(艦前部)
Giat F2 20mm単装機関砲×2基(艦橋後部側面)
エグゾセ MM40Block3SSM4連装発射筒×2基(艦中央部)
シルヴァーVLS 16セル(アスター15を装備)速力(最大/経済) 25kt/12kt 航続距離 12ktで9,000浬 乗員 152名 艦載機 パンサーまたはNH90×1機 C4Iシステム SENIT 7戦術情報処理装置+リンク11
SEAO/OPSMER指揮支援システム
シラキューズ2衛星通信システム
インマルサット衛星通信システムレーダー DRBN-34航海/着艦レーダー×2基
DRBV-15C対空対水上レーダー
CN2射撃レーダー×1基電子戦
・対抗手段ARBG-2 MAIGRET妨害装置×1基
ARBR-21レーダー妨害装置
Mk2デコイ発射機×2基
AN/SLQ-25対魚雷曳航デコイ×1基
プレーリー=マスカー音響低減システム×1基
同型艦
艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 F-710 ラファイエット(La Fayette) DCNロリアン工廠 1990.12.15 1992.6.13 1996.3.22 F-711 シュルクーフ(Surcouf) DCNロリアン工廠 1992.7.6 1993.7.3 1997.2.7 F-712 クールベ(Courbet) DCNロリアン工廠 1993.9.15 1994.3.12 1997.4.1 F-713 アコニト(Aconit) DCNロリアン工廠 1996.8.5 1997.6.8 1999.6.6 F-714 ゲプラット(Guépratte) DCNロリアン工廠 1998.10.1 1999.3.3 2001.10.27
派生型
・康定級フリゲート(台湾海軍)
対潜任務にも適応した汎用型。
台湾海軍の他の艦船との装備の共通化が図られているほか、小型船対策の為に40mm機関砲を装備したり、ソナーを搭載するなど、武装を中心に他のラファイエット級と異なる。
しかし、これらの武装はステルス対策をとっておらず、結果としてステルス性は損なわれており、また艦対空ミサイルは射程3kmのシーチャパラル短SAMのみで防空能力も劣るため、国産の天剣2型空対空ミサイルの艦載型を搭載する改修計画が提案されていた。
しかし、天剣2型の生産が終了していた事や経費などの問題で計画は放棄され、その代替としてRIM-116 RAMを搭載する計画が検討されている。
対潜ヘリコプターはS-70C(M)-1 サンダーホーク(S-70Bに準じる機体)を搭載する。
スペックデータ 満載排水量 3,600t 全長 125m 全幅 15.4m 吃水 4.0m 主機 CODAD方式 SEMT-Pielstick 12-PA6-280 STCディーゼルエンジン×4基 2軸推進 出力 21,000hp 武装 オートメラーラ Mk75 76mm単装速射砲×1基
ボフォース350PX 70口径40mm単装機関砲×2基
RIM-72 シーチャパラル4連装発射器×1基
雄風II型対艦ミサイル4連装発射機×2基
Mk32 3連装短魚雷発射管×2基(Mk.46 324mm短魚雷を装備)
Mk.15 ファランクス Block1A20mmCIWS×1基速力(最大/経済) 25kt/15kt 航続距離 7,000nm/15kt 搭載機 S-70C(M)-1 サンダーホーク哨戒ヘリコプター1機 C4Iシステム TAVITAC 2000+大成(台湾型リンク11/14)/リンク16 レーダー DRBV-26D 2次元対空捜索レーダー×1基
Triton-G 対空・対水上レーダー×1基
Castor-IIC火器管制レーダー×2基
20V90航海レーダー×2基ソナー スフェリオンB(艦首)×1基
ATAS(v)2曳航ソナー×1基電子戦システム DR3000S チャフ・フレア Dagain Mk2×2基
同型艦 (康定級フリゲート)艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 FF-1202 康定(Kang Ding) DCNロリアン海軍工廠 1996.5 FF-1203 西寧(Si Ning) DCNロリアン海軍工廠 1996.9 FF-1205 昆明(Kun Ming) DCNロリアン海軍工廠 1997.2 FF-1206 迪化(Di Hua) DCNロリアン海軍工廠 1997.8 FF-1207 武昌(Wu Chang) DCNロリアン海軍工廠 1997.12 FF-1208 承德(Chen Du) DCNロリアン海軍工廠 1998.11
・アル・リヤド級フリゲート(サウジアラビア海軍)
満載排水量が4,500tに達する拡大改良型で防空任務に主眼をおいている。
アスター15の装備、主砲をステルスシールド化した、オートメラーラ社製76mm砲への変更、対潜長魚雷発射管4基の装備、機関強化(28,000馬力)速力の低下(24.5ノット)などの差異がある。対潜ヘリコプターはAS365ドーファンを搭載する。
スペックデータ 満載排水量 4,650t 全長 133.6m 全幅 17.2m 吃水 4.1m 主機 CODAD方式 SEMT-Pielstickディーゼルエンジン×4基 2軸推進 出力 28,000hp 武装 オートメラーラ76mm単装速射砲×1基
アスター15用VLS×16セル2基
エグゾセ(MM40Block2)SSM4連装発射筒×2基
固定式533mm対潜魚雷発射管×4基
Giat 20F2 20mm単装機関砲×2基速力(最大/経済) 24.5kt/12kt
