CADAM
アメリカ・ロッキード社が航空機の設計、製作用に開発した2次元CAD、CAMシステムで、一般的にはキャダムと呼ぶ。自動車業界にも広く普及したが、自動車ボディなどの3次元自由曲面を扱えないので、現在ではより高度なCAD、CAMシステムに取って代わられた。
CADAM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/05 11:59 UTC 版)
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CADAM(キャダム)は、ロッキード社が開発した機械系2次元CADソフトウェアである。商品名の「CADAM」とは、Computer Augmented Design and Manufacturingの頭文字の略語(頭字語)である。
概要
元はロッキード社が社内用に航空機設計のために開発した2次元CADであったが、1972年より外販され、IBMのメインフレームとのセットで販売された。大手自動車メーカーで採用されるなど、機械系CADソフトとしては大きなシェアを持っていた。
1983年に、ロッキード社の子会社としてCADAM INCを設立して開発を移管した。その後、IBMが会社ごとソフトウェアの権利を取得した。
1992年にCADAM事業がIBMからダッソー・システムズ社に売却されると、CADAMは3次元CADのCATIA V4と統合され、CATIA CADAM Drafting (CCD)と改称し、CATIA V5コンポーネントのひとつとして販売されるようになった。
特徴
基本的に、IBM製ホストコンピュータと端末のセットで使用された。通常のキーボード以外に、作図機能を選択する独自の「ファンクションキーボード」を使用する。
なお、1985年にホストコンピュータのCADAMの機能を日本でパーソナルコンピュータに移植したMICRO CADAMは、CADAMがダッソー・システムズ社に売却された後も、継続して日本アイ・ビー・エム・サービスにてサービス・オファリングとして開発・サポートされる。
関連項目
固有名詞の分類
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