同型艦 (アル・リヤド級フリゲート)艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 812 アル・リヤド(Al Riyadh) DCNロリアン海軍工廠 2002.7.26 813 メッカ(Makkah) DCNロリアン海軍工廠 2004.4 814 アル・ダンマン(Al Dammam) DCNロリアン海軍工廠 2004.10
・フォーミダブル級フリゲート(シンガポール海軍)
アル・リヤド級の縮小改良型で、満載排水量は3,200t、対艦ミサイルをハープーンに、対潜長魚雷発射管4基を短魚雷発射管3連装2基にそれぞれ変更し、速力が27ノットに向上、乗員は86名に減少している。対潜ヘリコプターはS-70Bを搭載する。
2番艦以降は国産化され、シンガポールS.B.アンドマリーン社で建造されている。
スペックデータ 満載排水量 3,200t 全長 114.8m 全幅 16.3m 吃水 6.0m 主機 CODAD方式 MTU 20V 8000 M90ディーゼルエンジン×4基 2軸推進 出力 8,200kW 速力(最大/経済) 27kt+/12kt 航続距離 18ktで4,200海里 乗員 70名 航空隊15名 武装 オートメラーラ76mm単装速射砲×1基
アスター15・アスター30用シルヴァーA43VLS×4基8セル(アスター15を装備)
ハープーンSSM4連装発射筒2基
B515 3連装324mm短魚雷発射管2基(A244-S短魚雷を装備)
CIS 50MG 12.7mm単装機銃4基艦載機 S-70B哨戒ヘリコプター×1機 C4Iシステム CENTRIXS 作戦調整システム(インマルサット衛星通信)
ACCESS 作戦指揮システム(ST-1衛星通信)
海軍戦術情報システム(リンク11)
DSTA CMS戦術情報処理装置レーダー ハーキュリーズ多機能レーダー
スキャンター2001 航海レーダーソナー EDO 980 ALOFTS 曳航ソナー(アクティブ/パッシブ両用) 電子戦
・対抗手段C-PEARL-M ESM装置
NGDS チャフ・フレア8連装発射機×2基
同型艦 (フォーミダブル級フリゲート)艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 68 フォーミダブル(Formidable) DCNロリアン工廠 2004.1.7 2007.5.5 69 イントレピッド(Intrepid) シンガポール
S.B.アンドマリーン社2004.7.3 2008.2.5 70 ステッドファスト(Steadfast) シンガポール
S.B.アンドマリーン社2005.1.28 2008.2.5 71 テネイシャス(Tenacious) シンガポール
S.B.アンドマリーン社2005.7.15 2008.2.5 72 ストルワート(Stalwart) シンガポール
S.B.アンドマリーン社2005.12.9 2009.1.16 73 シュープリーム(Supreme) シンガポール
S.B.アンドマリーン社2006.5.9 2009.1.16
参考)
ラファイエット(フランス本国)に関するリンク
Naval Technology - La Fayette (英語 写真有)
http://www.naval-technology.com/projects/lafayette/
GlobalSecurity.org (英語 写真有)
http://www.globalsecurity.org/military/world/europe/la-fayette.htm
康定(台湾輸出版)に関するリンク
Naval Technology - Kang Ding (英語 写真有)
http://www.naval-technology.com/projects/fayette/
GlobalSecurity.org
http://www.globalsecurity.org/military/world/taiwan/kang-ding.htm
アル・リヤド級(サウジ輸出版)に関するリンク
Naval Technology - Al Riyadh (英語 写真有)
http://www.naval-technology.com/projects/al_riyadh/
ラファイエット (曖昧さ回避)
(La Fayette から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 09:14 UTC 版)
ラファイエット、ラフェイエット、ラフィエット(La Fayette、Lafayette フランス語: [lafajɛt] 英語: [ˌlɑ:fɪˈɛt,ˈlɑ:feɪɛt, læ-, -faɪˈɛt])
- 1 ラファイエット (曖昧さ回避)とは
- 2 ラファイエット (曖昧さ回避)の概要
「La Fayette」の例文・使い方・用例・文例
- 11月21日にHolyoke Bar and Grillで、Pete Laurenの退職パーティーが開かれることをお知らせします。11 月10 日までにお返事をください。
- 奥様, お嬢様 《特に Lady の称号をもつ婦人に対する召し使いの言葉》.
- 英国では Latin, Greek の古典教育をまだ止めない
- Latin や Greek は語尾変化が多い
- 協定は、1929年にバチカン市が最高の、そして、独立しているローマ教皇の状態であると認めたイタリアと教皇庁でLateranパレスをサインインしました
- Lateranパレスで行われた西洋のカトリック教会の5つの通常理事会のいずれも
- SEALは『Sea Air and Land』の頭文字である
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